2009年3月1日日曜日
--.埼玉県越谷市登戸町 登龍湯
普段は東京の銭湯を巡っているが、今日は埼玉の登龍湯を訪れた。
建物自体は普通だが、正面の「ゆ」マークがかなり迫力がある。
駐車場も広く、建物横に数十台置けるスペースがあるようだ。
下足を預け、広大なロビースペースへ。
天井は高いが、和の趣は微塵もない。フロントには若いお嬢さんがお座りになっていて、はっきりとした声で元気に接客をしている。
白く清潔で肉厚なソファがいくつも。大型液晶テレビを前にして何人もの子供達やお客樣方がのんびり過ごしている。かなり繁盛している模様。
湯賃をお渡し。
埼玉の銭湯料金は410円なのだろうか。得した気分である。
脱衣場への暖簾を潜り、右手の男湯に入る。
これがまた広大。
天井は高いが白く洋風。
屋号とは裏腹にスーパー銭湯のように広大でこぎれいである。
スパ銭というよりは巨大銭湯といった感じ。
トイレが並んで二つある。土地があるからこそできるわけだが、とにかく便利であることには変わりない。
時計も普通のものだったり、ロッカーも普通だし、便利ではあるけれど昭和を感じるアイテムは見つからない。
パパッと服を脱ぎ浴室へ。
これがまた広大。東京銭湯では到底出会うことのできない規模の銭湯である。
島カランは一列ではあるけれど、11-11-11-4。しかも外壁側に引戸があり、その先に露天風呂スペースがあるのだがそこにも7のカランがある。
となると合計44。お客もけっこう入っているため、隣り合って使用しているお客もいる。20人はいるだろう。
小学校の体育館ほどはあろうかという空間。ペンキ絵などはないので湯につかるだけではあるけれど、まずはその規模に驚かされる。
カランを確保し体を洗い始める。シャワーがボタン式で、ワンプッシュで3分は出るので困る。なのでシャワーはなるべく使わずに済ませる。
ぬるぬるした湯で、軟水である模様。しかもかなり軟水度は高し。世田谷の塩の湯が個人的には軟水度ナンバー1なのだが、それに次ぐほどの軟水度。軟水のありがたさがわからない人はこのぬるぬる感が気になるだろう。
さて浴槽へ。
これがまた充実している浴槽群。奥の壁にずらっと並ぶジェット形の浴槽。ショルダーマッサージやエステ、ボディジェット、ジェット、などなど。湯温はぬるく40℃ほど。体を刺激しながらゆったり楽しむことができる。
脱衣場寄りにはジッコウの湯。そして水風呂。
半身浴の部屋があり、ここはつまりサウナ室なのだが半身浴ができる湯船がある。マンガ雑誌を読みながらいつまでも入っているお客もいる。
そして外壁の中央寄りに五右衛門風呂。「高温」と書かれているが湯温は43℃ほどで、これが普通の湯温か。
バイブラも程々に丸形の浴槽が背中にフィットし心地よい入浴感。他のお客も高温という注意書きに恐れをなしてかなかなか入ってこないので独占できる。
露天風呂は岩風呂で、たっぷり10人は浸かれるほどの大きさ。湯温は40℃。カランが外側にあるし、壁もあるので景色は楽しめないが、外気に身をさらしながら快適なひとときである。
さて湯から上がる。
五右衛門風呂のおかげでしっかり体は温まっているが、これだけの充実した設備の中で立ちシャワーがないのが不思議である。なくてもさほど困らないが、東京銭湯では9割型設置されている立ちシャワーであるから、この規模の銭湯にして、それがないのは実に謎である。埼玉に立ちシャワーがないのは常識なのであろうか。まだ一つしか訪れていない段階で結論を出すのは早いだろうが気になるところである。
この付近にはイオンレイクタウン店がオープンし、いずれスーパー銭湯も完成するとのこと。そうなるとこちらの営業も厳しくなるかもしれないが、お手軽料金でこれだけの軟水、これだけの浴槽を楽しめるのはかなりお得。
ぜひまた訪れてみたい銭湯である。
ただ、昭和の伝統銭湯が好きな自分にとってはどこかしら虚しさの残る入浴時間であった。やはり和の趣というのは銭湯にとって重要なファクターのようである。ただ湯に浸かるというのであれば充分内風呂で事足りる訳なのだから。
とても良かったです。また、行きたいですよ♪
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