2014年10月19日日曜日

179.足立区竹の塚 泉湯

土曜日の夜。
一週間の仕事の疲れを湯に流す為に足立区の銭湯へ。

竹の塚彫刻の道と書かれている道の中程に泉湯の明かりが見える。
建物の左側には駐車場スペース。
車を停めて建物を見上げる。
コインランドリーとロビースペースが前にせり出しているが、その向こう側に破風屋根の頭が覗いている。
暖簾を潜る。下足入れに靴を預けプラスチックの木札を手に取る。

フロント形式のロビースペースにはタバコを吸っているお客一名。
女将さんに入浴券をお渡ししロッカーキーを受け取ると急ぎ右手の脱衣場へ。

中に入ると和の趣は体重計やマッサージチェアといったところ。
所々に太めのマジックで注意書きが貼られている。

ぱぱっと服を脱ぎ浴室へ。
天井は高く2段になっており、最上部はやや中央に向かって落ち込んでいるがほぼフラット。サウナが外壁側に設置されている。その前には水風呂。

湯客は4人ほど。
カランを一つ確保するとしっかりと身体を洗う。

浴槽へ。
浅い浴槽には赤外線ライトと外壁側に檻があり中には三つくらいの大きめの石。
赤外線ライトに腰を付け、バイブラに身を任せる。
全体的に湯はジェットやバイブラの泡に包まれている。

しばし温まると壁のタイルを眺める。
既製のタイルでヨットや波がシンプルな線で描かれている。
女湯境の壁には貴婦人のタイル。

深風呂は座ジェット。
水枕に頭を預け湯を楽しんでいると女将さんが入室して何やらお客に話しかけている。
どうやら駐車場で一台車が出られなくなって困っているらしい。
自分には関係ないかと思っていたが、車を停める時に後ろに軽自動車が停まっていた事を思い出す。

女将さんに声を掛け急ぎ車のキーを渡す。
その後はあまり湯を楽しむ余裕もなく湯から上がる。

ISHIDAの腰の高さくらいまでのアナログ体重計とクラシカルな焦げ茶色のマッサージチェアを横目で眺めながら身支度。
ロビーに行き女将さんにお話を伺う。
こちらは基本的には駐車スペースは1台だがもう1台停める時はキーを預かっているとの事。今後は気をつけてくださいと優しくフォローされた。

ロビーのソファでジュースでも飲みながら一息つこうかと思ったが小銭がないので帰宅する事にする。
常湯としている銭湯で慣れ親しんでいるシステムと、初めて訪れる銭湯のシステムは必ずしも一致しない。銭湯一つ一つでやや違うものである。

サウナに入らなかったのでまた来る時は利用しようと思う。
あと車で来る場合はキーを預けるのを忘れないようにしよう。




2014年10月11日土曜日

--.杉並区上荻 GOKURAKUYA

10月10日。
銭湯好きにおいては一年のうちで特別な一日である。
ぜひ湯につかりたいものだが、残業のせいで帰宅したのは23時を回っている。

湯めぐりマップから24時まで営業している銭湯に電話を掛けてみる。
「23時で営業終了なんですよ。申し訳ありません」
他に26時までとなっている銭湯を目指すも看板は書き換えられ「0時まで」となっている。

そうして二つの銭湯を諦め、杉並区のGOKURAKUYAという銭湯に行き着く。
近くのコインパーキングに駐車。0時以降は一時間100円。ぐるっと周り裏手のマンションへ。GOKURAKUYAは三階建てマンションの一階(アパートと表現するのは憚られるほどの大型の建物)。
屋号は英字でGOKURAKUYA。字体はロック調だが中身はどうだろう。
3つ程階段を下りたところに入口。正面にフロントがあり、若めの親父さんがお座りになられている。
下足入れに靴を預け親父さんに入浴券をお渡しすると、「本日は銭湯祭りなので」とタオルを頂く。

左に見えるのはコインランドリー
左手の女湯に進もうとして親父さんに「男湯は右手です」とたしなめられる。初めて訪れる銭湯のお約束となりつつあるやり取りである。
脱衣場は寮の大浴場といった感じで畳8畳ほど。天井も低い。
女湯側の脱衣場から会話がすぐ近くに聞こえてくる。これは天井が低いためか。
テレビもある。デジアナ変換は来年3月までとテロップが流れている。
銭湯はやはりアナログテレビが似合っている。
来年3月以降もぜひデジアナ変換は継続してほしい。

30あるロッカーは松竹錠。最下の一段は常連用のロッカー。しかしロッカー上のスペースが勝手か知らないが入浴グッズの物置と化している。
体重計はTANITAの体組成計。ノスタルジックなアイテムは何一つ見当たらない。

ぱぱっと服を脱ぎ浴室へ。
やはり天井は低い。右半分に浴槽。しかしながら手前に二つのみカラン。
左側は女湯境壁となっており、壁沿いにカランが10並んでいる。湯煙に包まれ、女湯から会話が聞こえてくるし、男湯側も会話が活発だ。金曜の夜という事もあるのか活気がある。年齢層も20代前半と見えて若い。

風呂桶、風呂椅子を手に取りカランを一つ確保する。
風呂桶というには似つかわしくないまるでフランフランで買ってきたかのようなサーモンピンクや紫などの色の桶。しゃれたトラットリアに行けばこんなパスタ皿がある。風呂椅子も雑貨屋にあるようなもの。
カランを確保し身体をしっかりと洗う。
雰囲気がとにかく寮の大浴場然としているので気分は一回り若返る。

さて浴槽を巡る。
手前から電気風呂、シルク風呂(抱擁と書かれている)、座風呂、水風呂の構成。奥にはサウナ室がある。
まずは座風呂から。
湯温は41℃ほど。
水枕もあるが、冷たくないし高さも高すぎて落ち着かず。高さがいまいちなのは水枕設置の大半がそうなので別に苛立もしない。
ジェットは背中に当てると幅が広すぎて個別に当てるのがいい。勢いは強めで心地よい。
湯の方はややカルキ臭がする。

続いてシルク風呂へ。
こちらは湯温が41.5℃ほど。 
きめ細かい泡なので肌に優しい感じはある。浴槽も広めで湯客も主にシルク風呂につかっている。
そして隣の電気風呂へ。
この電気は強力。久々の電気風呂という事もあるが、電極からかなり離れているところにもビリビリが到達している。しかも手前に電極が設置されており入湯と同時にビリビリ来る。知らずに入るとそのまま筋肉が電気で硬直し脱出不可能になるのではないだろうか。

慣れると腰に電極がうまく当たるように調整してしばし至極のひと時となる。

サウナ室は今回はパスし湯から上がる。
深夜までやっている銭湯として貴重な存在。
0時を回ってどうしても湯につかりたい時はまた利用したい。
せっかくの10月10日なのでラベンダー湯につかりたかったという思いもあったが、またの機会という事にしよう。