2010年7月11日日曜日

161.練馬区練馬 日乃出湯

練馬区の銭湯を訪れる事にした。

北口から出てすぐの商店街、北口銀座商店会の一角にある銭湯。
こちらの商店会では福引きをやっていて特賞はちなみに小林幸子公演ペアチケットである。
日乃出湯は銭湯マップを見ると「駅から一分」とあるけど、練馬駅北口の二階から街道の反対側に降り立ち、うまく信号に引っ掛からないように進まないと一分で到着するのは困難だ。


煙突が住宅の隙間から見える。湯の香りもほのかに漂ってくるようだ。



日乃出湯は千鳥破風の表向き。
下足入れに靴を預け、松竹錠の木札を手に取る。
自動ドアの先にフロントスペース。大女将さんがフロントにお座りになられている。フロント手前にいくつも石鹸の入った入れ物があり、お一人お一つお取りくださいとある。強制的であるが、有りがたく頂いておく。
練馬区では本日、イベントで桃の葉湯を実施している。それで先着100名までは粗品をお配りしているそうだ。

他にいらっしゃる常連さん方も頂いていいの?と聞いたりしている。

フロント前の休憩スペースは8人程が休めるソファがある。テレビ、テーブル、植物などは普通であるが、壁の上の方に肖像画があり【初代兼松】と書いてある。

湯賃をお渡しし、右手の男湯へ。
脱衣場は天井高く、格天井。しかも折り上げ式である。床の板張りも綺麗で材質も良さそうである。

月極ロッカーの数が多く、島式の月極ロッカーまである。畳一枚ほどの大きさのそれは高さが膝上程なので腰掛けとしても利用されている。

体重計は家庭用のハローキティ。

パパッと服を脱ぎ浴室へ。こちらも天井高く、二段式。梁が黒く塗り込められている。天井や壁は水色のペンキ。

島カランは一列で女湯側から7-6□6-7(-は通路、□は島)。立ちシャワーは一基である。

湯客は日曜夕方の時分にして7人程。女湯側から元気なおばさま方の声が聞こえてくる。活気が感じられる。

さてしっかり体を洗い、浴槽へ。
大きな一つの浴槽が鉄パイプで三つに仕切られている形。外壁側より座ジェット二基の浴槽、ミクロバイブラ、深湯となっている。

まずは座ジェットより。すぐ側は外壁だが、ガラスブロックで光が取り込まれるようになっている。大井町の朝日湯も同じような形であったがこちらはカラフルでなく透明と灰色の二種類だけ。
湯温は42℃ほど。
続いて、ミクロバイブラへ。
泡の勢いはそれほどではないが噴出口が多いため泡の量が多い。浴槽中央部分はほとんどバイブラである。
こちらから背景を仰ぎ見る事にする。

壁面は広く、一面にペンキ絵を描けば大迫力かと思われるがこちらの銭湯は5m×3mといったほどの長方形スペースの額縁に背景が描かれている。
渓流の絵である。おそらくは中島氏のもの。少し詳細が粗い仕上がりのようにも見て取れる。女湯側は富士。

続いて深風呂へ。
湯温は浴槽がつながっている事もありほぼ同じ。
ジェットなどないので静かな水面となっている。極楽だ。やや塩素のにおいがしないでもないが。

しっかりと温まったところで湯から上がる。

脱衣場の天井からは天井扇が伸びてきているが、稼働してなくて冷風機が冷たい風を送り込んでくれている。湯客は常時7人ほど。なかなか繁盛はしているようである。
フロントスペースで一休み。
梅雨時という事もありパラパラと雨が降り続いている。
窓からは高層マンションがそびえ立っているのが見える。手前には商店街。クリーニング屋や福引き会場など。おばさんが多く歩いている。マンションと商店街、お互いがうまく関係を保ちながら、もちろんこちらの銭湯も末永くこの町を盛り上げていっていただきたいと感じながら家路についた。


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