ガイドブックにもよく登場する錦湯へ行きたいとも思っていたのだが、ホテルからの徒歩圏内となると大正湯か日の出湯。さらに地図を見て経路が覚えやすいという事もあり、日の出湯を目指す事にした。
21時頃、東寺通を進むと通りに面して看板が設置されているのが見える。
引戸を開くと下足を脱ぐスペース。
女将さんがこちら向きに立っているので湯賃をお渡し。
一見さんとわかったのかタオルと石けんは持ってきているのかと質問される。当然持ってきているので大丈夫ですよとお答え。
湯賃をお渡しし、手前壁側にあるおしどり錠の下足入れに下足を預ける。
籐籠と黄色のプラスチックの籠があり、そこに脱いだ服等を入れ、蓋付きのロッカーに入れる感じになっている。木製のロッカーは50。
こちらもおしどり錠だ。
天井は低めで格子になっており、ローラーむき出しのクラシカルなマッサージチェアや、アナログの体重計、女湯境壁の上には招き猫や「あす休み」のランプが置かれている。
小さな水槽もあり中にはめだか。どれを取っても懐かしい空気が漂っている。どれにも違和感を感じる事がない。
浴室と脱衣場の間にタイルのスペースがあり、蛇口も設置されている。タオルを洗ったりするスペースかと思われる。
ぱぱっと服を脱ぐと浴室へ。
浴室は天井低めで二段式。中央部分畳2畳分ほどが高くなっておりガラスがはめ込まれている。その前後にレンガ調の柱。
全体的に湯煙が満ちており、女湯境壁の奥側にサウナ室がある。しかし現在は稼働してない様子。老朽化が理由と注意書きに書かれている。
さてカランを一つ確保する事にする。
女湯境の壁側に湯船が寄せられており、カランは奥の壁と外側の壁側、島部分に19。島カランにはシャワーはなく、外壁側の中央のカランにも一つシャワーがない部分がある。
カランのレバーが逆三角形になっており、湯の方は低い位置に設置されている。押し心地は柔かく扱いやすい。湯を桶に溜め身体にかける。心地よい。
シャワーのレバーは右から左へぐるっとレバーを回すタイプ。しっかりと身体を洗う。
鏡のあるカランには広告も。うち一つに広告についての問い合わせ先が書かれており「鏡広告は関西通信まで」と記載されている。
湯客は4人ほど。男湯側は静かだが女湯の方からは常に話し声がしている。
さて浴槽を巡る事にする。
外壁側の脱衣場寄りに水風呂。壁についた虎の口から水が流れ込んでいる。
女湯境の壁側には浴槽が3つ、脱衣場寄りから電気風呂、浅風呂、深風呂、となっている。
まずは浅風呂から。
湯温は41℃程。ここにはジェット2機が設置されており、半円形の壁から湯が噴き出している。ジェットの勢いは控えめだが十分。
次は深風呂へ。
2段式になっており、1段目が20cmほどの幅で足を踏み外しそうになる。
一番深い部分に足を入れると湯面は腰の高さ程になる。湯は沸いた湯が流れ込んでくるので少し高め。42℃程。天井を見上げながらじっくりと湯を楽しむ。
続いて電気風呂へ。
電極は2カ所。一定でなくオンオフがランダムに切り替わっているようで少し戸惑う。
続いて水風呂へ。サウナは稼働していないが水風呂は湯を楽しむ上で貴重な存在。
深風呂と水風呂に交互に入る事で身体は芯から温まる。
脱衣場に上がると浴室と脱衣場の間、外側にある池を眺めながら一休み。
湯客は絶え間なく訪れ、活気がある様子。また近くに来た際はぜひ訪れたい銭湯となった。
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