2009年11月2日月曜日

133.大田区鵜の木 第二栗の湯

大田区銭湯、第二栗の湯へ。

銭湯マップに駐車場ありと書かれているが、銭湯の駐車場というのは(もちろん事前に電話やネットで確認すれば問題ないが)実際行ってみないとどういうものか分からない。

こちらの第二栗の湯はすぐ隣が広大な月極駐車場スペースで、そのうち二台分が第二栗の湯用に割り当てられており、背面部分にご利用者様専用と書かれている。

文化の日の前日、月曜日の夜であるが小雨もぱらつき気温もぐっと下がったせいで銭湯に行きたくなるような寒さである。







第二栗の湯はマンション銭湯。
煙突は直方体で、照明がふもと部分から当てられており幻想的な表情を見せている。椅子に腰掛け、ワインでも飲みながらしばし眺めていたいような煙突である。





マンション名は栗山コーポ。屋号もそういった所からとられているに違いない。



中に入ると水槽。金魚やメダカが泳いでいる。水槽の大きさからしてみると、その数は少なめである。

下足入れに靴を預け、木札風のプラスチック札を手に取る。
中に入ると休憩スペース。テレビがあり、6人ほどが休めるソファがある。
フロントは男湯、女湯入口の側ではなく少々離れた位置。親父さんに湯賃をお渡しし、左手の男湯へ。

脱衣場はマンション銭湯にしては高め。
天井に鶴が舞う絵(背景は無地の木材)や、フロント寄りの壁には岩に当たる波しぶきの大きな絵がかすれながらも大きく描かれている。

外壁側には浴室からサウナ室がせり出していて、狭い感じを受ける。サウナ室の天井は瓦屋根。なぜか女湯境の天井近くにも瓦屋根が設置されている。
体重計はTANITAのデジタル。天井のライト等、全体的にモダンな洋式である。

パパッと服を脱ぎ浴室へ。
天井は限りなくフラットに近いが、中央に向けて角度がやや付いており逆への字型。
背景は大きな◇型が茶色のタイルが出っ張り形成されている。
島カランは二列で、外壁側より6-0-5-5-5-5。立ちシャワーはサウナ室前に一基、女湯境壁側に二基ある。
外壁側にはガラスブロックがズラッと並んでいる。

お客は3人ほどで、それぞれが空間を開けてゆったりと銭湯を楽しんでいる。
風呂椅子と桶(屋号入りの黄色い桶)を手に取り、カランを確保。体をしっかりと洗う。

浴槽は三槽あり、外壁側には草津の湯、中央部には広めの浴槽で電気風呂、バイブラ、赤い赤外線ライト、ガリウム石となっている。そして女湯境側には座ジェット3基の浴槽がある。

まずは広めの浴槽から。湯温は42℃ほど。奥行きがあまりないので寝浴とまではいかないが背を預けて足を伸ばす程度は問題ない。
電気風呂が珍しく手前側の内側にあるので、そこから浴室に入ったお方は突然のビリビリに驚かされる事だろう。しかし、そこまで強い電気力ではないのでおそらく問題ないと思われる。

そしてガリウム石の入った檻があり、その中は赤いライトで妖しく照らされている。説明書きがあり、よく見る「石和田章三教授、発見、指導」とある。その後にも長々と書かれているがつまりはラジウム温泉と同じ効果が期待できるというもの。ありがたい限りである。

続いて座ジェット浴槽へ。
窮屈ながらも3つの座面があり、湯温は同じ42℃ほど。水枕完備で少々高い位置にあるものの、手すりも適度な位置にあるので座り心地は至極快適。水枕はキンキンに冷えており湯にのぼせるのを防いでくれる。

さてしっかり温まった所で立ちシャワーでクールダウン。
その後、草津の湯へ。
湯の花がヘリに溜まっており、体にもよく付着する。湯温はやはり42℃といった所。洗い場側に流れ出ないように排水処理がされた浴槽である。
二人が入ると一杯なほどの狭い浴槽だが、湯の花も充分な量がとけ込んでおり、温浴効果がかなりありそうだ。

最後にサウナ室へ。こちらの銭湯はサウナが無料である。
乾式サウナで温度は100℃ほどを指している。
狭めのサウナ室だが非常に清潔。ラジオも流れ、12分計もしっかり稼働。脱衣場が窓から見える。なぜかあまりサウナ室を利用する方がおらず、終始貸し切り状態だった。何度か立ちシャワーとの往復を繰り返し、サウナ付き銭湯ならではの充実したひと時を過ごす。

湯から上がり、休憩スペースでコーヒー牛乳を一杯。
全体的にはモダンな味付けで、脱衣場には鶴、岩の絵、脱衣場から浴室へ渡るガラスの上にはステンドグラス。そしてガラスブロック。和洋が混在し独特の雰囲気がある。日本というのはそういった雰囲気が作り出されやすい環境にあるのかもしれない。
何はともあれ、一気に寒さを増した11月に、サウナと草津の湯で芯まで温まる事ができた夜であった。


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