今日はこの冬一番の寒さになるかもしれないと朝の情報番組で言っていた。
昼前には雪がちらついていたが、会社が終わる頃にはすっかりやんでしまっていた。
大雪は困るが、適度な降雪は歓迎してしまう。
さて夜になり、目黒区の銭湯へ。
今日は月光泉を目指す。
夜は25時までの営業。24時頃に到着した。
下足を預け、フロントの女将さんへ湯賃をお渡しする。
物静かな女将さんである。
元々は番台形式であった様子が見て取れる。
女湯境の壁部分に休憩所をこしらえている。そこに立派なタイル画。夕やみをバックに古城が山にそびえている。
右手の男湯へ。
脱衣場は細長く、注意書きが多く貼られている。注意書きの文字はドンキホーテのポップのように時がうまく書けている。ポップ職人がいるのだろうかと思うほどだ。
体重計はTANAKAのアナログ式。
ハンドル付きのレトロなローラーむき出しマッサージ機が置かれている。
天井はやや高めあるが、洋風な感じ。全体的に和の趣は感じられないモダンな銭湯だ。
パパッと服を脱ぎ浴室へ。
入って右手に掛け湯コーナー。銭湯に掛け湯はよく見るが、どちらかというと珍しい部類。
それにしても随分細長い浴室。
島カランが一列で8-9-9-6。
立ちシャワー一基、ボディジェットシャワー一基、怪しげな個室、そしてサウナ室がある。
体を洗いながら、天井を見上げるが、かまぼこ型で水色、ピンク、黄緑と色が段々に塗られている。
西品川の記念湯のようだが、あちらよりカラフルである。
しかしカラフルといっても原色ではないくすんだ色なので、サビレ感がひしひしと伝わってくる。
さて浴槽へ。
外壁からミクロバイブラ、ジェット二基、打たせ湯という構成。
ミクロバイブラはぬる湯好きはこちらへどうぞと書かれている通り、湯温はぬるめの42℃。
バイブラの勢いはなかなかでどこもつかまないでいるとバランスを取るのに苦労するほど。
竹酢湯と書かれており、ほのかに竹の香も感じられる。
泡のきめ細かさもあるが、非常に柔らかくマイルドな入浴感。心地よい。
続いてジェットへ。
こちらの湯温はやや上昇。ぬる湯浴槽とつながってはいるものの、43℃ほど。
ここから背景を見上げるが、タイル画のノイシュバンシュタイン城。中央側はナイアガラの滝だ。全体的に広がるタイル画で、リアルな表現で気合いを感じる。かなりの迫力がある。
いったん立ちシャワーでクールダウンし、打たせ湯へ。
ボタンがあるが、押しても無反応。こちらはアツ湯と書かれているだけにアツめの湯だ。45℃ほど。
ボディジェットシャワーは水が出てくるが、ハンドシャワーも設置してあり湯と書かれている為、シャワーが冷たすぎる場合に湯を掛けながら耐えるといいだろう。
気になるのは個室。こちらはボタンを押すと、天井の穴から冷風が出てくる。おそらく、水風呂の代わりとしてある設備。
サウナ室はありがたいことに無料なので、ありがたく入室。
スチームが充満しており、広さも充分ある立派なサウナ。4人はゆったり座れる。
しかしこの後に個室に入ろうという気にはならないな。やはり水風呂に入りたくなる。
湯から上がり休憩所でひと休み。
ポップを見ると朝湯を毎週日曜7時40分から11時半までやっているようだ。
朝から入るサウナもいいかもしれない。
途中片付けにやって来た親父さんと女将さんにさほど覇気が感じられなかったが、それも長年の勤務から来るものだろう。
それにしても細長い銭湯であった。
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2009年2月28日土曜日
2009年2月27日金曜日
--.世田谷区玉川台 藤の湯
今日は会議が二つあった。
長い山道を乗り越え、やっと下り坂へ差し掛かりすっと肩の力を抜く、今日はそんな夜である。
夜になり、心地のよい湯・空間を求めて最寄の藤の湯へ赴いた。
銭湯へ通いだしてから数ヶ月、こちらの藤の湯に来ることが一番多い。初めは目新しさから次々と来たことのない地へ足を伸ばしていたが、最近は違ってきている。悪く言えば保守的になったということか。
しかし守りに入るだけある居心地のよい銭湯を見つけたということかもしれない。
環八を渡り、コンビニが見えると左の路地へ。
ほの暗い明かりが灯っているのを見るといかばかりかほっとする。銭湯は定休日が不定期であったり、廃業していたり、休業していたりと、実際訪れてみると閉まっていたというオチが多い。
しかしこの藤の湯は定休日は金曜日であり、固定。
お客にいたっても閑古鳥が鳴くということはなく、すぐに廃業ということにはなりそうにもない。
そう分かってはいてもやはり営業しているのを目の当たりにすると嬉しいものだ。
引戸を開け中へ。
フロントにはマスクをした親父さんがいらっしゃる。
風邪だろうか、それとも予防の為だろうか。
湯賃をお渡しし、靴を脱ぎ一段上へ。
下足入れに靴を入れ、もう一枚引戸を抜けて脱衣場へ。
時間は22時半。営業は23時半となっているので、お客も少なめ・・かと思いきや浴室には7~8人のお客が見える。
パパっと服を脱ぎ浴室へ。
白くうっすらと漂う湯煙と浴槽のヒノキの香で浴室はまさに癒しの空間となっている。
何人かは前に見たお客である。
見覚えのある顔というのは知り合いでなくてもなんとなく安心感が生まれるものである。
木の風呂イスを取り、カランを確保。
体を洗い、ヒノキの浴槽から入っていこうと思う。
湯温は40℃ほど。隅に備長炭の入った袋が吊り下げられている。終業時間が近づいているが、湯はまだまだきれいである。
以前見かけたが、時折親父さんがやってきて湯を出して循環させるのだ。
続いてミクロバイブラへ。
泡の決め細やかさは設備系の銭湯に及ばないものの、しかし全体的にぼこぼこと湯が溢れ落ち、爽快感がある。ジェットも出力はなかなかだ。
湯から上がり、服を着ていると親父さんは先にサウナ室の掃除を始めた。こちらのサウナは別料金300円。しかし個室ということでいつもお願いするのがはばかれてしまう。ぜひいつか体験してみたいものである。
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長い山道を乗り越え、やっと下り坂へ差し掛かりすっと肩の力を抜く、今日はそんな夜である。
夜になり、心地のよい湯・空間を求めて最寄の藤の湯へ赴いた。
銭湯へ通いだしてから数ヶ月、こちらの藤の湯に来ることが一番多い。初めは目新しさから次々と来たことのない地へ足を伸ばしていたが、最近は違ってきている。悪く言えば保守的になったということか。
しかし守りに入るだけある居心地のよい銭湯を見つけたということかもしれない。
環八を渡り、コンビニが見えると左の路地へ。
ほの暗い明かりが灯っているのを見るといかばかりかほっとする。銭湯は定休日が不定期であったり、廃業していたり、休業していたりと、実際訪れてみると閉まっていたというオチが多い。
しかしこの藤の湯は定休日は金曜日であり、固定。
お客にいたっても閑古鳥が鳴くということはなく、すぐに廃業ということにはなりそうにもない。
そう分かってはいてもやはり営業しているのを目の当たりにすると嬉しいものだ。
引戸を開け中へ。
フロントにはマスクをした親父さんがいらっしゃる。
風邪だろうか、それとも予防の為だろうか。
湯賃をお渡しし、靴を脱ぎ一段上へ。
下足入れに靴を入れ、もう一枚引戸を抜けて脱衣場へ。
時間は22時半。営業は23時半となっているので、お客も少なめ・・かと思いきや浴室には7~8人のお客が見える。
パパっと服を脱ぎ浴室へ。
白くうっすらと漂う湯煙と浴槽のヒノキの香で浴室はまさに癒しの空間となっている。
何人かは前に見たお客である。
見覚えのある顔というのは知り合いでなくてもなんとなく安心感が生まれるものである。
木の風呂イスを取り、カランを確保。
体を洗い、ヒノキの浴槽から入っていこうと思う。
湯温は40℃ほど。隅に備長炭の入った袋が吊り下げられている。終業時間が近づいているが、湯はまだまだきれいである。
以前見かけたが、時折親父さんがやってきて湯を出して循環させるのだ。
続いてミクロバイブラへ。
泡の決め細やかさは設備系の銭湯に及ばないものの、しかし全体的にぼこぼこと湯が溢れ落ち、爽快感がある。ジェットも出力はなかなかだ。
湯から上がり、服を着ていると親父さんは先にサウナ室の掃除を始めた。こちらのサウナは別料金300円。しかし個室ということでいつもお願いするのがはばかれてしまう。ぜひいつか体験してみたいものである。
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2009年2月22日日曜日
83.渋谷区本町 第二かねき湯
明日は2月22日土曜日、ネコの日である。
ネコの特番を家で見てから渋谷区の第二かねき湯にやってきた。
幡ヶ谷駅の近く、商店街を抜けた先にある銭湯。
学生の頃笹塚で一人暮らしをしていたので幡ヶ谷の商店街にもなじみがあるが、こちらの銭湯には来たことがなかった。
今日はクルマ来たのでコインパーキングを探す。
しかしこの街の裏路地の道は狭い。
3ナンバーのクルマ(車幅180以上)だとかなりつらいはず。今日はたまたま車検に出しているので5ナンバーのクルマだからよかった。こんな路地もすいすいである。
第二かねき湯のすぐ側にトンネル(本村ずい道)があり、その上は国道431号線(水道道路)が走っているが、そのトンネルの先にコインパーキングがあった。しかしこれがまた狭い。ほんと小さいクルマでよかった。
やはり銭湯巡りは小さいクルマに限る。
入り口はレンガの壁。「湯屋KANEKI」と書かれている。
下足を預け、暖簾をくぐると広いロビースペースにいくつもの椅子とソファ。6〜7人はゆったり休めそうである。全体的に照明が暗めで渋い。
フロントがあり、左手が男湯。
湯賃をお渡しし中へと突き進む。
脱衣場にはガス灯(もちろん見た目だけ)があり、おしゃれな木のベンチが二つ。
そこにKEIHOKU HAKARIのアナログ体重計。このモダンと和の融合がすばらしい。天井は黒塗りで、照明もやはり薄暗い。さながら地下にあるライブハウスか小劇場かといったところ。
天井は低めだが、圧迫感を感じるほどではない。
パパっと服を脱ぎ浴室へ。
こちらも照明が落ち着いたもの。広さはないが天井はやや高めのかまぼこ型。
湯煙とぼんやりした照明、それに赤煉瓦がいい雰囲気を出している。ここは横浜かという感じだ。
お客が皆若く、きっと20代。しかも7人ほど。
大型銭湯ではないので印象としては繁盛していると感じた。
島カランは一列で外側から5-4-4-5。立ちシャワー二基。サウナ室もあるが水風呂はないようである。
体をしっかり洗い、浴槽へ。
浴槽は一つ。電気風呂が端に設けられている。
ジェットが二基。
深い浴槽がないというのも珍しいが、電気風呂で攻めてくるのもなかなかの心意気。
ジェットは一穴と二穴のものが並んでいる。やや二穴のものが勢いがあるがどちらも十分に心地よい。
目を閉じ、しばし心地よさに酔いしれる。目を開くとレンガの壁に落ち着いた照明。
う〜む銭湯のイメージからかけ離れている。
それにしても湯がぬるい。42℃ほど。
電気風呂の方は電気力がなかなか強く、しかし座面が広いので中央に座るとあまりビリビリこない。端に寄ってその十分なパワーを体に浴びせる必要がある。
さて湯から上がろう。
浴槽に遊びがないが、雰囲気は最高。
休憩所ものんびりできる。雑誌もありテレビもあるので楽しめる。
アイスケースに、ドリンクの自販機も。
和の趣といえば体重計くらいなものだったが、昔は番台形式で伝統的な銭湯であったのかもと勝手にビルの麓で思いを巡らす。
帰りは狭い路地もなれたものですいすいと甲州街道まで。
また来るときはサウナを楽しむことにしよう。
2009年2月15日日曜日
82.品川区西五反田 松の湯
休日。
夕方にもなると銭湯への想いが沸々と湧いてくる。
今日はどこヘ行こうか。
以前、クルマで目指すもいいコインパーキングが見つからずに諦めた不動浴場へ行こうと決めた。入口に飾られた鉢植えの美しさが脳裏に焼き付いている。
いざ目黒区へ。
目的地周辺を探るも、やはりいい駐車場は見つからず。
1km近く離れた辺りにあるにはあるが、この季節湯冷めが心配だ。
今度電車で来ることにしようか。
その後適当にクルマを走らせているとコインランドリーの灯りが見え、続いて唐破風の構えの銭湯が現れた。すぐに近くの駐車場を見つけ駐車(なんと一時間200円)。
住所を調べると西五反田である。屋号は東京で一番多い、「松の湯」。
品川区には中延にも松の湯があるが、こちらはどんな銭湯だろう。
暖簾を潜ると右手が男湯。
松竹錠がずらっと88。正面にはかさ入れもどんと設置されている。
女湯側にも松竹錠が88だ。巨大伝統銭湯である予感。
床はびっかびかにニスでキラビやか。すばらしくきれいに磨き込まれている。
引戸から中へ。
すると広大な空間が先に広がっていた。
天井は・・。
と観察する前に番台の女将さんへ湯賃をお支払いすることにする。
天井は高く格天井。
木材も飴色で格式の高さが伺える。しかも折上式だ。
女湯側の庭はコインランドリーがあるのでないと思われるものの、男湯側には庭があり、小さいながら池もある。その中には金魚が泳いでいる。ネコよけのネットもかかっている。
縁側の木材もピカピカ。つい先日仕立てたばかりの様に見えるが、実際はどうだろうか。
ロッカーの一つを確保。
なんと107までロッカーがあるではないか。空きロッカーを探し当てるのに、全く時間を要することがない。
体重計はアナログのもので「EIKO SCALE」と書かれている。
女湯境には柱時計。さほど古いようには見えないがよくメンテナンスされているのかもしれない。時間はずれていない。今の時間は17時。
休憩するベンチもあり、広々したスペースはどこにいても落ち着いて過ごすことができる。
柱時計の下にはテレビ。
パパッと服を脱ぎ浴室へ。
浴室の柱や梁によく木材が使われている。そのため趣きある雰囲気だ。
二段型の天井はペンキの剥げもなくきれい。
島カランは二列もあり、6-4-4-4-4-4。立ちシャワーは二基。
隣のカランとの感覚も広いので、混み合っているときも問題なさそうだ。
今日はお客は7人ほど。年配のお客が多いようである。
カランを確保し、体を洗う。
タイルや壁、カラン周りなどとにかく清潔。脱衣場の床のようにビッカビカである。
さて浴槽へ向かおう。
三槽式で底で皆つながっている浴槽。
今日は「よもぎ」の薬湯となっている。脱衣場に薬湯スケジュールが書かれていたが、他に「生薬」「ワイン」などがあった。
湯の色は緑で一件バスクリンのようだが、間違いなくよもぎの香。
向かって右手が浅い浴槽。中央に円形浴槽。女湯側には深い浴槽となっている。
まずは浅い浴槽から。
浅いながらも二段式となっていて、やや深め。湯温は43℃といったところ。
ジェットは全く出ていないので、静かな水面に体を預けることになる。
薬湯のおかげで肌への当たりも優しく、心地よい。
立ちシャワーでクールダウンし、続いて円形浴槽へ。
4カ所からジェットが出て右回りに湯が回転している。
ここで背景を仰ぎみる。
中島氏の作品と思われる水の流れと、控えめな天頂が槍状の山。
女湯側には荘厳な赤富士が見える。別に激しく覗き込んでいる訳でなく、女湯境の壁が低めで、さらに背景は高い位置にまで描かれているのでよく見えるのである。
つい先日書かれたような背景。
このような状態でいつも背景を拝めたら幸せだなと思う。
続いて深湯へ。
湯温はやはり変わらず。
正面には入浴心得と、埋め水のし過ぎはおやめ下さいの注意書き。
全体的に注意書きなどは少ない銭湯。マナーが悪いお客が少なく、常連さんの多い銭湯でないかと感じる。
湯から上がると牛乳の自販機で120円のフルーツ牛乳を購入。おつりで出て来た10円玉がこれまたビカビカで驚く。平成20年のものだ。
縁側の池を見ながら頂く。
表へ出ると静かな住宅街を進みコインパーキングへ。
品川の駅を想像するのが難しいほどの静かな街並。日曜の夜という事もあるかもしれない。明日からのまた一週間。街の人々は静かに仕事、学校までの時間を自宅で過ごしている。
西五反田「松の湯」。
素晴らしい屋号にぴったり符合する銭湯。
またぜひ訪れたい銭湯の一つと出会ってしまった。
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夕方にもなると銭湯への想いが沸々と湧いてくる。
今日はどこヘ行こうか。
以前、クルマで目指すもいいコインパーキングが見つからずに諦めた不動浴場へ行こうと決めた。入口に飾られた鉢植えの美しさが脳裏に焼き付いている。
いざ目黒区へ。
目的地周辺を探るも、やはりいい駐車場は見つからず。
1km近く離れた辺りにあるにはあるが、この季節湯冷めが心配だ。
今度電車で来ることにしようか。
その後適当にクルマを走らせているとコインランドリーの灯りが見え、続いて唐破風の構えの銭湯が現れた。すぐに近くの駐車場を見つけ駐車(なんと一時間200円)。
住所を調べると西五反田である。屋号は東京で一番多い、「松の湯」。
品川区には中延にも松の湯があるが、こちらはどんな銭湯だろう。
暖簾を潜ると右手が男湯。
松竹錠がずらっと88。正面にはかさ入れもどんと設置されている。
女湯側にも松竹錠が88だ。巨大伝統銭湯である予感。
床はびっかびかにニスでキラビやか。すばらしくきれいに磨き込まれている。
引戸から中へ。
すると広大な空間が先に広がっていた。
天井は・・。
と観察する前に番台の女将さんへ湯賃をお支払いすることにする。
天井は高く格天井。
木材も飴色で格式の高さが伺える。しかも折上式だ。
女湯側の庭はコインランドリーがあるのでないと思われるものの、男湯側には庭があり、小さいながら池もある。その中には金魚が泳いでいる。ネコよけのネットもかかっている。
縁側の木材もピカピカ。つい先日仕立てたばかりの様に見えるが、実際はどうだろうか。
ロッカーの一つを確保。
なんと107までロッカーがあるではないか。空きロッカーを探し当てるのに、全く時間を要することがない。
体重計はアナログのもので「EIKO SCALE」と書かれている。
女湯境には柱時計。さほど古いようには見えないがよくメンテナンスされているのかもしれない。時間はずれていない。今の時間は17時。
休憩するベンチもあり、広々したスペースはどこにいても落ち着いて過ごすことができる。
柱時計の下にはテレビ。
パパッと服を脱ぎ浴室へ。
浴室の柱や梁によく木材が使われている。そのため趣きある雰囲気だ。
二段型の天井はペンキの剥げもなくきれい。
島カランは二列もあり、6-4-4-4-4-4。立ちシャワーは二基。
隣のカランとの感覚も広いので、混み合っているときも問題なさそうだ。
今日はお客は7人ほど。年配のお客が多いようである。
カランを確保し、体を洗う。
タイルや壁、カラン周りなどとにかく清潔。脱衣場の床のようにビッカビカである。
さて浴槽へ向かおう。
三槽式で底で皆つながっている浴槽。
今日は「よもぎ」の薬湯となっている。脱衣場に薬湯スケジュールが書かれていたが、他に「生薬」「ワイン」などがあった。
湯の色は緑で一件バスクリンのようだが、間違いなくよもぎの香。
向かって右手が浅い浴槽。中央に円形浴槽。女湯側には深い浴槽となっている。
まずは浅い浴槽から。
浅いながらも二段式となっていて、やや深め。湯温は43℃といったところ。
ジェットは全く出ていないので、静かな水面に体を預けることになる。
薬湯のおかげで肌への当たりも優しく、心地よい。
立ちシャワーでクールダウンし、続いて円形浴槽へ。
4カ所からジェットが出て右回りに湯が回転している。
ここで背景を仰ぎみる。
中島氏の作品と思われる水の流れと、控えめな天頂が槍状の山。
女湯側には荘厳な赤富士が見える。別に激しく覗き込んでいる訳でなく、女湯境の壁が低めで、さらに背景は高い位置にまで描かれているのでよく見えるのである。
つい先日書かれたような背景。
このような状態でいつも背景を拝めたら幸せだなと思う。
続いて深湯へ。
湯温はやはり変わらず。
正面には入浴心得と、埋め水のし過ぎはおやめ下さいの注意書き。
全体的に注意書きなどは少ない銭湯。マナーが悪いお客が少なく、常連さんの多い銭湯でないかと感じる。
湯から上がると牛乳の自販機で120円のフルーツ牛乳を購入。おつりで出て来た10円玉がこれまたビカビカで驚く。平成20年のものだ。
縁側の池を見ながら頂く。
表へ出ると静かな住宅街を進みコインパーキングへ。
品川の駅を想像するのが難しいほどの静かな街並。日曜の夜という事もあるかもしれない。明日からのまた一週間。街の人々は静かに仕事、学校までの時間を自宅で過ごしている。
西五反田「松の湯」。
素晴らしい屋号にぴったり符合する銭湯。
またぜひ訪れたい銭湯の一つと出会ってしまった。
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2009年2月14日土曜日
81.新宿区若葉 若葉湯
信濃町駅の近くに若葉という地名がある。
そこにある銭湯、若葉湯。
本日はそこに訪れた。
フロント形式になっているものの、番台のときに傘入れがある位置にフロントをこしらえたような感じである。
右手の男湯へ。
男女は入口から二手に分かれている。ここにも番台形式の名残が伺える。湯賃を親父さんにお支払いするとロッカーの鍵をくれる。
奥さんも今日は一緒なのだが、女湯の方はこのシステムは適用されないらしい。
脱衣場は天井低め。
ヤマ型の天井になっていて、平行に木材が渡されている。
庭などはないがお手洗いへのサッシを進むと金魚などがたくさん水槽に飼われている。脱衣場にも立派な金魚が水槽に泳いでいる。ご主人のご趣味なのかもしれない。
また、アナログ式の体重計が二つもあり、TANAKAとKEIHOKUのもの。
ロッカーの上に感謝状。
女性の名前で消防署長より感謝状だ。心臓発作を起こした浴場のお客に適切な処置を施したとのこと。
その他巨人の写真などがある。
さて、パパっと服を脱ぎ浴室へ。
お客は4人ほど。
天井は二段式になっているがかなり低めの天井。
全体的に小振りな銭湯で、その割に二段式になっているのでなんか可愛らしい雰囲気だ。
また、背景が独特でチップタイルのものなのだが子供が作ったような拙いタイル画。
中世の騎士が戦っており、鳥などが餌をついばんだりしている。
しかし緊迫感はみじんもなく、人の目がたれ目の用に描かれてしまっている。
戦いの場面なのでリアルに描く必要もないか。これでいいのかもしれない。
島カランは一列。
6-5-5-6。立ちシャワー1基の構成。
体をしっかり洗い浴槽へ。
二槽式で本日は薬湯の日のようだ。張り紙によると土日は薬湯だそうだ。ローズマリーという表記があるが、緑色で普通のバスクリン。
まずは浅く広い浴槽へ。
ジェットが三基あり、弱めの勢いで噴出している。
湯温は44℃ほど。
熱めなのですぐに温まる。
立ちシャワーでクールダウンし深い浴槽の方へ。
底でつながっているため湯温は同じ。
角が丸くカーブしているので背中をつけてゆったり背景をみながらのんびり温まる。
しかしこの背景ではさほど想像力も高まらず。
誰が考えたのか、誰が作ったのかという観点で望むとなかなか楽しい時間を過ごせた。
さて湯から上がり、脱衣場で金魚を眺めながら一休み。
フロントには休憩所がないのである。
奥さんから情報を仕入れると、女湯側の背景にはピエロが描かれていたそうである。
謎だ。
2009年2月11日水曜日
--.世田谷区玉川台 藤の湯
休日、夜中に地元の藤の湯へ。
22時頃に訪れたが浴室にお客は10人ほど。
なかなか賑わっている様子。
しかも大声で話したりなどマナーが悪い客もおらず、ゆったり湯を楽しむことができた。
こちらの営業時間は23時まで。
檜の香りが浴室に漂い、フィトンチッドのようだ。
目を閉じれば森林浴をしている感覚。
檜浴槽には備長炭が入れられている。
明日からまた仕事。
休日にしっかり疲れを癒すことができた。非常にいい湯である。
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22時頃に訪れたが浴室にお客は10人ほど。
なかなか賑わっている様子。
しかも大声で話したりなどマナーが悪い客もおらず、ゆったり湯を楽しむことができた。
こちらの営業時間は23時まで。
檜の香りが浴室に漂い、フィトンチッドのようだ。
目を閉じれば森林浴をしている感覚。
檜浴槽には備長炭が入れられている。
明日からまた仕事。
休日にしっかり疲れを癒すことができた。非常にいい湯である。
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2009年2月8日日曜日
80.新宿区山吹町 松の湯
松の湯へ。
どこの松の湯かというと江戸川橋駅近くの松の湯。
23時頃、クルマで江戸川橋へ。
裏路地に入り、松の湯の目の前にコインパーキングを見つけたので駐車。22時以降は駐車料金一時間100円。安くてよろしい。
さて、正面はザ・銭湯と書かれた看板。
ビル銭湯であるものの路地が狭く離れたところから見えないので何階建てかは不明。
番台をひっくり返したような一般的なフロントではなく、こちらはフロントが外側に近い方に位置している。
休憩所が脱衣場を背にして横に長く、4人ほどが休憩できる。
女将さんが笑顔でフロントにいらっしゃる。
人の良さそうな優しい笑顔でお出迎え。気分も良くなってしまう。
男湯は左手。
今日は奥さんも一緒である。
閉店時間は24時なのであと一時間ほど。
脱衣場へ向かう。
天井は高く、格子にはなっているがこれは木材ではない。
TANAKAのアナログ体重計があるけどこれがかなり真新しい。つい昨日買ったようだ。今でもしっかり製造されているのかと思うとうれしくなってしまう。
ロッカーは籠をしまうタイプのロッカーもあるが、普通のよくある籠。趣ある古き竹籠ではなかった。
パパっと服を脱ぎ浴室へ。
湯煙が充満し、お客はかなり多く10人以上。
とても混雑しているようである。
中央に浴槽が集中し、カランは両壁沿いにある。
中央浴槽を背にカランの並びもある。少し変わった構成。
カランは女湯境に7、外壁に8、中央浴槽を背に4。合わせて19だ。
立ちシャワーは一基。
カランの空きもなかなかないが、一つ確保して体を洗う。
さて浴槽へ。
天井は高めのフラットタイプ。
浴槽が中央に構成されていて、かなり広く10人はゆったり過ごせる程の広さ。
天井は高めのフラットタイプ。
浴槽が中央に構成されていて、かなり広く10人はゆったり過ごせる程の広さ。
まずジェットが二基。
一穴のパワージェット。こちらは底が深くなっている。部分的にじっくり湯を当てて凝りをほぐしてみる。そんなに体は疲れている訳でもないが、心地よい。
湯温は42℃ほど。
続いて湯の中を歩きうたせ湯の方へ。
二基設置されており、肩幅の広いものと狭いもの。威力は弱く決して心地よくはないものの、何もないよりはいい。しばし肩に湯を当てる。
それにしてもこの銭湯は背景が気になる。
なんと女性の裸である。しかも3体。
お花畑をバックに、裸婦がリンゴを片手に持ち三人並んで立っている。
女性はペンダントをしている。
裸婦なので当然下半身も上半身も露出状態。
リアルに描かれているが、なぜか表情は直線的な表情で無機質なもの。
女性を性の対象としてだけ見ている事の象徴なのかもしれない。
しかもこのチップタイル画、途中でタイルの並びが終わりそこから普通のタイルを使って普通の壁になっている。使用するタイルがなくなってしまったのであろうか。とにかくそう思ってしまうのである。
端の方に「藤井タイル」が施行したという記載あり。
どことなく大岡山にある大岡山浴場の背景に雰囲気が似ている。あちらは裸ではないがこの描き方がとても相通じるものを感じるのだ。
不思議に思いつつも続いてミクロンバイブラ(気泡風呂)へ。
こちらは幅が狭くそんなに泡も出ていない。
しかも浴槽内を移動する際の動線上に配置されているので、あまり集中して泡を体に浴びている訳にも行かない。
続いて薬湯層へ。
長寿湯とあり、茶色の湯からは漢方の香りが漂っている。
人気のある薬草で2人がゆったり入れるほどの大きさの浴槽はなかなか空く事がない。
湯温は40℃ほど。
かなりぬるいが裸婦を見ながらじわじわと体を温める。
さすがに薬湯は体によく効きそうな気がする。
続いては露天風呂へ。
外壁側にドアがあり、そこを出ると外気の冷たい空気が体にあたる。
プラスチックのイスがおいてあり、岩風呂がその先にある。竹のフェンスで外から見られる事はなく、落ち着いた雰囲気の中で湯を楽しむとができる。
湯温は38℃ほど。
ぬるすぎるが全身を湯につければ外気の冷気に体が冷え始めてしまう事もない。
さて湯から上がるとロビーで一休み。
すでに親父さんは片付けを開始している。
女湯から奥さんが戻ってくる。
背景は湖畔であったとの事。お花も何種類も描かれており、男湯とは違い人はいっさい書かれていない背景。何を意味しているのだろうか。
帰る際、女将さんにいい湯でしたとご挨拶。
とびきりの笑顔でお見送りいただいた。
女将さんの笑顔にこの銭湯は守られているなと感じずにはいられない。
2009年2月7日土曜日
79.中野区中央 昭和浴場
今日は前から行きたいと思っていた中野区の昭和浴場へ。
さて、帰る事にする。
金曜日は午前3時までの営業。これは都内でも一番遅い時間ではないだろうか。
午前2時までならいくつか思い起こされるが。
到着は午前2時である。
さすがにマジック温泉。噂には聞いているものの、こんな時間にマジックを披露してくれる訳もないだろう。
下足を預け中に入るとロビーがあり、ソファに6人ほど休憩できるスペース。フロントにはマジシャンの親父さんがお座りになられている。
電話をしているようで、会話をしている様子はどうやら深刻なようである。何かあったのだろうか。
それはさておき湯賃をお渡しし、左手の男湯へ。
脱衣場は天井高く、白い格天井。改装されきれいになっている。
体重計はヤマトのデジタル。
古き良きアイテムというものは見当たらないが、お客も若く、割引サービスのポスターが張ってあるなど活気に満ちた雰囲気。
パパっと服を脱ぎ浴室へ。
浴室は少々荒れている。風呂イス、風呂桶が出っぱなしのカランが多い。
閉店間際であるから仕方ないにしろ、混んでいたのかそれとも見回りに来られていない状況なのか、それとも片付けるタイプのお客が少なかったのか。
島カランが一列で7−7−8。外壁側には浴槽、サウナ室が並びカランはない。
さっそく体をしっかり洗う。
体を洗いながら奥の壁の女湯境上を見ると「♦4」のトランプが貼り付いている。マジックをしたときに使う仕込みであろうか。
境の壁にはタイル絵が端から端まで。壮大である。水墨画タッチのもので、銭湯全体に流れるエンターテイメント的な雰囲気とは趣が異なるものの、鑑賞を楽しむ事ができるタイル絵。
浴槽へ。
奥の壁から外壁へL字型に並ぶ浴槽群。
女湯寄りに「座風呂(熱め)」、「座風呂(やや熱め)」、「広い備長炭風呂(ややぬるめ)」、「電気風呂(ぬるめ)」、「水風呂」と並んでいる。
まずは広い備長炭風呂から。
広いので浅湯かと思いきや、そうではなく深めの風呂。
中腰になり湯につかるも落ち着かない。
仕方なく体を浮かせて入浴。
これはこの浴槽のベストスタンスかもしれない。つまり寝浴というやつだ。
湯温は43度ほど。備長炭の香りがほのかにして心地よい。
大学生の二人組がしゃべりながら浴槽のはしごをしている。
常に話し続けており、時折浴室に轟くほどの笑い声。サウナ室にも連れ立って移動して、出てきて水風呂で冷たいと発しながら笑う。
気にしないようにするものの、声が大きいだけに気になってしまう。
これが気にならないような懐の深い男にならなくてはならないなと思う。
さて、続いて座風呂へ。
片方は熱め。とはいえこちらも44度ほど。そんなにアツ湯でもない気がする。大学生は熱い熱いと連呼していたが。
座風呂には水枕完備だが残念ながらぬるい状態。
もう片方のやや熱めの座風呂は浅い浴槽で寝る感じで湯に浸かる。
水枕が非常に残念だ。
続いて電気風呂へ。
一人用の浴槽で、幅は広め。電気力は弱めだがあまり得意ではない自分でも深く腰掛けて楽しめるのでとても気に入った。
腰の位置に電磁板がないので、腰痛の人は横向きに座り腰に当てる必要がある。
最後の浴槽、水風呂に浸かりながら背景を鑑賞。
こちらの背景は巨大なチップタイル画で富士山を描いている。
全面雪で白い富士山で、白富士とでも呼びたくなるような光景。
全体的に江戸の雰囲気を醸し出す画風である。
湯から上がり、フロントで一休み。
親父さんは閉店準備を始め、奥さんがフロントについている。
今日は奥さんも一緒に来たのだが、奥さんの情報によると女湯の脱衣場には「チョビ」という名前の大きな猫がマッサージ機に横たわり居眠りしていたとの事。
女湯で居眠りとはチョビはきっと男であろう。
さて、帰る事にする。
丁寧にパウチされた割引券もいただいたので、またぜひ訪れたいと思う。
次ぎに来るときは自分のような大人でもマジックを見せていただけるであろうか。
2009年2月4日水曜日
78.目黒区緑が丘 みどり湯
今日は水曜日である。
月〜金に働くサラリーマンにとって水曜日は一週間の中日であり、やれやれやっと半分かという気に苛まれる。
そんな日はやはり銭湯である。
温かい湯に浸かり、気分をいい方向へ改めよう。
大井町線で自由が丘へ。
目指すは緑が丘のみどり湯である。
緑が丘とはいえ最寄り駅は自由が丘。
自由通りを東へ進み、ヤマダ電機を左手に見ながらさらに進む。
残念ながらヤマダ電機自由が丘店は1月12日で閉店になってしまったようだ。たまに訪れるお気に入りの店だったので残念でならない。
闇の中にまばゆく光る屋号の書かれた看板。
コインランドリーがあり、さらに正面に回ると建物にもみどり湯としっかりライト付きで屋号が記されている。
ビル銭湯の趣だがそんなことはない。しっかり銭湯専用施設である。
靴を預け、自動ドアを中へ。
正面にはロビーが広がり6人はゆったり休める広さ。
左手にフロントがある。
親父さんに湯賃をお預けし、左手の男湯へ。
脱衣場は天井低く、ロッカーは真ん中から上が100円投入式(もちろん返還される)のロッカー、下半分は普通のロッカーである。大きさは変わらないが高さ的に下よりは上の方が使いやすく需要が高いので、投入式にしているのかもしれない。
体重計はデジタル式。マッサージ機は比較的新しい物の、最新式ではない。パパッと服を脱ぎ浴室へ行こう。
浴室は湯煙が充満している。天井もどうなってるのかよく見えないほど。
かろうじてかまぼこ型であることが分かる。
島カランは一列。
立ちシャワーが一基で、外壁側はサウナ室、浴槽、ボディジェットシャワーの個室となっておりカランはない。
さっそく場所をとり体をしっかり洗う。
カランの湯が熱く、水との混合をするのが楽しい。銭湯はやはり湯と水を掛け合わせて自分に合った温度の湯にするのが乙なものである。
湯船へ。
こちらの浴槽はかなり広い。
大きく分けて二槽で、広い浴槽には座ジェット三基、ミクロバイブラと赤外線ライトが二基、外壁寄りの方は広々と何もないスペース。足を伸ばし、背景を見ながら無に浸れる。
こちらの背景は竹の壁紙。少し残念ではあるが、ここにペンキ絵があったとしても雰囲気にそぐわないのでこれでいいだろう。
湯温は44℃ほど。やや熱めである。
お客は5人ほどいらっしゃるが、湯に浸かる際にヘリに腰掛けワンクッションおいて体を湯の熱さに慣らしているとこをよく見かける。水埋め行為もよく見かけるが、浴槽が広いためさほど気にかかりもしない。
さてしっかり体に熱が入ったところで、ボディジェットシャワーへ。
プラ板の扉の側に「水」「湯」と書かれたボタンがあり、押すと周囲からシャワーが噴出する。
水とはいえ、さほど冷たくもなく湯とはいえさほど熱くはない。
ならボタンは一つでもいいのでは・・と感じるがそれも自由度が低くなってしまうのでよくないだろう。
その隣にはサウナ室があり、そして水風呂の浴槽。
熱い風呂かなと思い足を入れるが水風呂であった。しかしさほど冷たくはない水風呂。24℃ほどか。サウナを利用している人はたまたま見かけず、水風呂の方も需要はあまりなかった。
自分は湯、水の繰り返しを何度か。
湯はとても柔らかく、広さもあり、湯煙の雰囲気、そして照明もいい。
照明はよく銭湯にありがちな蛍光灯が並んでいるものでなく、落ち着いた照明(電球色)。かまぼこ型天井の端にずらっと丸形の電球が一列に並んでいるのもしゃれている。
湯から上がりほてった体を持て余す。
水風呂がぬるいせいもあって体が熱いままだ。立ちシャワーの水は冷たかったので、もっとしっかり浴びるべきだった。今度サウナを利用しに来た時はうまくやることにしよう。
帰り際親父さんにご挨拶。
この辺は銭湯も少なく、貴重な銭湯である。
実際訪れてみて、みどり湯が今日まで生き残ってきた理由が分かったような気がする。そしてまた訪れたい銭湯の一つを見つけることができた。有意義な一日であった。
駅までの道すがら、鶏料理屋が本日オープンしたのを見つけた。大きなスタンド装花がいくつも飾られており、その中に「王貞治、王理恵」と書かれている。何か関係があるのだろう。
街は破壊と再生を繰り返し、いつまでも継続していく。
また来たときはみどり湯を含め、どのように街が変化しているか。
それもまた楽しみの一つであり、そしてまたある種の切なさをも感じるのである。
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月〜金に働くサラリーマンにとって水曜日は一週間の中日であり、やれやれやっと半分かという気に苛まれる。
そんな日はやはり銭湯である。
温かい湯に浸かり、気分をいい方向へ改めよう。
大井町線で自由が丘へ。
目指すは緑が丘のみどり湯である。
緑が丘とはいえ最寄り駅は自由が丘。
自由通りを東へ進み、ヤマダ電機を左手に見ながらさらに進む。
残念ながらヤマダ電機自由が丘店は1月12日で閉店になってしまったようだ。たまに訪れるお気に入りの店だったので残念でならない。
闇の中にまばゆく光る屋号の書かれた看板。
コインランドリーがあり、さらに正面に回ると建物にもみどり湯としっかりライト付きで屋号が記されている。
ビル銭湯の趣だがそんなことはない。しっかり銭湯専用施設である。
靴を預け、自動ドアを中へ。
正面にはロビーが広がり6人はゆったり休める広さ。
左手にフロントがある。
親父さんに湯賃をお預けし、左手の男湯へ。
脱衣場は天井低く、ロッカーは真ん中から上が100円投入式(もちろん返還される)のロッカー、下半分は普通のロッカーである。大きさは変わらないが高さ的に下よりは上の方が使いやすく需要が高いので、投入式にしているのかもしれない。
体重計はデジタル式。マッサージ機は比較的新しい物の、最新式ではない。パパッと服を脱ぎ浴室へ行こう。
浴室は湯煙が充満している。天井もどうなってるのかよく見えないほど。
かろうじてかまぼこ型であることが分かる。
島カランは一列。
立ちシャワーが一基で、外壁側はサウナ室、浴槽、ボディジェットシャワーの個室となっておりカランはない。
さっそく場所をとり体をしっかり洗う。
カランの湯が熱く、水との混合をするのが楽しい。銭湯はやはり湯と水を掛け合わせて自分に合った温度の湯にするのが乙なものである。
湯船へ。
こちらの浴槽はかなり広い。
大きく分けて二槽で、広い浴槽には座ジェット三基、ミクロバイブラと赤外線ライトが二基、外壁寄りの方は広々と何もないスペース。足を伸ばし、背景を見ながら無に浸れる。
こちらの背景は竹の壁紙。少し残念ではあるが、ここにペンキ絵があったとしても雰囲気にそぐわないのでこれでいいだろう。
湯温は44℃ほど。やや熱めである。
お客は5人ほどいらっしゃるが、湯に浸かる際にヘリに腰掛けワンクッションおいて体を湯の熱さに慣らしているとこをよく見かける。水埋め行為もよく見かけるが、浴槽が広いためさほど気にかかりもしない。
さてしっかり体に熱が入ったところで、ボディジェットシャワーへ。
プラ板の扉の側に「水」「湯」と書かれたボタンがあり、押すと周囲からシャワーが噴出する。
水とはいえ、さほど冷たくもなく湯とはいえさほど熱くはない。
ならボタンは一つでもいいのでは・・と感じるがそれも自由度が低くなってしまうのでよくないだろう。
その隣にはサウナ室があり、そして水風呂の浴槽。
熱い風呂かなと思い足を入れるが水風呂であった。しかしさほど冷たくはない水風呂。24℃ほどか。サウナを利用している人はたまたま見かけず、水風呂の方も需要はあまりなかった。
自分は湯、水の繰り返しを何度か。
湯はとても柔らかく、広さもあり、湯煙の雰囲気、そして照明もいい。
照明はよく銭湯にありがちな蛍光灯が並んでいるものでなく、落ち着いた照明(電球色)。かまぼこ型天井の端にずらっと丸形の電球が一列に並んでいるのもしゃれている。
湯から上がりほてった体を持て余す。
水風呂がぬるいせいもあって体が熱いままだ。立ちシャワーの水は冷たかったので、もっとしっかり浴びるべきだった。今度サウナを利用しに来た時はうまくやることにしよう。
帰り際親父さんにご挨拶。
この辺は銭湯も少なく、貴重な銭湯である。
実際訪れてみて、みどり湯が今日まで生き残ってきた理由が分かったような気がする。そしてまた訪れたい銭湯の一つを見つけることができた。有意義な一日であった。
駅までの道すがら、鶏料理屋が本日オープンしたのを見つけた。大きなスタンド装花がいくつも飾られており、その中に「王貞治、王理恵」と書かれている。何か関係があるのだろう。
街は破壊と再生を繰り返し、いつまでも継続していく。
また来たときはみどり湯を含め、どのように街が変化しているか。
それもまた楽しみの一つであり、そしてまたある種の切なさをも感じるのである。
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