2008年11月13日木曜日

42.調布市菊野台 寿湯

調布市の銭湯へ。
初めは深大湯を目指したのだが、あいにく今日は木曜日で定休日。
それではと亀の湯へ行ったものの、なんとマンション建設中。残念なことに廃業していたのである。

東京浴場組合のHPで廃業浴場リストを確認してみたが、確かに亀の湯が記載されていた。悲しいことだ。
廃業浴場リストもいいが、あと少しで廃業してしまう浴場リストも欲しいところ。そういった東京全体の情報をつかめるのはやっぱり浴場組合しかないよなぁ。

次に目指したのは寿湯。
駐車場完備、サウナ、露天と設備充実系だ。

通りに面しており、寿湯の全貌がよく把握できる。しかし月極駐車場や私道に阻まれており、目に見えているものの寿湯の駐車場に行くのは狭い私道を曲がり、また曲がりして行くしかない。

ここの駐車場はなんと25台完備。
具体的な台数は砂利の駐車場なのでよくわからなかったが、寿湯のHP(こちら)に書いてあったのだ。え?サウナが50円!?知ってれば利用したのに・・・。

駐車場には車が3台停まっているのみ。これだけ土地があると地主の方も駐車場でなくマンションにしちゃったりするのではなかろうか。自分がとやかく言う筋合いはないがなぁ。













正面は改装され、モダンな入口になっている。「コミカ風呂 HALF TIME KOTOBUKI湯」か。

この入口の向こう側には破風造の屋根が垣間見える。さらに向こうには煙突。「サウナ 露天風呂」と書かれている。

靴を下足入れに預ける。ここは木札の下足入れでなんだかほっとする。
自動ドアをくぐると、すぐ右手にフロント。
やたら笑顔で丁寧な接客をなさるご主人がお座りになっている。
今日は奥さんも引き連れているので二人分の湯賃をお渡しする。
「ありがとうございます〜」とこれまたご丁寧なお返事。
入る前から気分も良くなってしまう。

休憩スペースはかなり広め。10人以上すわれるソファがL字に並び、テレビもある。

男湯は右手。
脱衣場に入ると、天井はやや高いが白い壁紙で趣はモダン。
照明も球形二つで和の体裁は全くない。

壁は藤の花のタイル。このタイルは世田谷のえのき湯のものと一緒だ。
あと、小竹向原の大黒湯。あそこは外壁がこれだったな。
物事はいろんなところで連鎖しているのだ。きっとこの壁もなんらかの理由があり、えのき湯大黒湯と連鎖しているんだろう。

ロッカーの上に軟水の事に関して書かれている。
ここは軟水風呂だ。
そしてそのすぐ右には「貴重品は風呂ントにお預けください」のパネル。
そんなふざけた文章を見てフロントに預ける気にはならんよなぁ。
でもまぁ面白い。
パネルになっているってことは東急ハンズなんかで売ってるのだろうか。

さてパパッと服を脱ぎ浴室へ行こうとする。
浴室への扉ともう一つ、サウナ室への小さめの扉がある。
ここは脱衣場からサウナ室へ行く事ができるようだ。

まぁ自分は50円でサウナを追加できる事を知らなかったので、今回は入浴のみ。

浴室へ入る。
ここは面白い。
よくある銭湯の形式とは配置が全く異なる。
まず浴槽が奥になく、女湯境の壁に沿って配置され、カランは横向きになっていて島カラン2列ある。4-4-4-4-3で19。そしてなぜか座りシャワー(?)が一基。しかしこれにはホースが付いているので立っても使えるようになっている。

立ちシャワーは二基。
右手に通路があり、サウナ室へ行く道となっていて手前を左に行くと露天に行く道となっている。

さぁ、まず体を洗おう。
お客は5人ほど。4つしかカランが並んでいないので窮屈な感じだが、お客も少ないので問題はなかろう。

浴槽を攻めてみる。
まず脱衣場よりの方から。
脱衣場と浴槽の50センチほどの隙間に踏み石スペース。
そして、広い浴槽は大きく浅風呂と深風呂の二つに分かれており、脱衣場側は浅風呂。

まずは何もない浴槽だが、若干ジェットが出ている模様。しかしほとんど感じられない。
湯温は41℃くらいかな。ぬるめ。
つぎはバイブラ。
面白い事に水枕が完備なのでバイブラの上であぐらをかく、といった利用法でなく、水枕に頭を付けてバイブラをももの裏に浴びせるといった感じだろうか。
水枕が全く冷たくないのが残念なところ。
背中のあたりにはジェット二基。下から横から忙しい忙しい。
軟水はやや感じるものの、それほどぬめぬめした感じではない。やわらかさは感じる。

続いて深い風呂へ。
電気風呂がある。電極が二カ所から出ているが、片方は座り、片方は立って利用する。
でも二人が入るには狭すぎるので、どちらも一人でやるしかない。
最近ボウリングをしてやや筋肉痛状態なので電気がやたら気持ちよい。
立って使う方の電極が強力な模様。ビリビリ来て血管が浮き出てくる。あ〜極楽だ。

続いて立ちジェット。
強力なので手すりにつかまっていないと流されてしまう。
しかしここの深風呂は底がよく見えないので注意が必要。
ただでさえ泡で見えないし、しかも浴槽が濃い青を基調としているので暗くてよく見えないのだ。一見さんはとくに危ないな。

そのお隣は丸形のボディマッサージ。それほどジェットは強くないが全身にジェットが当たるので気持ちよい。

浴槽の一番奥にあたる場所にはコミカ風呂。
これがコミカ風呂か。よく銭湯の入口に書いてあったりするが、実際どんなもんかは知らなかった。
イスがあり、座った状態できめの細かい泡が背中に当たり、体にはその気泡が張り付いている。おそらくこのきめ細かい泡がコミカ風呂なんだろう。きっとそうなんだろう。
しかし確信はない。
コミカ風呂=設備のいろいろある近代的な風呂の総称かもしれない。
よくわからない。

背景はかもめのタイル。
なんで?と思う気持ちを抑え、よく見てみると七羽飛んでいる。
少し運気がアップした気分だ。

すっかりほてった体を立ちシャワーでクールダウン。

続いて露天へと向かう。
扉を出ると外気のひんやりした空気に体が包まれる。
天井は天窓となっていて開閉が可能。今日はしっかりオープンとなっていて、満月も見える。
なんと風流な事だ。
浴槽は高い位置に一つ。水風呂。
そしてやや低い位置に一つ。
30cmくらいの高さから湯が注ぎ込んでいる。
岩風呂で照明も暗く、露天のムードがよく出ている。

湯温は意外に高く、内風呂よりも熱めの42℃。
底の穴からあつ湯が湧き出してきている。

充分熱くなってくると水風呂へ。
こちらは22℃ほど。少し水風呂にしてはぬるいかな。

まぁでも何度かここを往復して楽しんでみる。
サウナも利用すればよかったな。
サウナから扉を外に出ないと水風呂に行けないのは少しアクセスが面倒かもしれない。
目の前が水風呂の方が嬉しいだろう。

さて、湯から上がり広いロビーで休憩。
ドリンクケースは巨大。
天井に付かんばかりの高さがある。
ビールやらビンコーラやら何やらありとあらゆるドリンクあり。
その中からマウンテンデューをセレクト。これ好きなんだよね。

ジュース一本買う時にもご主人の接客はご丁寧で最高だ。
今まで行った銭湯の中でこれほど当たりのよいお方がいただろうか。
まったく嫌みがない。
スピーディーさには欠けるが、とても人の良さがにじみ出ている。これがコミカ風呂か?(そんなわけない)

奥さんが出てくるのを待ち、帰宅する事にする。
湯もいいが、ご主人の接客も最高。
疲れは吹き飛ぶ事間違いなし。
心のしがらみも薄らぐほどの接客だ。
なんか自分も人に対していい事をしたいなぁと思ってしまう。
そんな木曜の夜のハーフタイムだった。

寿湯は金曜日が定休日。つまり明日か。
明日お休みだからご主人も機嫌が良かったのかなぁ。
いや、きっといつ行っても心地よく過ごす事ができるだろう。次回はサウナに挑戦することをぽかぽかした心に誓い、帰宅の途についた。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

最近、しょっちゅう行ってます!
ご主人の人当たりの良さに惚れてます(笑)。
癒されますね、ご主人。
奥さまも、また癒し系。
冬は、内風呂の湯温、熱いくらいです。
だいたい43~45℃はあると思います。
その熱さか気に入って通ってます。
以前は、温かったのですね。
24時に閉めてから、掃除するそうです。
70歳を過ぎたご主人が丁寧にお掃除。
寝るのは深夜2:30頃だとか。
熱いお湯でのぼせた体を、水風呂で冷やすのも気持ち良いのです。
とてもリラックス出来る銭湯で、お気に入りです。