今日は戸越銀座へ銭湯に浸かりに行ってきた。
しかしスタンプカードを忘れたので、入浴した数にはカウントしてない。
今日はクルマで奥さんを引き連れて行った。
戸越銀座は日本でも有数な巨大商店街。
夜はすでに10時を回っており、お店もほとんどシャッターを下ろしていたけど、それでも人通りはちょいちょいある。そんな歩行者をかわしながら、戸越銀座温泉へ。
まさに商店街の真ん中にその銭湯はあるのだ。
駐車場付きということで、堂々と車で突入を試みるも、駐車スペースは三台のみ。
もちろん満杯で近くのコインパーキングへ。
今日は三連休の初日ということもあり、さらに戸越銀座温泉はリニューアルをした銭湯でもある訳で、混んでることは覚悟の上だ。
入口は戸越銀座温泉のホームページ(こちら>>>)にもある通り、立派なもの。もはや銭湯という言葉では片付けられない迫力がある。確かに銭湯でなく、戸越銀座温泉なのだが。
入口の券売機でチケットを購入し、中に入る模様。
しかし、さっそく数人の若者(大学のサークル風)達が券売機を取り囲み、なかなか決まらず時間がかかっている。
下足入れに靴を入れ、もどかしいので中のフロントの親父さんへ直接湯賃をお渡ししようとするも、「券売機でチケット買って」とのこと。
う〜む、融通が利かないがやはりここは銭湯ではない訳だな。諦めるしかない。
なんとかチケットを買い中へ。
フロントは立派なもので入浴グッズを各種取り揃えている。
これらをここで買えるなら、入湯料も払わせてくれればいいのになぁ。券売機が苦手なご老人もいるだろうに、ブツブツ・・。
館内は間接照明がムーディーで、とても落ち着いた雰囲気。
奥には食事を取るスペースがある。フードコートのようだ。
新しいマッサージチェアが脇にある。
さて、フロントの右から二階へ上がる。
いきなりだが、どうやら風呂は二階のようだ。
二階へ上がると、月の暖簾。
日替わりで月の湯と陽の湯が入れ替わるとのこと。
本日は月の湯は女湯だ。男湯は写真右手前から中へ。
しかし入って驚いた。とにかく人が多いのだ。
あと、ロッカーのうねうねした模様。ピンク色だ。
こりゃ、外の落ち着いた雰囲気と違って、全く落ち着かないデザインだな。
客層は若い。20代がほとんど。
大学生が多いようだ。
脱衣場にいる限り、小さなスーパー銭湯といった趣しか感じられない。
ぱぱっと服を脱ぎ、とにもかくにも浴室へ。
天井は、というよりもやや暗めの照明の中、通路が続いている。
左手にはかけ湯コーナー。そして立ちシャワーがいきなり二基ある。
手前が磁気水というもの。奥が軟水。これは親しみがあるが、磁気水とはなんだろう。
人も多くうろうろしているので、さっそく立ちシャワーを浴びる。
しかし、浴室に入りすぐに立ちシャワーというのも変なもんだな。
結果、磁気水の特徴は感じられず。
湯に浸かるのならまだしも、シャワーでは実感できる訳ないな。
軟水の方はぬるぬるしており、よく分かる。ただ、世田谷の塩の湯ほどには軟水力は強くないようだ。
さて通路の奥はサウナ室。そして左から階段を上ることができ、その先には黒湯の露天がある。しかし人で溢れている。後回しにしよう。
通路から右に入ると大きな浴室となり、カランが並び、大きめの浴槽がどーんとある。
それにしても、間接照明で大人しいムード。そんな中お客はうじゃうじゃ。
カランは23あるな。それぞれが温度調整できるもので、立派なものだ。空きを探すのも大変だし、もう桶を片付けるとかそんな雰囲気でないので、各カランにイスと桶が置かれたまんまといった感じだ。
うち一つを確保。体を洗う。
しかしうるさいし人はよく動いてるし落ち着かない状況だ。
自分の世界に入るのも一苦労だ。
さて、浴槽を攻めよう。
大きな浴槽に電気風呂、ジェット、バイブラが備わっている。水枕もあるのだが、水深がほんのちょっと深いため水枕に頭を預け、横になりのんびりするといったことができない。
しっかり背を伸ばして姿勢よくしなければ水枕の恩恵に預かれないのだ。
う〜ん、なんか違うぞ。
まぁペンキ絵でも楽しむか。
陽の湯はクラブシーンで活躍するGRAVITY FREEの作品。ペンキ絵というよりもペイントと言った方がいい。
月の湯側は中嶋氏の富士山だ。あちら側はかなりシンプルに描かれているが、陽の湯はうねりのあるエッジの利いたペイント。琵琶を持った人が腰掛け爪弾いている。
まるで夜の闇に琵琶の音が響き渡るようだ。
月の湯との境には太極図のようなうねり。そしてそれぞれが融合しているようなイメージか。
しかし、銭湯は湯からペンキ絵とつながっていて、あたかもそのペンキ絵の中に入り込んでいるような感覚に陥るのが特徴のはずで、なんかそれとは違う。
中嶋氏のペンキ絵は今もこれからもこの先も旧態然としてほしくはない。
新しいことに対して背を向けない態度は素晴らしいが・・・、う〜ん。
まぁこれもまたありかな。
湯温はぬるく、40℃ほど。
おかげで浴室は混んでいる。
どこも混んでいるが。
さて、二階へ上がり、案の定人が多いが無理矢理にでも黒湯へ浸かりたいという思いからやや強引に割って入ってみる。
丸形の浴槽で、テレビまで備え付けられている。
5人も入れば足が伸ばせないと言った浴槽だが、そこに7人は入っている。
縦長のスペースで丸形の浴槽以外はイスが並べておいてあり、そこで涼むとという設定だ。
黒湯は湯温40℃ほど。やはりぬるい。
天井はシマ状にくりぬかれており、そこから夜空が見える。
開放感はあまりないが、天井が高いのでやや気持ちはいい。
それにしても人が多い。
なんか今日はそればっかりだな。
テレビもあるのでなんか風情はなく、しばらく浸かってみてもういいと感じる。
黒湯はいいんだろうが、薄めの黒湯。塩素の匂いはしない。
今度、人が少なそうな時にまた来てみようかな。
今日のところは退散しよう。
脱衣場への通路。
人が何人か脱衣場へ戻ろうとして諦めて引き返してくる。
どうやらあまりに脱衣場に人が多いため、着替えることができないだろうとまた浴室の奥へ戻って行くのだ。
そりゃそうだろうな。
湯から上がり、食事どころのスペースへ。
すでに営業時間を過ぎており、こちらは静かな状況。
漫画が何冊かあり、読みつつも何かを飲みながらゆっくりできる。
帰り際、フロントはおばあさんに変わっており、とても気持ちのよいありがとうございましたを聞いた。その昔、ここが中の湯だったとき、こちらのおばあさんは大活躍されていたのだろうな(相変わらず勝手な憶測)。
まぁ、雰囲気などあったものではないが、これからの銭湯の形としてはこうあるべきなのかもしれない。いつまでも昭和の銭湯を追い求め続ける自分のような人間はぜひ無視して、将来に銭湯を残して行く為にもこういった銭湯はどんどんがんばって行ってほしいと思うのであった。しかしやっぱり王道を行く銭湯の形が自分には合っているな。
0 件のコメント:
コメントを投稿