2009年5月17日日曜日

102.大田区北嶺町 調布弁天湯

大田区銭湯、調布弁天湯を訪れた。

御嶽山駅より徒歩一分、線路のすぐ側、3階建マンションの一階部分に調布弁天湯は収まっている。
クルマで訪れたが、すぐ裏にスーパーオオゼキがあり、そのお隣にあるコインパーキングを利用。一時間で400円ほどである。



一瞬銭湯とは判別しがたい玄関。
「ゆ」のマークで銭湯だなと思う。以前より浴場組合のマーク、「ゆ」はどうしてもipと読めてしまうなと感じていた。私はIT関連の仕事をしているのでipアドレスを思い起こしてしまう事もしばしば。

さて下足を預け中へ。
右に折れる形で中に入ると休憩所が広がっており、フロントには女将さんがお座りになっている。湯賃をお支払いする。休憩スペースにはソファがあり、庭を望める。池はないが、木々が青々と茂り、砂地は白い丸石。こちらには室内にも岩が置かれ、庭のようなスペースがある。坪庭といった所か。

さて右手の男湯へ。
脱衣場は天井低く、スピーカーから演歌が流れている。
財布の盗難があるという大きな貼り紙が何カ所にもあり、自ずと身構えてしまうがさほど大金も持ち合わせていないのですぐに警戒を解く。

茶色のロッカーがいくつも並び、ぶら下がり健康機もある。やってみたいとも思うが、脱衣場は混雑しておりとても照れくさくてできない。

パパッと服を脱ぎ浴室へ。
中もマンション銭湯だけに天井は低め。フラットな天井だけど、ほんとにかすかにかまぼこ型をしているような気もしないでもない。

カランはかなり混雑状態。島カランが一列で8-8-8-3の構成。立ちシャワーは3機。一つはボディジェットのシャワーだ。
なんとか窮屈ながらもカランを確保し体を入念に洗う。
比較的年配の方々でカランは埋め尽くされている。地元民に愛されている銭湯であるなぁと勝手に憶測してみる。

さて浴槽へ。
女湯境側に座ジェット二基、そして「湯とん」のある浴槽。お隣は広めの浴槽でミクロバイブラと赤外線ライトが二基設置されている。もう一つは温泉浴槽。黒湯(メタケイ酸)ではあるけれど、色は非常に薄い。

まずはミクロバイブラから。湯温は43℃ほどで、勢いもなかなか。ただきめ細かさはさほどではない。こちらの銭湯の背景はランダムチップタイルの鶴。天井が低いので迫力はないが浴槽のすぐ上から始まっているのでかなり大きなタイル画だ。
ちなみに鶴は21羽。湯を楽しみつつも数を数えてしまった。

湯から上がり立ちシャワーでクールダウン。
なんとシャワーは温泉である。17℃なので冷たいがクールダウンするにはうってつけ。水風呂があればなおさらだが、これでも十分だろう。冷たいと感じるお方は湯のシャワーもご利用くださいとある。

さて続いて座ジェットへ。
湯温は変わらず、やや強めのジェット。
特筆すべきはやはり「湯とん」だ。
ボタンを押し、出っ張りに背中を押し付けるととんとんとツボを刺激してくれる。
これはまさに上野毛にある錦湯と同じものだけれど、あちらは一定の強さで動いているものだが、こちらの調布弁天湯の湯とんは押し付ける強さにより強弱が変わってくる。なので背中を押し付けるために足を踏ん張る必要があり多少面倒くさい。

さて続いて温泉浴槽へ。
とても広い浴槽で5人は入れるだろう。壁にはご丁寧に富士山のポスター(富士山巡りの景品であるものか)、温泉の成分表が掲載されている。湯温は43℃ほど。
さらっとした湯で、大田区銭湯でよく出会う黒湯とは質が異なる。
さすがに体の温まりは白湯と比べ段違いにいいようだ。なんども温泉シャワーとの行き来を繰り返した。やはり水風呂が恋しくなる・・。

その他、壁にはニューヨークのポスターがある。これはシャレなのかもしれない。
終始10人以上のお客がご利用されていて混み合った浴室から脱出。サウナを利用しているお方も非常に多かった。こちらのサウナは無料ではなく100円だけど、それだけの価値があるのだろう。脱衣場で一休みしてふたたびサウナに向かう方や、カランでぐったりしている方もいる。

さて湯から上がる。
温泉、温泉シャワーの王道パターンが楽しい銭湯。演歌の流れる脱衣場の雰囲気もなかなか下町銭湯の雰囲気が出ていていい。
外に出るとどこからともなくいい匂いが漂ってくる。餃子かラーメンか。隣には中華料理屋があるのである。しかし銭湯の近くにはラーメン屋が必ずと言っていいほど存在する気がしてならない。ラーメンを食べて銭湯に、湯に浸かってからビールとラーメン。こんな王道パターンも銭湯を楽しむ身としては外せないポイントの一つとしてあげられるのだ。


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