2009年1月6日火曜日

68.世田谷区太子堂 富士見湯

仕事が終わり、三軒茶屋へ銭湯巡りに向かう。

目指すは駒の湯。しかし、1月5日、6日は休業との貼り紙がされている。
銭湯マップを開き、作戦を練り直して富士見湯へ。
246を渋谷側に進み、99イチバを左手に曲がり5分ほど歩くと坂があり、下ると到着。
途中に立派な桜の木があった。ぜひ春の良い季節に見たいものだ。

富士見湯はマンション銭湯。
煙突は直方体のもの。
階段を少し降り、0.3階くらい地下に入口。2階への階段は少し高い位置にまであるので、浴室は結構な高さまで天井があるんじゃないかと想像してみる。

紺色のオリジナル暖簾で足元には富士見湯と書かれたタイル。
暖簾をくぐると下足入れがあり139まである。あと傘入れ。

自動ドアを入ると右手にフロント。番台を逆さにしたような形だ。
ロビーは落ち着いた照明。
ジャズを聴かせるバーのようだ。好みの音楽を聴きながら、一杯やりたくなる。
フロントにいらっしゃるのは女将さんであって決してバーといった感じではないが。あくまで照明。

テレビがあり、ソファでコの字型にテーブルを取り囲んでいる。
タバコを吸うスペースもあり、そちらにもテーブル。上にはマンガ雑誌が何冊も並んでいる。
テレビの裏はテラスになっていて大型の植木がいくつか。

落ち着いた旦那さん2名がソファに腰掛け、女将さんと談笑中。

湯賃をお支払いし、左手の男湯へ。
脱衣場は天井低いが中央の丸い部分から木材が伸びていて、ちょっと雰囲気があるデザインとなっている。
アナログ体重計はASANOの高さが低いもの。可愛い形だがレトロ。
テレビが一台あり、画面は小さいがロッカーに乗っかっているのでよく見える。

時間は7時くらい。脱衣場には2名ほどのお客だ。広いので天井が低いものの、圧迫感はない。
パパッと服を脱ぎ浴室へ。
ドアは半自動。二カ所ある。

浴室はかまぼこ型。背景は白樺の壁紙が女湯の方まで一面に貼られている。
島カランは一列なんだけど、かなりゆったりした浴室だ。
お客はこちらにも2名ほど。贅沢にこの空間が利用できそうだ。

カランは外壁から3-7-7-2-2。2-2は奥の壁、女湯境の壁にある。
立ちシャワーブースが4基もあり、女湯境の壁にずらっと半個室で並んでいる。

カランに座り体を洗う。タイルや壁、天井など、使い古された雰囲気であるが清潔。明るく気分がいい。
さて浴槽ヘ行こう。
L字型に展開されている浴槽からはバイブラの音がとにかくよく聞こえてくる。
バイブラはぼこぼこと噴出して高さは30センチほどに達している。これはかなりの迫力。しかもその波が浴槽全体に広がっていき、たっぷんたっぷんとオーバーフローせんばかりに波打っている。

浴槽は深風呂、浅風呂に分かれていて、小さめの水風呂が立ちシャワーと脱衣場の間にある。
まずは浅風呂から。座ジェットが二基、そして赤外線が二つある前にミクロバイブラが二カ所から激しく噴出。湯温は42℃ほど。
バイブラは水枕も設置されているけど全く冷たくない。
バイブラの上にあぐらをかいても体が浮くほどではないので、新宿余丁町の弁天湯よりは劣る感じ。それでもかなりのハイレベルだ。

続いて深風呂へ。
こちらは脱衣場に書かれていたけど、「ローズマリー&マジョラム」の湯。
しかし普通のバスクリンな感じだ。湯温はやはり42℃くらい。
ここから脱衣場境の壁の上を見ると、洋風のタイル絵が見える。
民家何軒かと車一台のタイル絵。煙突からは煙が出ているので北欧だろうか。

富士見湯という割に富士山はまったくどこにもない。

しっかり湯で温まった後、水風呂へ。
水温は20℃ほど。
やはり水風呂があると銭湯もかなり違う。

湯から上がり、ロビーでしばし休憩。
ドリンクは自販機と、ビールなどが入ったドリンクケースがある。
ビン入りコーヒー牛乳が自販機に並んでいる。
自販機にビンがあるのも珍しいな。その隣は缶入り牛乳。これまた珍しい。
しかしビン入りの方は売り切れ。残念である。
無難にエネルゲンをチョイス。

それにしてもいい雰囲気のスペース。
富士山は拝めなかったが、落ち着いた雰囲気のいいロビーに出会えた。もちろん浴室もいい。またぜひ来たいと思う渋い照明が印象的な銭湯である。


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