最寄りのコインパーキングに車を駐車し、呑川の側を歩いて銭湯の前まで。
夜10時頃、街灯もなく暗い道だ。
太陽泉は建築としては近代的なもの。太陽泉と立派に屋号が光っている。
コインランドリーが併設されており、街並に明るい光と湯の香を放っている。
牛乳1Lを販売している自販機
下足入れに靴を預け、自動ドアから中へ。
こちらの銭湯は番台銭湯である。
女将さんが番台にお座りになられ、笑顔で接客されている。
湯賃をお支払いし、ロッカーを確保。
脱衣場は天井高く、白い天井。二段式になっているがモダンな天井。円形の木枠で中にタイルが配置されている。
アナログ体重計はKEIHOKUのレトロなもの。隣に身長計、そして「ステッキレス」という機械。これは歩行運動をすることでステッキがいらなくなるようになる、という触れ込みの機械のようだ。
あと気になるのは洗面台の数。なんと5つも並んでいる。
お客は少なめのようだが、5つも必要だと感じた理由がその昔にはきっとあったのだろう。
パパッと服を脱ぎ浴室へ。
これがまた広大な浴室。
天井は高く緩やかなかまぼこ型。そして清潔。
床のタイルも光り輝き清潔。一歩踏み入れるだけでこの銭湯の質の高さを体全身に浴びる事ができるのである。
島カランは一列。7-7-5。浴槽がL字型に外壁側まで広がっている為カランの数は少なめ。女湯境のカラン5つのうち一つを確保。こちらは鏡とシャワーが並んで設置されているおり、鏡が少しずれて自分の顔は半分しか映らない。シャワーの位置が鏡と同じ高さというのがそもそもおかしいのだけれども、まぁ気にせず使うことにする。
体をしっかり洗い浴槽へ。
とにかく広大な浴槽。そして何よりもお客が少ない。土曜日23時頃だがなんと私の他に2人しかいらっしゃらない。なんと湯がもったいない事か。
脱衣場寄りにサウナ室があり、その隣に水風呂。そこから先は広大なL字浴槽であり、寝風呂、電気風呂、ジェット三基とミクロバイブラ。女湯境側には深い浴槽がありこちらはほのかにラベンダーの湯のような色をしている。
まずはL字浴槽から。湯温は43℃ほど。肌触りはやや固め。湯の量も多いし柔らかくなるにも時間がかかりそうである。
まずはミクロバイブラ。泡の細かさはないけどとにかく広いので寝浴が余裕で行える。
ジェットは三基。浴槽の壁面に取付けられている。へりの部分が高さもちょうど良く、頭を置いて瞼を閉じ、心地よいひとときの始まりだ。
背景を仰ぎ見る。
こちらの背景はチップタイル。欧州風の民家が並び、山脈を挟んで大きな虹がかかり、その下には理想郷のような街並が広がっている。横幅一杯に広がるチップタイル画は一見の価値ある迫力ある芸術。
さて電気風呂へ。電磁板が二つあるうち、ひとつは弱いがもう一つはなかなか強力。腰をあて疲れを癒す。
寝ジェットは水枕がなく寂しいが、素晴らしい背景を見ながらじっくりと湯を楽しむ事ができる。
しっかり体も温まったところで水風呂ヘ行きクールダウン。
水温は25℃ほど。冷たさはないけど、オーバーフローの仕組みもあり心地よい入浴感。
続いて深い浴槽へ。
ラベンダーのほのかな香りが感じられる。湯温は少し上がり44℃ほど。
二段式になっているけど、一段目の幅が40cmはあり、そこに体を沈め、落ち着く事もできる。広い浴槽は浸かるだけでゆったりとした気分になれるものである。
続いてサウナ室へ。大田区銭湯としては珍しくはないが、なんと無料サウナ室である。
こちらはスチームサウナ。入室すると一面スチームに覆われ呼吸が苦しい。温度も高く100℃はいっている。肌がじりじりと焼き付けられる感じだが、スチームのおかげでなんとかなっているといったところ。3分は我慢し、シャワーで体を洗い流し、改めて水風呂へ。
これを何度か繰り返す。
銭湯料金でサウナも利用でき、広く清潔な銭湯。これ以上何を望むというのだろう。それに加え背景も立派。開放的な気分になれる。ぜひまた訪れてみたいと思う、いい銭湯に出会う事ができた。
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