2009年8月1日土曜日

114.大田区西蒲田 改正湯

大田区の銭湯、改正湯を訪れた。

改正湯といえば渋谷の銭湯を思い出すが、大田区の銭湯はどんな改正が施されているんだろう。

蒲田の繁華街から一本細い道を抜けた、控えめな商店街の奥にひっそりと佇む銭湯だ。
駐車場があると銭湯マップに書いてあるが、半地下に入るタイプで天井が低いため利用するのをやめ、100mほど離れたコインパーキングを利用。

カランコロンと下駄を慣らしながら入口まで。
どこからかお祭りの太鼓の音がかすかに聞こえてくる。そんな音に誘われて、改正湯を一旦通り過ぎお祭りの方まで。

提灯の灯りが通りの向こうに確認でき、近づいて行くと盆踊りが開催されることになっているようだ。人が多く集まっているところでは屋台があり、100円で引換券を一枚購入、その引換券で屋台で焼きそば(引換券2枚)、わなげなど、遊んだり食べたりする事ができる。焼きそばが200円というのは良心的な値段だ。地元の商店街で開催されるお祭りは儲け主義でなくてよろしい。

お腹が空いたのでラーメン屋へ。北海道のラーメン屋だ。味噌ラーメンと半チャーハンを頂くが、なかなかさっぱりした味付けでおいしかった。

さて、銭湯へ。
大田区の改正湯はマンション銭湯。
半地下に駐車場を備え、入口は中二階あたりにある。







下足入れに靴を預け、木札を取る。
フロントは入口から入ってすぐ左。女将さんがお座りになられている。
フロント前は休憩スペースになっており、座り心地の良さそうな一人がけソファが7脚。テレビもありゆったりと休憩できそうだ。

男湯は左手。
中に入ると実に静かである。お客はあまりいらっしゃらない様子。ちなみに時間は土曜日の8時過ぎだ。

脱衣場は横に階段があり、上の階に行く事ができる。上にはジムがある模様。天井はジムがせり出しているせいで少し狭いが2階分の天井の高さがある。そして梅の花のレリーフあり。
全体的にやや贅沢な質感を感じる。

レトロなローラーむき出しのマッサージチェアがあり(しかし故障中)、体重計はTERAOKAのデジタル体重計。

パパッと服を脱ぎ浴室へ。
やはりお客は少なめ。3人いらっしゃるが丸々カラン一列独占状態だ。
空いている列を独占し、ゆったり体を洗い始める。

島カランは二列で7-7-7-5-5。女湯境に立ちシャワーが4基もある。
しっかり体を洗い、浴槽へ。

驚くのはまずチップタイルの背景下にある大きな鯉の水槽。
寿湯でも鯉に出会えたが、こちらは横一面の水槽で優雅に泳いでいる。どうやら不服もない様子。ゆったりとしている。寿湯の鯉たちは狭さに不服があったように見えるが、それでも充分な酸素供給量を全身で浴びながら、気持ち良さそうに入浴客を観察しているようには見えた。

浴槽は3つ。
外側に広めのバイブラ浴槽。赤外線ライトが二基ある。
中央には座ジェット三基。
そして大田区銭湯ならではの黒湯浴槽が女湯境側の壁際に設置されている。

まずはバイブラから。
湯温は42℃ほど。
鯉を眺めつつ、時折チップタイルの背景を楽しみながら入浴だ。
チップタイルは欧州湖畔の情景。よく見るタイプのチップタイル画だ。鯉と比べると全くイメージが異なっているので違和感がある。

そして座ジェットへ。
こちらも浴槽自体は底でつながっているので湯温は変わらず。座ジェットは利用していると鯉を背中に感じることなので、あまり楽しめない。やはり鯉を眺めていたいかなと思う。常連客ともなれば飽きてしまっているのだろうけど。

続いて黒湯へ。
湯温が少し上がり43℃強へ。
黒湯はとても濃い色をしていて気の抜けたコーラといったレベル。
さらりとした肌触りで湯から上がり少し風呂イスに座り休憩をするも、なかなか体のほかほか感は抜けない。水風呂にどばっと浸かりたいなとも思う。なのでシャワーでクールダウンする。何回か黒湯と立ちシャワーを繰り返し楽しむ事にする。
サウナ室もあるが、有料なので次回に来る時に利用することにしよう。

脱衣場への天井側ガラスには熱帯魚のすりガラス。人魚がいないのは残念だが、上野毛の錦湯などで何度か見た事のあるすりガラスだ。あるとないのとでは趣が全然違ってくる。得した気分にもなれる。

さて湯から上がり休憩所でしばし休憩。
フロントは若いお兄さまにチェンジされている。跡継ぎであろうか。接客も元気で良さそうだ。今後もいつまでもこの銭湯を守り続けて行って頂けたらと切に願う。


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