2009年3月14日土曜日

87.品川区東中延 富士見湯

今日は品川の富士見湯へ。
三軒茶屋の富士見湯では富士を見る事ができなかったが、こちらでは富士を見る事ができるだろうか。

























50mほど離れた位置にあるコインパーキングに車を停め、マンション銭湯である富士見湯の正面へ回る。
とてもモダンな建物。3階建てだろうか。一階が銭湯とはなんと素晴らしい環境であろうか。
落ち着いた照明に照らされた暖簾をくぐり、自動ドアから中へ入る。
下足を預け、フロントへ。
フロントは正面よりやや左寄りにあるが、右手に男湯、左手に女湯、それらに挟まれた形になっている。
フロント前は休憩所になっているが、全体的に木を使った構成。壁には小窓が等間隔に配置されていたり、小屋根が設置されていたりと実に和モダンな建築。間接照明や落ち着いた照明のレベルにより居心地が非常にいい。

湯賃をお渡しし右手の男湯へ。

脱衣場は狭め。両壁にロッカーが配置され、YAMATOの新しいアナログ体重計、女湯境の壁上には洋風の柱時計が悠然と時を刻んでいる。
天井には扇風機があるが、回転はしてない。新しいので壊れている訳ではないようだけど、混雑していないと動かしてくれないのかもしれない。
清潔な銭湯だ。トイレも洋式で清潔。洗面台は二つ。ドライヤーのコインを入れる機械が古びていて錆び付いているのが少しこちらをほっとさせてくれる。

パパっと服を脱ぎ浴室へ。
こちらもこじんまりとした浴室だが、照明が洋風のランプの様でしゃれている。単なる蛍光灯が並んでいるというわけではないのだ。
奥の壁には背景がないが、レンガ風の造りで、ぬくもりがある。
湯船を照らす灯りもスポットライトが照らされ、その水面に反射した灯りは天井に反射しゆらゆらと美しくうごめいている。

中央に浴槽が二つあり、両壁にカラン。8-9。立ちシャワーは二基あるけど、一つの前には風呂桶、イスが積み重ねられている上に仕切りもないため実質稼働していない模様。
お客は4人ほどなので、ゆったりと利用する事ができる。
しっかり体を洗い、浴槽へ。

ひとつは奥の壁にジェット二基。
湯温は43℃ほど。細長い浴槽で、ジェットだけでなく湯を純粋に楽しむ人も入る事ができるスペースがある。柔らかく心地の良い湯。空間が上質だ。銭湯という下町の情緒とはかけ離れたまた違うアプローチの演出がここにはある。

壁には水枕が設置されているが、位置がやや高くキンキンに冷えているというほどではないので少しもったいない。

さてもう一つの浴槽。なんとこちらは檜風呂だ。
4人はゆったり浸かる事ができる大きな浴槽に、どぼどぼと循環された湯が流れ落ちてくる。
照らされた照明の中、流れ落ちた湯によってできた水泡がパチパチとはじけ水粒が湯にとけ込んでいく様子が手に取るように見える。
湯温は41℃ほど。
檜風呂の縁が優しく丸みを帯び、寄りかかるのに都合が良い造り。
のんびりと湯を楽しみながら和モダンな癒しの空間に身を委ねる事ができた。

フロントでコーヒー牛乳(120円)を購入し、ほてった体をクールダウンする。
こちらの上にお住まいの方々は銭湯の利用料金はどうなるのだろうか。利用料が家賃に含まれているとかのサービスがあれば非常にうらやましい環境といえる。
富士は拝めなかったがまた来たいと思う、実にいい銭湯であった。


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