2010年12月12日日曜日

169.中野区若宮 たからゆ

土曜の午後、中野の銭湯たからゆを訪れた。

中野の銭湯になぜ行こうとしたのかというと、12月は先着順にカレンダーを配布するという告知が雑誌「1010」に書かれていたからだ。

浴場組合のカレンダーはよく銭湯で見かけていたので、手に入るものなら頂きたいなと思っていた。

さて、中野区若宮にある銭湯たからゆは住宅街の中にひっそりと佇むマンション型銭湯。表にはコインランドリーがあり、マンション脇から進んでいくと入り口がある。
銭湯であると同時に介護入浴などデイサービスセンターも兼ねているようである。
→リンクが開きます>>介護事業-デイサービスセンター 健遊館 銭湯 中野たからゆ 


中に入るとすぐに下足スペース。
Oshidoriの色鮮やかな下足入れが並んでいる。マンション銭湯でありながらも旧きその浴場の姿を思い起こさせてくれる。
靴を預け、フロントスペースへ。
天井は低く、床面積も少なめなので湯上がりにゆっくり休憩するスペースはない様子。脱衣場で各自のんびりするべきだろうか。
フロント内には親父さんがお座りになられており、静かな接客。目の前にはノートパソコンがある。
湯賃をお渡しし、左手の男湯側脱衣場へ。

脱衣場も天井は低い。
島ロッカーが二つあり、窮屈に感じる。外側にサッシがありそこから外に出られる。庭はないけどリラックスできるスペースとなっている。
背中に大きく墨の入ったお方がいらっしゃり、近所の人だろうか3人でお話をされている。今日千駄ヶ谷で開催されている柔道の大会の話等をした後、墨の入ったお方が「じゃあまた今度」に対して「じゃあ後で持っていきます」と。

何を後で持っていくんだろうか。

ロッカーはSakuraIIの錠前。しかし中にはOshidoriもちらほら。古くなって故障したものをSakura錠に変えていっている模様。
体重計は家庭用。その他下町の銭湯らしさ、を感じるような一品は見当たらず。

パパッと服を脱ぎ浴室へ。
やはりマンション銭湯、浴室の天井は低いため、開放感はさほど感じられない。
湯煙が立ちこめ、温度も高めなので居心地はいい。
ただ塩素の匂いが鼻につく。すぐに気にならなくなったけど、換気効率が良くない構造なのかもしれない。

浴室外側から奥の壁にかけてL字型に展開している浴槽。それに対してカランは島2列。
□3−6□6ー8(□は島、ーは通路)の構成。

湯客は5人ほどでみなさん介護を必要とされないお元気な爺樣方。
カランを一つ確保しじっくりと身体を洗う。

浴槽は広く設備も豊富。
L時型に広がる浴槽の脱衣場側から、座ジェット2基(足下のみ深めの浴槽)、広い浴槽にはミクロバイブラ、電気風呂、水風呂、そして女湯境壁側の奥にサウナ室が設置されている。直径10cmほどの丸太が輪切りにされておりサウナ室の外側壁面にびっしり貼付けられている。さながらログハウスのようだ。

座ジェットから楽しむ事にする。
湯温は41℃ほど。湯に触れた感じは少しぴりっとする。
水枕も完備されているが、ややぬるめ。ジェットの勢い等優しい感じだ。
こちらの銭湯には背景等一切なく、入浴中はどこを眺めていればいいのかわからない。
とりあえず静かに瞼を閉じ、何も考えない事にする。

続いて広めの浴槽へ。バイブラの位置が中央部なので壁に寄りかかって休みながら浴びる事ができない。勢いも穏やかなもの。

電気風呂の力もかなり穏やかなので安心して深く腰掛ける事ができる。
水風呂には今回は入らず。
湯がぬるめなので、必要にならなかったのだ。またいつか来る時はサウナ室を利用し、水風呂も楽しむ事にしようと思う。

湯から上がりフロント前を抜ける。親父さんは携帯をいじっていた。
カレンダーを配ったりはしていないようだ。12月の頭で配り終わってしまったのかもしれない。

全体的にあまり覇気を感じない浴場。
その逆、気を張る事なく、のんびり落ち着ける銭湯ともいえる。

大きな地図で見る

0 件のコメント: