世田谷銭湯、常磐湯を訪れた。
今日は自転車での移動である。つい最近引越をしたものの、自転車だけは以前の住まいに置かれたままだったので今日はそれで転居先に移動しながら、道すがら銭湯を模索し、まだ訪れていない銭湯があれば入ろうという魂胆であった。
用賀、三軒茶屋、駒沢大学辺りはさすがにほとんど行き尽くしていたが、三宿に着いたあたりで見覚えのない煙突を見つけた。
常磐湯である。
三宿には三宿浴場があったが今年になり廃業になってしまった。
常磐湯はどんな銭湯だろうか。
自転車を店頭に停め中へ。
いきなり下足入れが正面に置かれている。透明のプラスチック蓋の下足入れ、鍵はさくら錠である。左に3人が腰掛けられるほどのベンチがあり、棚には大型船舶の模型が二つ。ご主人のご趣味だろうか。狭いながらも休憩スペースとなっている。
右手にはフロントスペース。ご主人が笑顔でお出迎えである。
サウナ料金は250円のようである。
さて右手の男湯へ。のれんはたれが長く、「男」とわかりやすく筆で書かれている。
脱衣場は天井高いが狭く感じる。階段がついており上には休憩室とある。
体重計はデジタル式でTANITAのもの。そのほかIHI製のオゾン発生装置が置かれており、オゾン発生中、と書かれている。そういわれると少し居心地がいいかなという気分もする。
全体的には趣はなく、実用的な大浴場の脱衣場、といった様子。
休憩室を覗いてみるが、灰皿があり、マッサージチェアがある。扉があり個室になっているのでタバコのにおいが充満しているのだろう。嫌煙家の自分としては入室を控える事にする。
さてパパッと服を脱ぎ浴室へ。
天井高く二段式の浴室。
サウナ室が女湯境の手前壁際にある。デジタルでただいまの温度「96℃」と表示されている。
島カランは一列、女湯境より4-5□5-5(□は島、-は通路)となっている。立ちシャワーは一基。島が一列でも広々といった感じもないので幅は少々狭めかなと感じる。
浴槽は奥に浅深の二浴槽、それと水風呂が脱衣場寄りの外壁側にある。贅沢にも岩風呂形式になっている。
湯客は5人ほど。40代〜50代と言ったところだ。
さてカランを確保ししっかりと体を洗う。
岩風呂の壁に張付けられている檜のせいだろうか、香りがほのかに浴室に漂っている。世田谷の藤の湯を思い起こさせてくれる。湯の香りと檜の香りはとても相性がいいと改めて感じる。
続いて浴槽へ。
今日は薬湯のようである。ペパーミント&オレンジとある。色は薄く水色がかっている。浅い浴槽も深い方もそこでつながっているため深浅どちらも薬湯だ。
浅い方はお客が多く入っていたため深い方から。
湯温は42.7℃、とデジタル表示されている。確かにその通りであると思う。ペパーミントとオレンジの香りがほのかに漂ういい湯である。背景をぼんやりと眺めるが、なぜかカラーコードである。10色の色相が3列。何を意味しているんだろう。深く考え込む事もなかったが、意味ありげだ。でもおそらく何の意味もないんではないだろうか。その昔はペンキ絵が描かれていた時代もあるのかもしれない。
続いて浅い方へ。
こちらはミクロバイブラが景気よくぼこぼこと泡立っていてにぎやかだ。
湯温は41.6℃と表示されている。
しっかり温まったところで水風呂へ。
二人が入れば窮屈に感じるほどの浴槽だが、入り口が狭いので実際は一人で満杯と思われる。水温は16℃とデジタル表示。冷たさがマイルドに肌を刺激する。非常に気持ちいい。サウナと行き来すればさらに快適だろう。次に訪れたときの楽しみにとっておこうかと思う。
さて湯から上がる。
フロントは眼鏡の若女将におかわりになられている。丁寧な接客はご主人譲りのようだ。
実用的な銭湯だが水風呂が特筆すべきものとして確固たる地位を確立していると感じる。また近くに来たときは寄ってみたい銭湯だった。
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