今日は大田区銭湯を目指し、車を走らせた。
多摩堤通りを南下、大田区に入ると秀の湯を目指す。銭湯マップとカーナビを活用し、到着。しかし付近に湯の香も明るさもない。正面に回ると14日、15日は休業との貼紙。仕方なく、近隣の一の湯へ、と思ったがこちらは廃業。銭湯マップに記載されていても多くが廃業となってしまっているので、事前に電話やサイトなどでチェックしなくてはならない。特に番台形式の銭湯は注意が必要である。
他の銭湯に行くかと移動を始めるも、消防車が何台も一の湯付近に停まり、火事であるから迂回してくれとの警察官からのお話。大きく回り道してなんとか脱出。こういう日は銭湯運(?)に恵まれていないと判断して諦めて帰宅してしまったり、地元の藤の湯を選択したりするものだけど、今日は藤の湯の定休日である金曜日。それに諦めて帰宅するというのも湯に浸かり夏休みの疲れをしっかり取りたいので選択できない。
気持ちが折れそうになりながらも都湯へ。
こちらはすぐ隣がコインパーキング。車で来るのにいい銭湯である。22:00以降、朝まで一時間100円の価格設定。良心的である。
パーキング側の奥に煙突が伸びている。塀があるので触れることはできないけど、目と鼻の先にある煙突は迫力がある。
都湯正面には立派な松の木が伸び、電線を飲み込むまでにも成長している。
建物自体は改装されており、近代的な造り。松の木がまだ若かりし頃はこの銭湯は宮造りだったのかもしれない。牛乳石鹸の暖簾を潜り、松竹錠の下足入れに下駄を預ける(夏は雰囲気を高める為にも銭湯巡りの際は下駄を履くようにしているのである)。
自動ドアを潜ると休憩スペース。ソファがあり4人ほどがゆったりくつろげるようになっている。フロント前にも磨かれた床が大きく広がり、気分よく休憩ができそうである。
テレビの奥には窓、樹木が多く植えられている庭も望む事ができる。
女将さんに湯賃をお渡しし、ロッカーキーを受け取り右手の男湯へ。ちなみにこちら側は駐車場側である。
脱衣場は開放的。天井高く、格天井。折り上げられているが、白い天井。茶色の木材であれば雰囲気も高まるような気もするが白い場合は明るい脱衣場となるのでそれはそれでいいのかもしれない。
体重計はデジタル式でKUBOTAのもの。ロッカーキーは29を受け取ったので外壁側のロッカーへ。外壁側にはサウナ室がせり出してきている。
ロッカーキー受取形式の場合は着替え中のお客を避けてロッカーを選べないので、しばしば隣り合いつつも着替えなくてはならない。
なぜかすぐ隣に床の間がある。何か他の用途に使われていた凹みなのかとしばし観察するものの、どうみても床の間である。置き物も置かれている。
パパッと服を脱ぎ浴室へ。
こちらも天井高く、開放的である。二段式の天井で水色のペンキが凸凹していながらもきれいに塗り固められている。昔に塗られたペンキが剥げた部分に水色のペンキを塗っているのでそこが凹みとなっている訳だけれども、その凹みの多さが深みを感じさせる。味わいのある凹みである。
島カランは一列で6-5-5-4。立ちシャワーは一基。真新しいカランやタイルなので、改装されたのはそう昔ではない事がわかる。
お客は7人ほど。出入りも激しく、なかなか繁盛している様子。
体をしっかり洗い浴槽へ。
女湯境側に座ジェットとボディジェット浴槽、底でつながっているが隣に広い浴槽。こちらにはショルダージェットの設備。檻の中に石があり、そこに湯が当たって流れ込んでくる仕組みもある。ただこれはガリウム石ではない模様。特に貼り出されていないだけかもしれないがガリウム石の様にはとても見えない。ただ赤外線ライトが檻の中で輝いているので、少しばかりかはありがたみのある湯が流れ込んで来ているようである。
そして外壁側に薬湯。サウナ室の前には水風呂がある。
まずはジェット浴槽から。湯温は42℃ほど。ジェットの強さはさほどではないが座り心地は良い。ボディジェットの方は手すりが片方にしかなく、バランスは取りづらいがジェットの勢いが強くないので困るほどではない。
続いて広い浴槽へ。こちらは湯温が若干高く43℃ほど。広いので背景を拝みながらゆったりと湯を楽しむ事ができる。こちらの背景は富士山。女湯ぶち抜きの背景で広告スペースもないので広大なもの。迫力満点だ。おそらく中島氏であろうと思われる。
つづいて外壁側の薬湯槽へ。深風呂ではない。湯温は42℃ほど。こちらは薬湯でありながら電気風呂でもある。二人が浸かれる大きさで、電気を浴びながら薬湯を楽しむ。電極が低い位置にあるので腰に当てる事ができる。実に快適。
ここで水風呂でクールダウン。水温は23℃ほど。狭いので利用客の多さによってはすぐに温度も上がってしまいそうである。目の前にはサウナ室。さすが大田区銭湯、こちらは無料のサウナ室である。しかし利用している方が常にいらっしゃったので今回はパスする事にした。また今度訪れた時にはぜひ利用しようと思う。
電気風呂、薬湯、サウナ室に水風呂、実に充実した銭湯であった。また訪れたい銭湯の一つとなった。
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