一週間仕事をしてきて、一番テンションの上がる金曜日。
そうだ、銭湯へ行こう。
というわけで仕事が終わり、クルマで新宿の銭湯へ。新宿に駐車場付の銭湯もあまりないが、銭湯マップを眺めていると弁天湯に目が止まる。
露天付である。
弁天湯にクルマで行くには一方通行の道をかなり離れた道より入り込まなくてはならず、車幅が1.8mあるのでカーナビがその道を案内してくれず、しばらく時間がかかってしまった。
というわけでかなり狭い路地に弁天湯は存在している。横に更地があり、売り出し中のようだ。おかげで煙突が天に向かって今にも打ち上げられんばかりの迫力を味わうことができる。
駐車場は5台。
すでに二台停まっており、水戸ナンバーがある。水戸から銭湯マップを頼りにやってきたのか。んなわけないか。
さて入り口は駐車場の裏側。コインランドリーが左手にあり、入り口は改装されている。
側面から見た時にもわかるように昔は破風造が全面に来ていて銭湯の趣を感じられたんだろう。今では少し離れて背伸びをしないと見えない。
下足入れに靴を入れ、自動ドアのいきなりの素早い動きと大きい音に多少ドキドキしてしまう。
フロントが左手にあり、奥は立派なロビー。ソファや椅子が並び、8人位はゆったり過ごせそうだ。
プラズマTVもある。しかしあれは地デジじゃないな。アナログ放送を受信している。
フロントには恰幅のある親父さん。お若い感じだ。お歳は40くらいかな。
湯賃をお渡しし、右手の男湯へ。
番台形式を改装した形で、フロントスペースには屋根もないのでよく脱衣場の様子が把握できそうだ。
脱衣場からフロントに話しかける小窓もあるし、コーナーミラーがあってフロントから監視できるようになっている。
脱衣場は少し高めの格天井。やや明るめの木の色が鮮やかである。
女湯境の時計をよくかける壁の位置にやたら大きな時計。ツリーの形でいくつもの穴があいている。人形が見えるので、時間になると出てくるのだろう。かなり賑やかになりそうだ。
脱衣場にもテレビあり。ここはテレビが多い。フロント正面の天井近くにもあったんで、女湯側があるとして4台はあるのかな。
デジタル体重計にマッサージ機はふくらはぎもやってくれるやつ。ロッカーも新しい。懐古気分を味わうことができるアイテムは見当たらないかな。
さてパパっと服を脱ぎ浴室へ。
全体的に清潔な雰囲気。白が眩しい。
カラン前に椅子・桶が出っぱなしのとこが多いようだ。この辺りのお客は片付けないのが流儀なのか。
浴室の広さは中型銭湯と行ったところで島カランが二つ。5-5-5-5-4。外壁側にはカランがなく、露天岩風呂への引戸と水風呂、サウナ室がある。女湯境に立ちシャワー二基。お客はまぁまぁ混んでいて7人ほど。
体を洗い、浴槽巡りへ。
まずはぬるそうな薬湯へ。
丸形の浴槽で宝寿湯(高麗人参等)と書かれている。
湯には茶色の色がついており、ほのかに漢方の香りが漂っている。
湯温は40℃ほど。じっくり長湯ができる気持ちのよい湯だ。
丸形の浴槽は少しカラン側にせり出しており、その後ろに大型浴槽が広がる。
外壁側にはミクロバイブラ。すぐ側からは湯が滝のように流れ落ちている。
大型の浴槽は42℃ほどだ。
バイブラはモリモリ泡が湧き出ており、静かに座っていられない。しかしそこが腕の見せ所。あぐらをかき、しばらくバイブラの勢いをバランスよくしのぎきる。
さて、続いて寝浴。二基あり、水枕は残念ながら設置されていないものの、角度がよく寝心地はよい。
お隣は足温浴。ここからは深風呂になっていて、座った時にふくらはぎなどをジェットがマッサージしてくれる。
それから、スポットパワー。威力の強いジェットだ。
あとはつぼ浴。小さな丸形浴槽にはまるタイプのやつ。浴槽が色々あり、楽しめる感じだ。
立ちシャワーでクールダウン後、引き戸を開け露天へ移動。
建物横のスペースを有効活用し、岩風呂とちょっとした庭となっている。
岩風呂は外気を若干感じることができる。
湯はカモミール湯とのこと。
ヘルスケミカルの黄緑の湯だ。
岩風呂はいいが、湯の色がちょっと岩風呂にマッチしていない。
湯温は42℃くらいかな。
中に入り、背景を探してみるが、この銭湯にはペンキ絵などが全くない。
奥の壁がせりだしていて造花が一列並んでぶらさがっている。
せりだし部分に赤外線ライトが四色ならんでいるがこれは体に何か作用するのかな?
下の浴槽をかすかに照らしている。
再び浴槽に浸かり、十分に温まったところで水風呂へ。
温度はなんと16℃。
入るとわかるがかなり冷たくて素晴らしい。
火照ったからだがきゅっと引き締まる。
湯から上がり、ロビーで一服。
ドリンクはかなり豊富。アイスもある。
ビンのコーヒー牛乳100円を一気飲み。あ〜うまい。
ロビーには賞状が二つあり、衛生的に素晴らしい浴場ということで受賞したことがあるようだ。確かにかなり清潔だった。
賞状に書いてあるが、ここのオーナーのお名前は銭元さん。
なんと銭湯をやるべくしてやられているような銭湯にぴったりのお名前ではないか。
サウナは未体験だが、次ぎにくる時はじっくり楽しむとしよう。
余丁町の銭湯は、モダンに生まれ変わった形跡がはっきりとわかる銭湯。見事に次の時代へモデルチェンジを果たしている。
これからも末永く素晴らしい湯を人々に提供していってほしいものだ。
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