2010年12月4日土曜日

168.渋谷区恵比寿 新橋湯

12月初めの土曜日、恵比寿の銭湯「新橋湯」を訪れた。

12月とはいえ日中は15℃以上あり、暖かい一日だった。18時頃から自転車で明治通りを恵比寿に向けて南下する。途中表参道ではイルミネーションのためいつもより多くの人通り、そして交通整理の警官たちも多い。当然クルマの通りも激しいのでぶつからないように気をつけながら恵比寿に向かう。

さかえ湯のある並木橋の前を過ぎ、改良湯を左に見ながらさらに先へ進む。
日も完全に暮れて寒くなってきた。ひざもつかれてくる。最近少し運動不足である。


新橋湯は新橋商店街の中にある。
入り口はコンクリートで高い壁になっているが、その上に少しばかり破風屋根が垣間見えている。左手にコインランドリー。牛乳石けんの暖簾があり、その先には傘立てと鏡(鏡に少し自分が映り込んでしまっている)。

下足入れの錠前は真新しいもので改装してからそう何年も経ってないのかなと思う。
60ほどの下足入れがあり、一番下の段は少し大きめの下足入れとなっている。
靴を預け、右手の男湯へ。

こちらは番台形式の銭湯。
親父さんは眼鏡で笑顔がお優しい。ご丁寧に接客をされている。
湯賃をお渡しし、ロッカーを一つ確保する。松竹錠。
外壁側にずらっと並んだロッカーと小さめの島ロッカーが一つ。床面積が広く感じられる。天井はやや高めで少しモダンな感じ。ふちの部分が二段になっているものの、十字に梁があり、おしゃれな雰囲気である。天井扇も備え付けられているが、12月だからか稼働はしていない。

お手洗いは入り口側にあるサッシを開けて縁側に出たところにある。
ちょっとした庭もあり、裸のまま縁側で涼んでいる方もいらっしゃったりする。
手洗いは清潔で一般家庭にあるような平均的なもの。

アナログ体重計もあり、メーカーはHOKUTOWである。
さてパパッと服を脱ぎ浴室へ。

天井高く二段式で、なぜか天井は1mほどの幅を持って水色、ピンク、緑と3色のストライプに色が変わっている。水色はよく銭湯の壁や天井で見られる色だが、ピンクや緑は違和感がある。ストライプなのは品川の記念湯で見られた記憶がある。

カランは女湯境の壁側から 7ー6□6ー6□ー(ーは通路、□は島)。外壁側はずらっと一列立ちシャワーが5基並んでいる為、カランはない。
6□6の島にはシャワーがないので、そちらは避けてシャワーのあるカランを確保。
身体をしっかりと洗い始める。
土曜日の6時半頃、湯客は8人ほどである。20代の若いお客から60歳ほどまで、バリエーションは広い。女湯側からは初め声が聴こえてきていたが、いずれ何の話し声も桶の音等も聴こえてこなくなった。

シャワーの湯温がかなり高めのため、必然的にカランの湯を桶に受け、それを何度か浴びる。シャワーのないカランを確保していたとしてもそんなに大きな違いはなかったかもしれない。

さて浴槽へ。
こちらは深い浴槽と広い浴槽、二つの構成。
しかし底で両浴槽はつながっているのでさほど湯温に違いはないと思われる。
まずは浅く広い浴槽から。
湯温は42℃ほど。ジェットが奥の壁2カ所から噴出している。なかなかの威力。 赤外線ライトも一基、赤く光っている。ジェット2基と赤外線ライトの位置がそれぞれ近めなので3人が同時に利用することはできないだろう。

しっかり温まったところで一旦湯から上がりクールダウン。
5基ある立ちシャワーはみな湯のようだ。水があればよかったかもしれない。

続いて深い浴槽へ。
こちらも湯温は変わらないが、底からバイブラが勢いよく噴出しており、深浴槽全体の湯の流れが激しい。
こちらで湯を味わいながら背景を拝む。
新橋湯の背景は竹やぶの壁紙。
幅2mくらいで同じ竹やぶの背景が繰り返しとなっている。
世田谷の銭湯にもこの背景があったし、時折見かけるものだ。

さて湯から上がる。
お客は常に8人ほどいらっしゃり、なかなか繁盛している様子。
銭湯はどうみても街に必要なエンターテイメントだ。
自分の住む街、商店街に銭湯がないなんて物足りないことこの上ない。

帰り際、新橋湯をぐるっと回ってみると、すぐ隣の新しいマンションの隙間から煙突を見ることができた。狭い中でなんとか煙りをなるべく空高くへ吐き出そうとしている。



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