2008年9月10日水曜日

5.久が原 久が原湯

大田区の久が原湯。
世田谷の銭湯はどこも駐車場はないけど、大田区の銭湯には駐車場が完備されている銭湯も多い。今日訪れた久が原湯にも駐車場がある。

焼き鳥屋のそばにコインランドリーと「ゆ」と書かれた牛乳石けんの暖簾を見つける。
そのすぐ左脇の細い路地が駐車場の入口だ。5台ほど停められるスペースがある。
注意すべきは右奥の2台分。高さが170センチまでなので、ワゴン車などの人は気をつけないと車を傷つけてしまう。

さて、暖簾をくぐろう。焼き鳥のいい香りを嗅ぎながら、靴を預け、フロントの女将さんに湯賃をお渡しする。背筋が伸びた隙を見せない感じの女性だ。

フロント右にソファがあり休憩スペースがある。4、5人が休憩できる感じだ。

脱衣場に入ると、真ん中に休憩スペースとテレビ。それを囲むようにロッカーがある。

窓際には庭があり、おっ露天風呂も見えるね。右にはコインランドリーも見える。と、いうことはコインランドリーからも男湯の裸男達が見えるという訳か。

ロッカーは大きめ。仕事用のカバンもすっぽり入る。
服を脱ぎながら、天井の方を見るとなんと造花の多い事か。しかも元気ににょきにょき生えている。
造花は掃除が大変だけど、かといって汚い雰囲気もない。

さぁお風呂へ。
やはり造花につつまれた浴場。
りんごに桜にイチョウにカエデ。いろんなものがあるな。
入浴客は少年が8人(!)、大人が4人ほど。

面積がゆったり広いためにこれだけいてもそう狭くは感じない。
しかし少年達はうるさい。しかもみんなで同じ浴槽に入る。なぜ単独行動をとらないのか。小ガモが集まって親の後ろを付いていく図が思い起こされる。

これも外敵からの防衛本能なのかな。

湯舟の種類は豊富、バイブラにジェットバス、黒湯、そして黒湯源泉の水風呂、黒湯の露天風呂、あと湿式・乾式サウナだ。ゆっくり楽しめるな〜。

それぞれの浴槽は大人2、3人が入るともういっぱいなのでそれぞれが空いているのをみてずぶずぶ浸かる感じだ。

そこで少年達は退散。ちょうど良かった。
しかし親もいない様子だ。少年8人で銭湯に行こうという選択肢があるのは日本も捨てたものじゃないなと感じさせてくれる。万歳、平成。

バイブラで体をほぐす。
温度は高め、44℃ちょっとはありそう。
浴槽の壁からは赤い光だ。これは体に何かしらの作用があるのだろうか。

つぎにジェットバスへ。ステンレスの枕もある。すこし勢いは少ないかな。
さて、黒湯ヘ行こうか。
ここがやけに深い。なので肩までじっくり浸かる事ができる。
う=ん、これはいい!
温度は高めの45℃。表示はそう出ているけど、もう少し低いか。

ここで背景を拝む。
タイルの素晴らしい富士山。手前には湖と鶴。そして風車小屋、鶴は富士山を横切るように飛んでいるのもいる。他のは湖の水に口をつけている。
雄大だな。
壁上部一面に広がる造花の迫力と富士山、鶴、風車小屋のコラボレーションがとても良い。
昭和の香りがぷんぷんしてくる。

女湯側はなんだろう。富士山はつながっているようなのでやはり鶴かな。
たまに思うけど銭湯を文化財としてデータベースがあればな。背景もじっくり女湯側を見たいし。
しかしそうなってくると廃湯となってしまったところが余計見たい。

さて、次は露天に行ってみよう。
お湯は41℃の設定にしてありますと張り紙が。
たしかにぬるい。
露天はこんなものかな。
控えめにぶくぶくと泡が出ている。そしてしばし無となり黒湯を体にじっくり染み込ませる。
横長の露天で左の窓が開け放たれている他は閉塞的だけれど、風が心地よく入ってくる。

長湯してしまうなぁつい。
狭いので次に誰か来た場合、少々位置を考えなくてはならなくなる。
そう思うと落ち着かなくなったので出る事にしよう。

次はサウナ。湿式と乾式があり、乾式は常に誰かが利用している様子。
人気がない湿式でのんびり。
サウナが銭湯料金で利用できるとはなんてお得。
3分ほど汗を流し、水風呂へ。
地下水なので無駄に利用しないでくださいとのこと。
よし、大切に使おうではないか。
ゆ〜っくり足から浸かって、黒湯の中に体を沈み込ませる。

地下水と聞くだけで体が言う事を素直に聞く。冷たい水だがサウナの後だけにポカポカしてくる。これはいい湯(水)だ。

その後、乾式サウナもたっぷり慢喫。
ここは初め造花に気を取られるけど、お湯をじっくり楽しめる素晴らしい銭湯。
地元にあるとかなり重宝しますな。

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