2008年9月28日日曜日

26.用賀 栄湯

用賀の栄湯。
ここは二子玉川から自転車でやって来れる。

お寺の裏にあり、とても迫力のあるファサード。
初め写真を撮ろうとしたけど、開店待ちのお客さん達が10人ほど立ち並んでいるので、開店して中に入るのを待っていた。
それでやっと撮れたのがこれ。












周りに視界を遮る高層建築がないので正面から堂々とした姿を拝める。

中に入り、広めのロビーにソファとテーブルがあり、左手にフロントがある。
右手が女湯。左手が男湯。
とても感じのよい女将さんに湯賃をお渡しし、26湯達成。
何かひと言いただけるかと思ったが、特にそういうのはなかった。
スタンプの後、ティッシュでにじまないように朱肉を吸い取ってくれた。心遣いが嬉しいなぁ。

さて、脱衣場へ。
天井は格子で高い。
フロントが広いようで、かなり脱衣場に食い込んでいる。元は番台だったんだろうなぁ。
フロントへ用事を伝える小窓がある。
そこにお客のおじさんが「サウナが停電だよ」と伝えている。
脱衣場左手にサウナ室が食い込む形で設計されていて、サウナの室内の様子も窓から見える。確かに電気が消えているようだ。
すると女将さんが笑いながら電気を点ける。
停電というのはちょっとした優しさのある言い方だな。

さて、浴室へ。
ここで驚くのはまず背景。
大きな海の夕景だ。ヨットが二艘浮かび、ヤシの木が生えている。
女湯側にもヤシの木が見えるので、どうやら左右対称のようだ。
よくみると、チップタイルで、タイルの大きさは小さく、しかもまちまちの形。
これは組み上げるのは大変な設計だろうなぁ。
しかし、ペンキ絵のように書き換える必要もないので、ランニングコスト的には安上がりなのかな。
しかし、表向きは伝統的破風造、中に入ると夕景のタイル絵。
なんかイメージにギャップがあるが、またそれがいい味を出していると言っておこうか。

左手の小振りなサウナ室、その前に大きめの全身シャワーコーナーがある。
そして反対側に二基の全身シャワー。

島カランは二島あるので、かなり大きめ。
お客は夕方で10人ほど。
浴槽は3つ。
中央が大型の浴槽でややこちらにせり出している。
左の浴槽が一番小さく、白く濁った湯になっている。
右の浴槽は深風呂。二番目に小さい浴槽だ。

さて、体を洗い深風呂から。
湯温は高め。44℃くらいかな。
奥の黒い穴から熱い湯が湧いてくる。
これは気持ちいい湯だ。
夕景を眺めながら、熱い湯で疲れを癒す。

さて、全身シャワーを浴びるが、二基ある方のカビの匂いが激しい。
これは少しカビキラーで対応してもらいたいものだ。
そう考えると全体的にカビが多い気がする。

さて、気を取り直し中央の浴槽へ。
こちらは丸い筒の用なものから湯がどんどん溢れ出してきている。
これは見ていて面白く、演出としては素晴らしい。
しかしこのデザインもなんか円錐形を逆さにしたようで、モダンだな。
この辺は背景と合っているが、栄湯のファサードからはあまり想像つかない浴槽の雰囲気だ。
こちらにはジェットがあり、背に当てつつしばらく湯を楽しむ。
こちらは若干湯温が低い。
端から徐々に下がっていく模様。

という訳で、一番壁よりの浴槽に入ってみるが、ここが一番ぬるい。41℃ほど。
さっきおじいさんがザブザブ入っていたが、そのときお水を埋めたりしていたので、たぶんかなり下がってしまったんだろう。

しかし、ここは注意書きが少ない。
サウナ室の前にいくらかあるくらいで、この湯はなんだとか、コレしないでアレしないでという張り紙がない。
それはお客を信じているといった感じで気分はいい。
ただ、この湯はなんだろうなっていう疑問は残ってしまうな。直接女将さんだのに聞けばいいんだろうが、湯に浸かりながら情報を得るってのが一番効果的なんだよな。
何よりも湯に浸かっている時は文字を読みたくなるもんだ。

さて湯から上がり、ロビーで牛乳を一杯。
ソファが小さく可愛いが、とても使い込まれている模様。
静かに過ごせる素敵な場所だ。

帰りの挨拶で女将さんから投げかけられた笑顔がとてもさわやかであった。
そのせいか湯のせいか心地よく帰宅の途につくことができた。

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