2008年12月30日火曜日

62.新宿区市谷柳町 柳湯

柳湯へ。
25時まで営業のようだ。着いた時間は24時頃。1時間もあればじっくり湯を楽しめるだろう。

柳湯はマンションの一階にある。
張り紙がしてあり、「1DK空き部屋あり」と書かれている。
一階が銭湯のマンションだなんてぜひ住んでみたいものだ。銭湯の利用料が無料になったりなんかしたらかなりのメリットだと思うがどうだろう。

柳湯の入口にはライト付きの看板があり、サウナ(無料)と書かれている。
ぬくぬくとね、と書かれた牛乳石鹸の暖簾をくぐり、まず右手の下足入れに靴を入れる。
そして左手のフロントで湯賃を親父さんにお渡し。
男性のみ下足板を預け、ロッカーキーを頂く。
とても笑顔がお優しく、丁寧な接客をして下さった。気持ちがよい。

脱衣場へ行くと、中型の銭湯といった感じの大きさ。
マンション銭湯だけに天井は高くないが低すぎもない。
テレビがあり、音が脱衣場に広がっている。しかし女湯側にテレビはないようだ。

パパッと服を脱ぎ浴室へ。
お客は4〜5人。
島カランが二列あり、奥行きはそんなにない。幅もそんなに広くないものの、通路のスペースが狭くなっているので島カランが二列にできたようだ。
女湯境に6のカラン。うち2つはシャワーなし。4-4-3-4と続くので全部で21か。

パパッと体を洗い浴槽へ。
天井はマンション銭湯にしてはやや高い。M字型の天井で、外壁からフラット状態で2メートルほど天井が続いた後、ほんの少しの傾斜が中央に向かって付いている。
湯煙はものすごく、視界が悪いが雰囲気は良い。
フル回転している一基の換気扇だけではこの銭湯の湯煙を排出しきることは無理のようだ。

浴槽は大きく二つに分かれており、右手は寝ジェットと浅風呂。
左手には座ジェット一基とエステジェットが一基。
まずは座ジェットから。
水枕完備でしっかり冷たい。湯温は42℃ほど。奥行きの狭い浴槽なので足を伸ばすと端についてしまうものの気持ちのよい柔らかい湯。
注意書きに書いてあるが、薪で100メートルの地下水から組み上げられた水を湧かしているそうだ。しかも今日は薬湯で茶色の湯。おそらくジッコウの湯だろう。最高。

続いてエステジェットへ。
こちらは強力ジェットに深風呂の組み合わせ。しっかり手すりをつかんでいないと流されてしまう強力ジェットだ。

続いて浅湯へ。
こちらではのんびり温まりつつも背景を確認。
壁には一面に竹林。
これは既製品なのだろう。あまり雰囲気には感銘しないものの、なかなか癒される背景だ。

外壁側の浴槽は寝風呂。常に激しく泡が噴出しており、そこは全く見えない。横になると湯温が43℃ほど。この寝ジェットのすぐ横には「熱湯が出ることがあるのでご注意ください」と記載されている。
ゆっくり体の芯まで温まることができた。

続いてサウナに挑戦。
スチームサウナで温度は50℃ほど。
二人も入れば一杯となる狭いサウナであるものの、無料であれば問題なし。快適だ。
外に出ると水風呂があるので、何度か往復を楽しむ。
水風呂は水温17℃ほど。
井戸水のせいもあって少々色がついて濁っている。
濁りというか、沈殿物がとけ込んだ様子。

立ちシャワーが一基あり、ボデイシャワーもあるが、こちらはスイッチを押しても起動しないので壊れているのかもしれない。

さて、しっかり体も芯から温まり湯から上がる。
フロントは若い青年に変わっている。次の世代の親父さんであろうか。メガネで知的な感じであるが、丁寧な接客で将来に期待が持てる。
外に出ると看板のライトが消えた。本日の営業は終了のようだ。
この先何年も、何十年もマンションと共に、この街と共に生きながらえていってほしい銭湯である。


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