2009年3月29日日曜日
90.中野区南台 雷湯
中野区の雷湯を訪れた。
最寄りのコインパーキングから100m、土曜日の夜、11時頃なので商店街とはいえ人影はまばらだ。入口はしゃれた雰囲気。「かみなりゆ」と記されている。屋号は浴場組合のHPや銭湯マップだと雷湯と漢字で書かれている。ひらがなで書かれている方が親しみやすい感じだ。
下足を預け、自動ドアから中へ。
左手にフロントがあり、正面には休憩所が落ち着いた照明の中広がっている。4人ほど座れるソファが置かれていて、テレビでは韓国のドラマ。それを食い入るように見ているフロントの親父さん。
うちは45分までで閉めてしまいますよというお言葉を頂きつつ、それに了承して湯賃をお支払い。フロントを挟んで左手が男湯だ。
あまりやる気を感じない接客であったが、おそらく疲れているんだろう。それかドラマに集中していたいかのどちらかだ。
脱衣場に入ると玄関のオシャレな雰囲気とは違い、普通の趣。奥に個室があり喫煙所になっている。脱衣場にせり出す形で立ちシャワーブース、サウナ室がある。
体重計は珍しく家庭にあるような平面のもの。
パパッと服を脱ぎ浴室へ。
こちらは玄関の雰囲気に近くニュー銭湯型。天井は伝統的二段型で高く、浴槽は外壁側に並び、カランは女湯境にずらっと10並んでいる。島カランが一列で中央に通路があるので変則的な形をしている。
体をしっかり洗い、浴槽へ。
広大な浅い浴槽が一つ。その中には打たせ湯、寝風呂(バイブラ)、座ジェット、電気風呂と並んでいる。湯温は42℃ほど。球形の湯の吹き出し口が浴槽中央にあり、打たせ湯の音と相まってこの浴室を賑やかに演出している。渋谷区の観音湯にも同じような球形の吹き出し口があった。他でも見たようなよくあるタイプのものだ。
寝風呂は残念ながら泡は出ておらず、打たせ湯へ。
3mほどの高さから湯が落ちてくる。勢いは中々で、湯に打たれるのも少々恥ずかしいがお客が3人ほどしかいないのでのんびりと湯に打たれる。
続いて座風呂へ。水枕も完備でしっかりと冷えており気持ちよい。
背景は特になく、ヨットのタイルがちらほらあるくらい。ニュー銭湯なのでペンキ絵も期待できない所だけど、見て楽しむものがないのも少し寂しいところ。
続いて電気風呂へ。
幅が広めにとってあり、中央部分に腰掛けても電気が伝わってくるのは腕だけ。腰や首に電気を当てたいんだけど、そうなると無理にでも押し付ける必要がある。まれに体勢を無理矢理持っていってるお方を見かけるが、自分はまだしたことがない。
こちらの銭湯には露天風呂もある。
外壁側に扉があり、そこを抜けると岩風呂がある。
外からは見られないよう高い竹の壁があり、空は少し見えるほど。
湯温はやはり42℃ほどで、4人はゆったり入れるほどのスペースがある。かなりの閉塞感があるがいい湯である。
さて湯から上がりもう閉店準備が始まっているロビースペースで一休み。フロント内にはお孫さんだろうか小学校低学年ほどの女の子がDSをやりながら店番をしている。
帰り際、小さな声だがありがとうございますのお言葉。
将来はこちらの銭湯を継いで女将さんになるのだろうか。そうなるとこちらのご主人も喜ばしいことかもしれない。
将来、また来るときは寝風呂がしっかり機能していてくれるとありがたい。そのときはサウナも利用することにしよう。
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