2008年9月23日火曜日

17.西東京 庚申湯

今日は敬老の日。
祝日なので車で銭湯へ。

実家の近く、西東京市の庚申湯に向かう事にした。

庚申湯はたまに浴場組合のポスターを見かけるが、そこに掲載されている。
OLが銭湯に行こうとしている夕方5時のポスターだ。

趣のある破風造で暖簾に「庚申湯」と書いてあるので銭湯マップで調べていたのだ。

しかし、到着してみると、改装されており既にポスターの頃の雰囲気はない。面影はそこかしこに見て取れるんだけれども、かなり入口はモダンな造りになっている。
























暖簾はそのままかな?
駐車場スペースは3台あり、1台だけ空いていた。
時間は7時半。混んでいるのだろうか。

入口に張り紙がしてあり、「今日は女湯が露天風呂です」の文字。
ふむ、少しがっかりだけど、それはそれで露天風呂がない方の浴室でなにか発見があるだろうから良しとしよう。

下足入れに靴を入れ、扉をくぐるとテーブル二つにイスが8脚ほどあり、ベンチもある休憩所だ。テレビがあり、7〜8人ほどがテレビを見ながら風呂上がりのドリンクと会話を楽しんでいた。

右手にフロント。
元気なおばあさんが接客をしている。
スタンプノートを見るとこれまで行った屋号を見て「お、松の湯さんだね。あ、でも世田谷か」
とおっしゃられた。
この周辺にも松の湯があるらしい。
松の湯はどこにでも多いですねとお話をして、近いうちこの周辺の松の湯にもお邪魔しようと目論む。

左手が男湯。
右手の女湯に露天風呂がある模様。
今日は奥さんも一緒なので、後で感想を聞いてみる事にしよう。

脱衣場は天井が高く、改装をしたといっても大枠をかなり残して上手に改装してあるようだ。
柱時計が元気に動いている。










男湯側の防犯カメラは作動中だが、女湯側の防犯カメラに巾着がかぶせられている。

ロッカーは縦長のものも多くあり、スポーツなどをした後などは便利。
ベンチが真ん中にある。
客が多いようでこの時点で既に10人ほどが脱いだり着たりしている。
とても盛況のようだ。

トイレに行ってみるが、とてもきれい。
外に出て和式の汚い厠というのが銭湯のパターンの一つとしてあるが、ここはとても近代的かつ、レトロがうまく融合されている。

さて、浴室へ。
サウナもあり、水風呂もあり、浴槽も大きくL字に一つ。そして、絹の湯、ミントブルーの湯(日替わり)がある。

しかしお客が多い。
武蔵小山温泉清水湯ほどではないが、それでも平均的銭湯の浴室サイズに12人ほどのお客がうろちょろしている。
サウナ室にも何人かいるので、15人ほどが相客だ。

浴槽スペースがカランを押しやっているため、少々狭く感じるが、何よりも人が多いからだろう。

しかも桶や風呂イスを片付けないまま上がる人間も多いようでそれが散乱して余計狭く感じさせる。
これも盛況している証拠か。

体を洗い、まずは右端のミクロバイブラから。
緑の赤外線が設置してある場所に居座る。
湯温は42℃ほど。
少し温いか。

背景を仰ぎ見る。
湖の背景で、ウィンドサーフィンのセイルがいくつも見える。
ヨットにしては小さい様子。

どこの湖だろうか。
女湯側は富士山であったとの事。
ぜひ今度見てみたいものだ。

一度上がり、水で体をクールダウンする。
このカランの水が18℃でとても気持ちよい。
水道水ではないだろうな。とても冷やっこくて最高だ。
その分お湯が少し温く感じるため、ちょうどいいお湯を作るのに水の配分をかなり少なくする必要がある。

なんども水を浴びる。
それというのも、ここには全身シャワーがない。
水風呂があるので、そちらで十分であるわけだ。

次は深風呂スペースの座ジェットとボディジェット。
座ジェットは泡が強烈。しっかり手すりにつかまっていないと体が吹き飛ばされてしまう。
ボディジェットは体の周りをジェットが何カ所にも当たる。これは心地よい。

ここまでが一つの大きめの浴槽。
次はお隣、絹の湯だ。

これは清瀬市の「喜多の湯」で見たのと全く同じだ。
細かい泡が浴槽に一杯となり肌に効果があるんだそうだ。
入口にあった電灯式の看板が庚申湯のものと、喜多の湯のそれとかなり似たデザインであったので、ひょっとしたら業者が一緒なのかもしれない。

さて体もポカポカになったところで、水風呂に行ってみる。
サウナにはテレビもあり、3人ほどが入っている。
水風呂は誰もいないようなので、ちょっと体に水を掛けてみる。
これがまた心地よい。
カランの水より少し冷たい感じか。
じわじわと肩まで浸かってみる。

これまでのところ、大田区の久が原湯の黒湯の水風呂が最高であったが、ここは黒湯でないにしても冷たさがかなり体に来る。う〜む、サウナに入りたくなってくるな。

さて、次はミントブルーの湯に行こうとする。
しかし、ここは常に2〜3人が入っており、家族連れや高校生くらいの仲間だったりして、ずっと会話を楽しんでいる。
そんなに長湯ができるということはかなりぬるいのだろうと、そばから手を突っ込んでみる。
むむ、これはぬるい。
36℃くらいか?
一瞬水ぶろかと思うほどのぬるさ。
薬湯という事で長湯でじっくり体に染み込ませるといったコンセプトかな。
その分みんな井戸端会議を始めてしまう。

まぁ、今日のところはこれは良しとしよう。

湯から上がり、ロビーにて待つ事に。
ラッキーにも誰もいないので、自販機より牛乳を100円で購入。
フルーツ牛乳にもひかれたけど。
フルーツ牛乳、喜多の湯で飲んだっけな。

奥さんが出てきた。
露天風呂の感想を聞くと、壁が四方囲まれており、窓がついている。
それを開けてみると駐車場であったとの事。
天井からは空が見えるのみ。
岩風呂で、少し高い位置に湯が溜まり、そこからさらに岩風呂に流れ込んでくるとの事。
どちらの浴槽にも入れるからどちらにも入ってみたそうだ。

女湯はかなり空いていたらしく、おおむね5人くらいしかいなかったらしい。
しかも露天につかっている15分ほどの間、誰も入ってこなかったようだ。

フロントに頭を下げて帰宅する。
若い親父さんにチェンジしている。
とても愛想がよく、心地よく下足入れより靴を取り出す。

そんな中、また新たにお客が家族でやってくる。
22〜3歳の若奥さんに3〜5歳の子供二人、旦那さんとおじいさんだ。
とても微笑ましい光景だ。

こんな風に世代を越えて楽しんでもらえるエンターテイメント性のある銭湯はこれからの時代を元気に乗り越えていってくれるだろう。
入口すぐそばにある庚申塚。
この塚と共に西東京の街を長く温めていってもらいたいものだ。

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