金曜の夜、今日は渋谷区幡ヶ谷の武の湯へ行った。
時間は12時。
武の湯は道路を挟んで、目の前に駐車場四台を備えている。コインパーキングだが、武の湯を利用すれば一時間半まで無料。利用しないと30分500円。
こりゃ事実上武の湯専用駐車場だな。
さて、武の湯へ。
左手に並んでいる下足入れに靴を入れる。
数は全部で108。煩悩の数か。
下にいくつか大きめの下足入れがあるので、ブーツや登山靴(いないと思うが)でも問題ない。
中に入ると小さな休憩所があり、3人ほど座れるようになっている。
そしてフロント。
番台型の銭湯をフロント形式に改装した模様。
天井は高く、フロントの上も天井まで空間が広がっている。
メガネのお若い方、娘さんだろうか。湯賃をお渡しする。
「駐車場ご利用ですよね」
駐車場を使っている場合は初めに申告して、下足板を預けるようだ。
左手が男湯。
脱衣場はフロントがせり出しているし、さらにサウナ室も脱衣場側に設置されている為、狭くなっているかと思いきや、なんとこちらにも休憩所があり、これはフロント前の休憩スペースよりも5倍ほど大きい。
新型のマッサージチェアが4台もあり、イスもあって、さらにプラズマディスプレイ。50インチほどはあるぞ。
しかも、しっかり地デジを受信している。
なかなか銭湯で50インチのプラズマディスプレイに地デジを受信しているところはない。
デジタルの体重計がある。天井は高めだ。
さて、パパッと服を脱ぎ浴室へ。
まず感じるのはとても明るいこと。
蛍光灯がたくさんあり、照らし出しているせいもあるがタイルや壁が輝くほどにきれいだ。
天井には少し黒ずみなど目立つが、蛍光灯が当たる部分は清潔。
気分がいい。
奥行きはそれほどでもない銭湯ながら、横幅が広い。
島カランが3列になっている。
女湯境には水風呂があり、5-5-5-5-4-4の総数28。
立ちシャワーが3つある。
しかし背景が気になる。
いつもはのんびり湯船に浸かりながらチェックするのだが、ここのはあまりにも目立っている。
チップタイルの背景で、赤ん坊を抱える女性と、女湯側には男性。
とても抽象的ではあるが、愛のようなものを漠然と感じる。
女性の髪は長く、それはバックグラウンドになじんでいるので一見、髪のない女性にも見えてしまう。
しばらくするとこの背景にも慣れ、あまり気にならなくなってきた。
しかし巨大で迫力はある背景。あまり威圧感を感じないのは寒色を多く使った色合いのせいか。
体をしっかり洗い、浴槽を攻めてみることにしよう。
外壁側に深風呂でエステバスなるものがある。これは強力なジェットが二基設置されていて、ジェットで湯が浴槽から溢れ出さんばかりにボコボコしている。
体を支えていないと吹き飛ばされてしまうので要注意。ボタンを押してスタートする形式でなく、常にこれだけのジェットを出し続けるその気力が凄まじい。
そのお隣は寝ジェット。二基あって水枕も完備。これはしっかり冷たくて首元がクールダウンされる中、長湯を楽しめる。
そういえばこれらの湯温は42℃ほど。ややぬるめか。
隣の浴槽は浅風呂で湯温がやや上がり43℃ほど。
ミクロバイブラと電気風呂だ。
細かい泡のおかげで湯が柔らかくなり、肌に優しく作用する。
電気風呂は電気力はさほど強く感じないが、とても心地よい。
浅い風呂なのでしっかり腰掛けないとその恩恵にあまり預かれない。
一旦立ちシャワーでクールダウン。
その後、個室になっているラドンを試してみようかと思うがこちらは有料のようだ。サウナ室を利用する料金で入る事ができるのだろう。そういえば銭湯入口にはラドン発生装置があった。これはこの武の湯の売りの一つなんだろう。
しかし、武蔵野市の鶴の湯では銭湯料金内でラドンに入れたよなぁ。それぞれにサービスの価値観は違うからな。
ラドンの正面には水風呂。
ここの水風呂はかなり深くて驚く。1メートルはあるだろうか。
入った時に少し焦るくらいの深さだ。
温度は水温計によると18℃。もう少し高い気もするが、浴槽の底の方は確かに冷たくそれくらいありそう。
浅風呂と水風呂を何度か往復し、体を芯までしっかり温める。
湯から上がると広い休憩所でテレビを楽しむ。
お客は常に7,8人ほど利用していて、混んではいるのだが皆静かに利用しているので居心地が良い。あまり学生や若者が来る雰囲気ではなさそうだ。
ドリンクは自販機が脱衣場にあるが、フロント前にはドリンクケースがありビールも販売している。そんな中、不二家ネクターをチョイス。
銭湯でネクターを売っているのは初めて見た。
フロントは少しお年を召された女将さんにチェンジしていた。さっきの女性のお母様であろうか。
下足番の数字を告げると、コインパーキングに入れるコインを三枚くれた。一枚につき500円分の価値がある模様。
駐車場に行くと、1500円の表示になっていた。
駐車場は満車で、その後からもう一台やってきて駐車場が空くのを待っている。
なかなか盛況な銭湯。日曜は朝6時から営業しているとのことで、とても気合いの入った経営を為されているご様子。50インチのプラズマディスプレイが女湯側にもあったという事で(マッサージチェアは2台だったらしい)、資金も潤沢なのかもしれない。
それだけ地元の人々に必要とされている証拠なのだろう。
銭湯の数が日を追うごとに減ってきている中、今でも生き残っている銭湯はどこかしらに理由があるというものだ。
ラドンを楽しみたかったなという課題を残しつつ、次回に来た時はぜひ入ろうと心に誓い、幡ヶ谷の街を車で疾走し帰宅の途へ付いた。
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