2008年11月9日日曜日

40.桜丘 世田谷温泉四季の湯

土曜日の夜。
東京はこの季節一番の寒さとのこと。
確かに寒い。
寒いだけでなく風も吹きすさんでいる。

こんな日は温かい湯に浸かり、温かいまま布団に入り込むに限る。

さて、車で環八を北上し、桜丘の世田谷温泉四季の湯へ。
今日は奥さんも一緒である。

奥さんは温泉が好きなのだが、世田谷温泉は名前にこそ「温泉」が付記されているが実際は温泉は湧いていない。
前もってそのことを話さないでおき、後で温泉ではなかったと気づくだろうか。とりあえず内緒にしておこう。

狭い路地を抜けると看板が目に入る。




















住宅街なので他に店はなく、いきなり銭湯がある。
そしてマンションの一階にある銭湯である。マン銭。




















駐車場は5台ほど。なかなか使いやすい駐車場でいい感じだ。
さて、入口から入り下足を預ける。
右手にフロントがあり、左手には広いロビー。テレビを放映中だ。日本シリーズ第6戦。
最後の一球。西武が勝った。久々の第7戦だ。明日は盛り上がりそうだな。

券売機でチケットを購入し、フロントへ。
フロントにはとっても若い高校生らしき女の子。しっかり業務をこなしている。
さて左手の男湯へ。
ここは日替わりで入れ替わるようだ。左側はどんな湯だろうか。

脱衣場は天井低く、まるでジムかプールのようだ。
必要な設備はすべてそろっているが、懐かしさを感じるようなアイテムは・・籠があった。5個ある。おそらく昔はここに破風造の銭湯があり、この籠も愛用されていたんだろうな。マン銭になる時に5個に絞られたんだろうなぁ・・・って憶測大会だ。

パパッと服を脱ぎ浴槽へ。
さて桶とイスをと思いきや、すべてカランの前に出ている状態。どうやらここは入口にまとめることをしないようだ。

しかし雰囲気はプール。
床のタイルは銭湯らしくなく普通のタイル。
そしてカランは少なめで23個。天井は当たり前のように低い。
少々灯りが暗めで落ち着いた雰囲気。
学生三人衆がよくおしゃべりをしている。タイミングが悪かったか?しかしまた出直すという訳にもいかない。

とりあえず体をしっかり洗い、やかましい三人衆を避けるように奥の扉から露天風呂へ。
誰もいないのを確認し、ゆっくりと湯に浸かる。
まず感じるのは塩素臭さ。ほんとにプールのようだ。
雰囲気は岩風呂で、竹の壁で天井まで組み上げられている。
ぽっかり天井から空を見ることができる。近くのマンションなどから覗かれないようにする為には、これくらいしっかり壁を作らないと都会では無理だろう。

湯温は41℃ほど。
ほどほどにして切り上げ、中に入り主浴槽へ。
座ジェットがあり、あとは広い浴槽で電気風呂。すべて同じ浴槽だ。

座ジェットは水枕がない。なかなか心地よいものの、一基しかないと一人で独占してしまっているようで、いつまでも浸かっている訳にもいかず、しばらくして主浴槽の湯を楽しむことにする。
なかなか心地よい湯だ。
充分温まったところで水風呂へ。
温度は21℃。この冷たさが癖になってしまう。

それから電気風呂へ。
威力はなかなか。ピッタリ背中を壁に付けることもままならない。
けれども、前よりは電気風呂が苦手ということもなくなった。慣れてきたのかもしれない。

さて湯から上がり、ロビーで一服。
フルーツ牛乳120円をいただく。
テレビではスウィングガールズを上映中。フロントは女の子からおばさまに変わっておられる。
マッサージ機が二台、足モミマッサージ機もある。

奥さんと合流し感想をヒアリング。
女湯側には薬湯があったそうで、今日は人参の湯。代わりに露天がないとのこと。少々優越感に浸るものの、塩素臭いからなぁ。

住宅街の中にとけ込む世田谷温泉四季の湯はクルマで行きやすい銭湯。
寒い季節につい立ち寄りたくなる銭湯だ。趣はないけど、懐古主義に走ることなく、湯を楽しむ実用的な雰囲気がビシビシ感じられる今風の銭湯だ。もちろんペンキ絵もなかった。それはそれで寂しいが、マンション銭湯で無理矢理ペンキ絵を書くのもどうかと思うのでこれはこれでいいのだろう。

奥さんは世田谷温泉には温泉が湧いていないことに気づかなかった模様。やはり一般客にとってはそこに気づかない人もいるだろうなぁ。ぜひ紛らわしくない名前にしてもらいたいものだが・・。

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