2010年2月4日木曜日

151.大田区矢口 一乃湯

大田区の銭湯、一乃湯へ。

一乃湯は第二京浜から少し静かな住宅街に入った中にある。コインパーキングが80mほど離れた位置にあるので駐車し、入口へ向かう。

街灯も少なく暗い街並。
そんな中、千鳥破風の屋根が迫力ある姿を見せてくれる。
入口は塀で改装され、モダンな感じになっている。一乃湯の屋号も屋号もきれいに明かりが灯っている。







銭湯浪漫の暖簾を潜り、下足入れで靴を預け、自動ドアから中へ。
フロントにはメガネ姿の笑顔がすてきな親父さん。
フロントの前には横に休憩所が広がっている。奥にソファスペース。そして大きな植木。天井までその幹を伸ばしている。植木のレベルを遥かに超えた、威厳ある作品である。





湯賃をお渡しし、右手の男湯へ。
脱衣場は天井高く舟底天井。
アナログ体重計は大きめのHOKUTOWのもの。フジ自動マッサージ機という年代物の、ローラーむき出しのマッサージ機も現役で稼働しているようだ。
ロッカーを確保し、パパッと服を脱ぐ。
湯客は脱衣場にはいらっしゃらないが、浴室に入るとお二人入る。木曜日の夜9時。余裕を持ってカランを確保する事ができた。

浴室も天井高く、こちらは二段式。
外壁側奥に個室があり、その中に浴槽があるようなので全体的に少し窮屈な印象はある。
体をしっかりと洗い浴槽へ。

浴槽は一つ。もう一つは個室の方だ。カプセル式、とこちらでは呼ばれているようだがどうみても個室である。

ミクロバイブラの部分と、座ジェット部分二基がある浴槽へ。
湯温は42℃ほど。柔らかく泡もきめ細かくバイブラ浴槽は中央部分が勢いで盛り上がっておりそこに入り込んでいくのが楽しい。
奥行きはさほどないため、寝浴で足を伸ばしてゆったり、とまではいかないが背を壁にぴたりと付け足を伸ばせばゆったりと湯を楽しむ事ができる。

続いて座ジェットへ。柵があるので一旦浴室に出てから入る必要がある。
こちらから背景を拝む。
中島氏の女湯ぶち抜きの富士山。状態は悪く所々黒くカビが見えたり、剥げ落ちたししている。日付は19年6月9日となっている。
男湯側には湖にヨット等が見える。

しっかり温まった所で一基ある立ちシャワーでクールダウンし、続いてカプセル風呂へ。
こちらはガリウム石温浴、であり中に入ると湯煙が充満しており、3人ほど入れる広めの浴槽と、その外には腰掛けがあるのでちょっとしたサウナのような入浴方法でも楽しむ事ができる空間になっている。

湯温は43℃ほど。
浴槽の奥には檻があり、柵が付き、その中にガリウム鉱石とカエルの親子が居座っている。カエル親子はガリウム石でできているとは思えないが、色は他のガリウム石に似ていて一瞬見ただけではそこにカエルがいると気づかないほど。

照明も暗めで、湯の音を楽しみながら温浴効果を堪能できる。素晴らしいひと時だ。
しっかり温まり、湯から上がる。
休憩所では大きな植木を眺めつつポカリを飲む。奥さんが今日は一緒だが奥さんも満足しているようである。カプセル風呂、というネーミングには疑問を抱かずにはいられないようではあるが。

大田区の住宅街にある銭湯、一乃湯。
湯も素晴らしいが個室でガリウム石と正面切って向き合う事ができる、ガリウムファンにはたまらない銭湯である。休憩所の木も必見だ。ぜひ訪れて頂きたい銭湯の一つである。


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