目指すは新宿区白銀町の玉の湯。
近くのコインパーキングにクルマを停め、徒歩にて玉の湯を目指す。
自動ドアをくぐり松竹錠の下足入れに靴を預ける。
フロントは左手に。白髪の女将さんが笑顔でお出迎えしてくれた。
休憩所は正面にこしらえてあり、右手が男湯である。
番台形式をフロントに改装した模様。天井は立派な格天井である。しかも折り上げ式になっており、飴色に見事な輝き。格子の中は木材でなく模様入りの壁紙が貼られている。
脱衣場はお客が5人ほどがいらっしゃっており、浴室を覗いてみてもあと15人はいる。土曜の夜23時頃、喜ばしい事にとても繁盛している銭湯である。
パパっと服を脱ぎ浴室へ。
見事な二段式天井で、島カランが一列。女湯境から5-6-6-4、立ちシャワーは二基の構成。
空きカランを見つけて体を洗う。
年齢層はじい様やら学生やらと、その幅は広い。
カランの上はステンレス製の棚、ゴミを入れるプラ製の小さなカゴもあり、座ったままゴミを捨てられる。便利である。
途中、学生が隣のカランに来たが、プッシュ式であるのに何度も回転させて湯を出そうとしている。壊れていると思ったのか、それ以降はシャワーのみを使って体を洗ったりしている。
さて浴槽へ。
サウナ室が外壁側の脱衣場寄りにあり、その隣には水風呂。
奥の壁に長寿湯と書かれた漢方系の薬湯。それに電気風呂、ジェット風呂、立って入る深底のエステバスがある。
まずは電気風呂から。湯温は43℃ほどでとても柔らかい湯。注意書きがあったが井戸水を利用しているようである。電気風呂は人気がないようでいつも空いている。電気力は強く感じるが、自分でも問題ないほどなので一般的には弱めかも知れない。
続いて長寿湯へ。湯温はぬる目で40℃ほど。15分ほど連続で入浴している御仁がいらっしゃった。奥に広がる長っ細い浴槽なのだが手前の位置で足を伸ばしているので他のお客が突入できずにいる。しかしあるじい様が何も考えず突入。それ以降は足を伸ばさず控えめに入浴しておられる。
続いて水風呂でクールダウン。水温は20℃ほど。広めで4人はゆったり入れそうである。
続いてエステバスへ。二穴式で手すりにつかまりながら背景を拝む。
こちらの背景はかなり特殊なもので、そのモチーフは富士山に白波と一般的なものなのだが、これがかなり抽象的。シンプルなラインで色使いは原色に近いものなのである。
女湯境にある木の様なものはピンクの枝振りでますます訳が分からない。
長い時間の鑑賞には堪えられそうにない。周りのお客たちもほとんどはこの背景を無視している。
続いてジェット風呂へ。
水枕がキンキンに冷えており、心地よい43℃の湯に身を任せながら首を冷やしてのぼせる事もない。素晴らしいものである。
さて湯から上がり休憩所で一休み。表彰状がいくつか飾られている。フロントは若旦那に代わっておられた。帰るお客がみな「おやすみなさい」と言って帰っているので、自分も真似して「おやすみなさい」とお声をかける。
目をしっかりみて「おやすみなさい」と返していただいた。
目の前には巨大なマンション。あちらから見下ろせば立派な唐破風造を眼下に見下ろす事が
できるだろう。
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