2009年2月8日日曜日

80.新宿区山吹町 松の湯

松の湯へ。
どこの松の湯かというと江戸川橋駅近くの松の湯。

23時頃、クルマで江戸川橋へ。
裏路地に入り、松の湯の目の前にコインパーキングを見つけたので駐車。22時以降は駐車料金一時間100円。安くてよろしい。

さて、正面はザ・銭湯と書かれた看板。
ビル銭湯であるものの路地が狭く離れたところから見えないので何階建てかは不明。
「ゆ」の暖簾をくぐり、下足を預けると引き戸をくぐりフロントへ。
番台をひっくり返したような一般的なフロントではなく、こちらはフロントが外側に近い方に位置している。
休憩所が脱衣場を背にして横に長く、4人ほどが休憩できる。
女将さんが笑顔でフロントにいらっしゃる。
人の良さそうな優しい笑顔でお出迎え。気分も良くなってしまう。

男湯は左手。
今日は奥さんも一緒である。
閉店時間は24時なのであと一時間ほど。
脱衣場へ向かう。
天井は高く、格子にはなっているがこれは木材ではない。

TANAKAのアナログ体重計があるけどこれがかなり真新しい。つい昨日買ったようだ。今でもしっかり製造されているのかと思うとうれしくなってしまう。

ロッカーは籠をしまうタイプのロッカーもあるが、普通のよくある籠。趣ある古き竹籠ではなかった。
パパっと服を脱ぎ浴室へ。
湯煙が充満し、お客はかなり多く10人以上。
とても混雑しているようである。
中央に浴槽が集中し、カランは両壁沿いにある。
中央浴槽を背にカランの並びもある。少し変わった構成。
カランは女湯境に7、外壁に8、中央浴槽を背に4。合わせて19だ。
立ちシャワーは一基。

カランの空きもなかなかないが、一つ確保して体を洗う。
さて浴槽へ。
天井は高めのフラットタイプ。
浴槽が中央に構成されていて、かなり広く10人はゆったり過ごせる程の広さ。
まずジェットが二基。
一穴のパワージェット。こちらは底が深くなっている。部分的にじっくり湯を当てて凝りをほぐしてみる。そんなに体は疲れている訳でもないが、心地よい。
湯温は42℃ほど。
続いて湯の中を歩きうたせ湯の方へ。
二基設置されており、肩幅の広いものと狭いもの。威力は弱く決して心地よくはないものの、何もないよりはいい。しばし肩に湯を当てる。

それにしてもこの銭湯は背景が気になる。
なんと女性の裸である。しかも3体。
お花畑をバックに、裸婦がリンゴを片手に持ち三人並んで立っている。
女性はペンダントをしている。
裸婦なので当然下半身も上半身も露出状態。
リアルに描かれているが、なぜか表情は直線的な表情で無機質なもの。
女性を性の対象としてだけ見ている事の象徴なのかもしれない。
しかもこのチップタイル画、途中でタイルの並びが終わりそこから普通のタイルを使って普通の壁になっている。使用するタイルがなくなってしまったのであろうか。とにかくそう思ってしまうのである。
端の方に「藤井タイル」が施行したという記載あり。
どことなく大岡山にある大岡山浴場の背景に雰囲気が似ている。あちらは裸ではないがこの描き方がとても相通じるものを感じるのだ。

不思議に思いつつも続いてミクロンバイブラ(気泡風呂)へ。
こちらは幅が狭くそんなに泡も出ていない。
しかも浴槽内を移動する際の動線上に配置されているので、あまり集中して泡を体に浴びている訳にも行かない。

続いて薬湯層へ。
長寿湯とあり、茶色の湯からは漢方の香りが漂っている。
人気のある薬草で2人がゆったり入れるほどの大きさの浴槽はなかなか空く事がない。
湯温は40℃ほど。
かなりぬるいが裸婦を見ながらじわじわと体を温める。
さすがに薬湯は体によく効きそうな気がする。

続いては露天風呂へ。
外壁側にドアがあり、そこを出ると外気の冷たい空気が体にあたる。
プラスチックのイスがおいてあり、岩風呂がその先にある。竹のフェンスで外から見られる事はなく、落ち着いた雰囲気の中で湯を楽しむとができる。
湯温は38℃ほど。
ぬるすぎるが全身を湯につければ外気の冷気に体が冷え始めてしまう事もない。

さて湯から上がるとロビーで一休み。
すでに親父さんは片付けを開始している。
女湯から奥さんが戻ってくる。
背景は湖畔であったとの事。お花も何種類も描かれており、男湯とは違い人はいっさい書かれていない背景。何を意味しているのだろうか。

帰る際、女将さんにいい湯でしたとご挨拶。
とびきりの笑顔でお見送りいただいた。
女将さんの笑顔にこの銭湯は守られているなと感じずにはいられない。
また湯に浸かりに来ようと思いつつ、家路へとついた。


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