三連休の最終日。ふと思い立ち杉並区の井草湯へ。
数年前に訪れた時は休業日で外から見るだけだった。
印象的なのは四角い煙突と住宅街の中に茂る木々。
数年前に訪れた時は休業日で外から見るだけだった。
印象的なのは四角い煙突と住宅街の中に茂る木々。
町の公民館のような表向き |
手前に駐輪場と駐車場スペース。 車は5台ほどは停められそうだが、 自転車の数との兼ね合いもあるので3台くらいが妥当か。コインランドリーのスペースと自動販売機が3台。
引き戸を開け暖簾を潜るとすぐ正面にフロント。 左右に下足入れがあり、右が男湯、左が女湯だ。
フロントには1〜2歳の赤ん坊を抱えておられるお方。おそらくご主人なのではないだろうかと思う。抱っこしている赤ん坊は将来の若旦那となるのであろうか。
フロントには1〜2歳の赤ん坊を抱えておられるお方。おそらくご主人なのではないだろうかと思う。抱っこしている赤ん坊は将来の若旦那となるのであろうか。
ご挨拶をし、ロッカーキーを受け取る。
脱衣場に入ると広々としており中央にベンチ、テーブルなど。床はアメ色に輝く木板。外壁側と手前壁側にロッカーが並んでいる(総計55ある)。
天井はやや高いが宮作りではないのでそれほどでもない。
印象としてはとにかく清潔だ。清掃が行き届いている。ロッカーの上もピカピカである。
こうなるとトイレも気になるので行ってみるが、やはりきれいだった。新しくはないのだがよく手入れされている。気分がいい。
体重計はアナログ式のクラシカルなものでYAMATOのもの。
さて、パパッと服を脱ぎ浴室へ。
湯客は4人程。
天井は少し高いが一階建ての高さ。かまぼこ型で白ペンキは塗られてから数年も経っていないようである。
島カランが一列。外壁側からカランは6ー5□5ー5(□は島、ーは通路)。立ちシャワーが1基ある。横幅が広い銭湯である。外壁から島カランまでの通路幅が2メートル程はある。
外壁側の窓ガラスが少し開いているので外を覗くと灯籠がある。庭の痕跡か。今の建物の前は宮作り銭湯だった歴史もあるのかもしれない。
身体をしっかりと洗うと浴槽へ。
こちらの浴槽は外壁側に浅く広い浴槽、女湯境壁側に深風呂がある。
まずは浅風呂から。
こちらにはバイブラとジェットが備え付けられている。バイブラの付近には赤外線ライトもある。湯温は41℃程。ジェットは一穴式だが強さはまずまず。心地よい。
ジェットの付近の壁に穴が開いており湯が噴き出してくる演出もある。浴室にはジェットの音やバイブラの音などが響き渡り耳を飽きさせない。
さらには壁に浴場主から効能について記載された注意書きが記載されている。
所々字が読みづらい場所があるが、どうやら赤字で描かれた部分でその赤色が剥げ落ちてきているようだ。なんとか読み取ると「超音波」「気泡」といった文字のようだ。
とにかく身体には良い湯のようである。
浅風呂の外壁側にガラスのブロックタイルがはめ込まれているが、縦長の形をしておりなかなか珍しい。
しっかりと温まり、少しクールダウンした後で深風呂へ。
湯温は少し高めで42℃程。
深さはあるが一段目のせり出し部分が30cmくらいあるので腰掛けるのも楽であり踏み外しにくく安全。
さらにはバイブラもある。おかげでゆったり湯を楽しみながら背景を仰ぎ見る。
「本栖湖 25.8.2」と記載されている。
澄み渡る青空に雄大な富士。岩の書き方や全体的な丁寧な筆致を見ると早川氏の作だろう。
湖に浮かぶヨットの帆のグラデーションもしっかりと描かれている。
女湯からは子供と一緒に入る若い奥さんの声。子供が言う事を聞かず世話が大変な様子だ。
湯から上がるとベンチに腰掛け一休み。マンガ雑誌も豊富で火照った体を冷やす時間も楽しく過ごすことができる。
ご主人にロッカーキーを返却し、表へ出る。
自動販売機でチェリオを購入し帰路につく。静かな住宅街に清潔な銭湯。湯も柔らかく上質。車でも気軽に訪れる事ができる。雰囲気も良い。また訪れたい銭湯の一つとなった。
久しぶりの更新、私も行ってみたくなりました。文中ペンキ絵の部分で、25−8とのサインであれば最近の書き換えですね。そうなると早川さんはもう亡くなられているので、他のお二人どちらかの作品ですね。
返信削除ちょっと珍しいつくりの尾風呂屋さんですね。さてペンキ絵についてですが、早川氏は残念ながら亡くなられていますので、25−8ということであれば他のお二人の何れかが描かれたものと思います。
返信削除昭和の世界を 見ているようで、過去のことを思い出して 心が涙....!!(>ω<*)いい写真を ありがとう!!
返信削除(涼子c)