仕事帰りに三軒茶屋へ。
時間的には8時くらい。
銭湯は多いようだが、どこにいこうかな。
とりあえず駅から南下して弘善湯へ。
6分ほど歩くと到着。
煙突はロケット型だ。
今はなき、玉川の新寿湯を思い出す・・・。
しかし、こちらのそれは少し低いようだ。
さて入口は壁に隠れてよくわからなかったが、なんとか発見。
牛乳石鹸の暖簾をくぐる。
なんと傘入れが80。
スゴい量だ。
一度に最高何本までここに格納されたのだろうか。
下足も88。多い。
しかし、ここに限らず自分の靴はでかいので(28.5)、革靴だと入らない。
無理に押し込んで壊してしまうのもまずい。
今日のところは靴を少しぐにゃっと曲げると収納できた。よかったよかった。
ここは男湯が向かって左手。
これは珍しいような気もするが・・大岡山浴場もそうだったか。
少数派かもしれないけど、そんなに珍しい訳でもないのかな。
脱衣場へは引き戸だが、油圧?のようなもので扉がやさしく自動でしまるようになっている。
こりゃ昭和の匂いを感じる。
番台には雑誌にくらいついているおばさん。
湯賃を支払うが無言。
スタンプを押してもらう。
やけにきれいなスタンプだったな。
天井広く気持ちよい銭湯だ。
テレビが女脱衣場との境にあり、室内アンテナのためかなり受信感度が悪いが、その音が響き渡っている。
庭もあり、しかし池は枯れている。残念だ。
その昔はこの池に水が溢れ、鯉が泳いでた時期があったんだろうなぁ。
そんなのんびり観察するのもあれなので、浴室へ。
正面には立派なペンキ絵が。
石川県見附島とある。
19年10月27日とあるけど、たった一年前にしてはかなりかすれてしまっているような。
19年でなく15年?いや、どうみても19年だよな。
女湯側は赤富士のようである。
早川氏、の作品のようだ。
大きい絵だから荒めに書いたのか、それとも時間がなかったのか。
とにもかくにも迫力がある。
カランの数は多い。
30近くある。お客は3人。じいさんばかりだ。
壁際に全身シャワー4基。海の家のようなしきりで個別に分けられている。
そして手前にサウナ。
お、何も書かれていないので無料であろう。すごい。
大田区は無料サウナが多いみたいだけど、三軒茶屋もそういうロケーションなのか。
湯を掛け、浴槽へ。
二つあり、左手はジェットが3カ所から弱めに噴出している。
30センチ立方のスペースの中、檻がはまり、鍾乳石のような石に湯が当たり溢れ出している。ほのかに湯が香っている。色はない。
温度は43℃ほど。
うむ、見附島を見ながらゆったりと浸かる。
時計があるが止まっているようだ。浴室にある時計が止まっているのは困るな。
もう一つの浴槽はこれまた弱めの泡が噴出している。
こちらはバスクリンか。自宅で同じ香りを嗅いだ事がある。
43℃くらい。長湯にちょうどいい温度だ。
続いて全身シャワーを水で浴び、クールダウン。
さぁサウナへ行こう。
スチームサウナで温度はけっこう高めだ。
鼻につ〜んと来る。
時計もなければ温度計もなく、もちろんテレビもない4人が座ったらぎゅうぎゅうのスペース。長くいるのも退屈になる。
しばらく汗を流し、水シャワー。
気持ちいいが、風情はないな。サウナ自体、銭湯に古くからあった設備ではないだろうから風情を感じない自分がいるのかな。
途中、やたら歌を口ずさむ男出現。
そういえば浴室には有線が流れている。これも風情を感じない要因か?
なんか、海の家を思わせる。
しかも有線は外国のチャンネル。海外リクエストチャンネルかな。
まぁ、それもここの特色の一つ。
歌う男は次第に声が大きくなっていくようである。
そそくさと脱衣場へ。
他にいたじいさん達も早めに撤収してきた。
なんなんだあの歌う男は。
自販機があり、そこでMetsグレープフルーツ味を購入。久々に飲むがうまいな〜これ。
番台のおばさんは女性の常連客と話し込んでいる。
あまりやる気を感じないおばさんである。
天井からぶらさがるファンは見事に停止している。女湯側も。
なのでエアコンから送られる風で髪の毛、体を乾かす。
しかし、少し風が臭いな。フィルターを掃除しましょう。
昭和の銭湯はそのまま空気が止まった感じで平成を迎えているものも多ければ、武蔵小山の清水湯のように経営努力が著しい銭湯もある。
いろんな側面がある。
今日の湯は入った後にエネルギーを注入されるといった雰囲気ではなかったな。
今度入る湯からはどんな収穫を得られるだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿