2015年1月23日金曜日

183.北区王子本町 加賀浴場


木曜日の夜、北区にある銭湯、加賀浴場を訪れる。
屋号の由来は家主のお名前か、さもなくば石川県の加賀国か。





とにもかくにも加賀浴場は一階にコンビニ、コインランドリー、二階が銭湯になっている。
コインランドリーの前に2台ほどの駐車スペースがあるが、狭いので向かいにあるコインパーキング二駐車。夜10時以降は一時間100円であるのでリーズナブルである。

階段を上がり、牛乳石鹸の暖簾を潜ると傘立てと下足入れスペース。



靴を預けプラスチックの札を手に中へ。

ロビースペースとなり10人ほどのソファがあるが、静かである。
お客もいないがフロントも無人。フロントに札が置かれており「番台は中にあります」と書かれている。
YAMATOの腰の高さまでのデジタル体重計が置かれている他は、ヒートポンプの説明書きが掲出されたりしている。

さてもう一つ男湯側の牛乳石鹸暖簾を潜り脱衣場へ。
番台はフロントのちょうど裏側にある。女将さんがお座りになられており、いらっしゃいとお声かけ頂く。入浴券をお渡しすると仕舞の時間は23時30分ですよとのお話。
あと一時間。それだけあれば十分である。

脱衣場は島ロッカー二つ。外壁側には一面ガラスブロック。
そしてクラシカルなマッサージチェア一台、やや新しいマッサージチェアが一台、並んで浴室を背にする形でレイアウトされている。
体重計はアナログ式のものが置かれている。メーカーはHOKUTOW。
ロッカーを一つ確保すると、ぱぱっと服を脱ぐ。
天井は低めだが横幅が広く窮屈さはない。

浴室に入るとこちらも天井は低いのだが広さがあるので開放感がある。
カラン数が多く全部で33。立ちシャワーが一基。
床のタイルは10cm角で白い。滑りやすいのでしっかりと踏みしめて歩く必要がある。

風呂椅子と桶が少ないと感じるが、見渡すと3カ所ほどにばらけて置かれている。
カランを一つ確保するとしっかりと身体を洗う。

湯客は7人ほどで常連客同士で会話している光景もある。女湯側からも数人の利用者が存在する気配を感じる。

浴槽は全部で3つ。
女湯境の壁側にはミクロバイブラ。赤外線ライトが設置され赤いランプなので独特の雰囲気がある。
その右手には広めの浅風呂。座ジェットが2基設置されている。そして外壁側に深風呂。

浅風呂から湯を楽しむ事にする。
湯温は40.5℃ほど。
ぬるめなので浴槽にのんびりつかっているお客が多い。座ジェットの勢いはさほどではないが脚を伸ばし天井を見上げながらしばし温まる。

続いてミクロバイブラ。
赤い赤外線ライトを背に受けつつ、ジェットを全身に浴びる。
赤外線ライトははっきりとした効果はよくわからないが身体の芯まで浸透しているような気分はある。
湯温は変わらず。

深風呂の方も湯温は同じ。
ヒートポンプのおかげか湯にマイルドさがある。
少し塩素の香りがある。

背景がないので目のやり場に困るが、しかたなく女湯境の壁にある貴婦人の既製タイルを眺める。
そうこうしているうちに仕舞の時間が近づいているようで親父さんが風呂桶と椅子をまとめて一カ所に集めたりされている。

それを目にすると意を決して湯から上がる事にする。
ロビースペースではソファに腰掛け一休み。
1シーターのカフェソファの座り心地が気に入り、ゆったり過ごす。

フロントスペースが利用されている過去があったとすればもう少し活気もあったかもしれない。
そういった情景を思い起こしつつ帰宅する事にする。
近くに来た際はまた立ち寄ってみようと思う。