2008年11月10日月曜日

41.下石原 鶴の湯

調布市にある鶴の湯へ。

鶴の湯という屋号は本当に多い。
松の湯や梅の湯も多いが、鶴の湯にはたまたま入浴する機会も多く、個人的に本当に多い気がしている。実際は松の湯が一番多いらしいが。

今日は日曜日。
車で調布市を通る際に鶴の湯へ立ち寄ってみた。




















駐車スペースは4台。
訪れた時間は5時頃で1台だけ空きがあった。
煙突が立派に天へとそそり立っている。













入口は改装されていて本来の銭湯の佇まいというものは包み隠されてしまっている。これまで築き上げてきた歴史があるのだろうが、しかしこの距離からではそれを知る由もない。

入口をくぐり、下足を預ける。
中に入るとフロントが右手にある。左手はロビー。6人ほどが腰掛けることのできるソファあり。テレビもありだ。

笑顔が明るいおばさまに湯賃をお渡しする。
ロッカーの鍵を選んでくださいとのこと。何番がいいか分かるはずもないので適当に一つをチョイス。
脱衣場の鍵はフロントで管理しているようだ。これなら浴室での鍵のすり替えや、鍵を持って帰ってしまったなどなくなる話なのかもしれない。

さて脱衣場へ突入だ。男湯は左手。
YAMATOの体重計がある。シンプルな造りだ。マッサージ機は最新式のものが一台ある。
盗難が発生しましたと張り紙がある。
そういう事件をきっかけにしてロッカー鍵をフロント預かり式に変更したんだろうな。
パパッと服を脱ぎ、浴室へ。

まず気づくのは湯煙。
浴室全体が白く霞がかかったようになっており、ぽかぽかしている。
湯気抜きはしてないのかな。でも、澄み切った空気よりもこの方が雰囲気も高まるし、湯の温度と室温に差がありすぎるのも嫌なのでよろしい。

お客は8人ほど。天井はかなり高い二段式。湯煙のせいで天井もはっきり見えず、余計高いものに見える。
奥行きがそれほど広い訳ではない銭湯だ。しかし設備が充実している模様。
カランが4-5-5-5の19。
そして、女湯境側から仕切られた個室の中に人口ラドン温泉、そして円形浴槽(回転ジェット)。並んで超音波風呂がある。これは長方形をしている。
それから水風呂があり、向かいにサウナ室。なんとここはサウナが無料。

まずはカランを確保し体を洗う。
ここのシャワーは温度が高いな。少々肌がびっくりするくらいだ。

さて、まずは円形浴槽から。
ここには張り紙があり湯温40から41、ぬる湯ですとある。
まず体を慣らしてくださいや、水を埋めすぎると公衆衛生法上問題があるとも記されている。
水を埋める輩に対する厳しいメッセージだなぁ。

湯温は41℃くらいかな。
回転式なので体が流されかけるもそれほど強いジェットではない。
湯が柔らかいな。とても心地いい湯だ。

さて、続いてとなりの長方形の浴室へ。
ここには「あつ湯です 42〜43℃、源湯なので水を埋めないでください」とある。
源湯?この湯が隣の円形浴槽につながっているようだ。

縦長の浴槽なので奥の方ヘ行き足を伸ばす。湯温は確かに43℃ほど。
奥の壁に檻があり、中にガリウム石のようなものがあり、湯がドバドバ当たってこちらに流れ込んでくる。あれはガリウム石だと思うが、記述はいっさいなく「超音波風呂」とあるのみ。
音波は感じられんが・・。

ジェットが二基噴出しており、ゆっくり浸かる。
かなり長い浴槽なので寝浴するのがよろしい。流れ込んでくる湯はなかなか熱く、気持ちがいい。これは最高だ。

さて、一基ある立ちシャワーでクールダウンし、サウナ室へ行ってみる。
無料は嬉しいな。
こちらは湿式サウナで、3人ほどが入ることができる。かなり小さくかわいらしい砂時計が一つあった。

無料だけあって、みなサウナ室をよく利用している。一様に桶を抱えて入ってくる。
出る時にお湯で流すようだ。

どこかのサウナで桶を持ち込まないでという注意書きを読んだことがあるので抵抗があるのだが、ここでは流して出るというのがマナーなのかもしれない。

さてサウナ室正面には水風呂あり。湯温は20℃だ。サウナの後の水風呂は心地いい。目を閉じじっと水に体を浸すと心が自然と落ち着きを見せる。
集中力も高まってくるようだ。

無駄におしゃべりするようなお客もいない。みなこの銭湯を一人で楽しみに来ている。居心地がよい。

さて、残すはラドン温泉。
引き戸を開け、中に入る。
天井には葉っぱがびっしり描かれた壁紙。
少し薄暗く、正方形の浴槽だ。
湯温は少しぬるい。40℃くらいかな。
しずかに身を湯に預けていると、じわじわ体内に浸透してくるような感覚を覚える。
注意書きに汗をかきやすくなるのでよく体を流すようにとある。
これは毎日つかりたい湯だ。

さて、表に出て立ちシャワーでクールダウン。
背景を見ていなかったが、よく探してみるもこちらの銭湯には背景がない。
藤の花を表すようなタイルの並びだが、よくわからない。
世田谷のえのき湯のようなタイル。
まぁ、ここはサウナが無料だし、ラドンもあるので問題なし。

湯から上がり、ロビーでビックル120円を購入。
スポーツ新聞を読みながら、今晩の日本シリーズ第七戦の結果を予想してみる。
巨人が勝てばいいなと思うが、なんか西武が勝ってしまいそうな気がする。

そんなとき男湯側からおじさんが出てきてフロントにキーを渡す。
「さっきの若い兄ちゃんが忘れて行ったよ」とのこと。
あ、ロッカーキーのことか。しまった自分のことだ。
それから入ってきたお客が「駐車場がいっぱいだから困っちゃったよ」とのこと。
あ、自分もクルマだ。早くどかさなくては。

ということでフロントのおばさまにキーのこととクルマをどかしますと詫びを入れるが、笑顔で「いいのよいいのよ」と言われた。

ロッカーキーのシステムはつい忘れてしまっていた。次は気をつけよう。
クルマに飛び乗り駐車場から脱出。
休日だしお客も多いようだ。
サウナが無料。水風呂も心地よく、人口ラドン温泉も素晴らしい。
おばさまの接客もいいし、また立ち寄りたい湯の一つになった。
明日からまた仕事がんばるか。

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