緑が丘を降り、大岡山二号踏切を潜り、賽の目に並ぶ住宅街を直進すると左手につばめ湯の看板が見えてくる。
駐車場(二台くらい)完備のモダンな作り。右手にはたぬきがお出迎えしてくれている。
他を抜いた銭湯かどうか楽しみ。
傘入れ(50)がしっかりあり、下足入れは煩悩の数よりひとつ多い109。これは東急線が近くを走っているからかな?
自動ドアの先には素晴らしく広いロビー。
庭を見渡せる大きなサッシにテレビ。椅子にソファがあり、ふかふかの絨毯。お金持ちの友人宅に遊びに来たようである。
漫画もある。
まぁそれは後にしてフロントへ。
親父さんは笑顔がさわやかである。石鹸にタオル、サウナ料金を支払い、スタンプをもらう。
通常スタンプの上に福寿スタンプをもらう。
福に寿となんともおめでたいスタンプである。理由を聞くとなんかいいことが訪れるようにとのこと。
いやぁそんな些細な一言でもこの銭湯の温もりが伝わってくる。
いざ脱衣場へ。
おなじみローラー二個がむき出しのマッサージチェアがある。
そこに東工大生だろうか目を閉じひたすらマッサージされている。
そんなに若いのにいったいどれだけ肩が凝っていると言うのか。
まぁ、いいか。
脱衣場からも庭が見える。
こちらはロビーから見える庭とはまた別のもの。
きちんと手入れされているようだ。
服を脱ぎ、浴室へ。
とても清潔。
天井は白く、男湯側が二段になっている。女湯側は2段になっていなくて、少し幅が狭いような気がする。
背景はなく、タイルの模様。
趣はないがモダンな模様である。
浴槽は三種あり、カランの数も充分。
全身シャワーが右手に一つ。しきりが黄色の蛍光ペンのような色で、これは昨日行った弘善湯にもあった感じだ。
あと、サウナがあり、二つの全身シャワーが独立して個室のようにスペースをしっかりとってある。
お客は5人ほど。若者もいて、じいさんもいる。
みなお互い話をしたりしていない。静かである。女湯側も静か。
けど、活気がない訳ではない。
なんだろう、浴室が明るく清潔であり、全体的にエネルギーは溢れて迫ってくる感じ。
桶は無地のもの。体を洗い、三種ある浴槽の低温から試す。
低温と言っても42℃くらいかな。
広めの浴槽に手すりが一人分あり、そこにはまってジェットを肩に浴びる感じである。なかなか気持ちいい。足をゆったり伸ばし、長くのんびりできる。
水枕はないので首は少々落ち着かないけど、中温風呂にはある模様だ。
では水シャワーを浴びた後、中温風呂へ。
こちらは座風呂と書いてあり、しっかり座って足を投げ出した状態で湯につかる。サマーベッドのように膝が少し高くなるようになっていた。
温度は若干低温風呂より上がり、43℃くらい。
これまた気持ちいい。
両手を伸ばし、体をほぐす。
右手が高温風呂に少々浸かり、電気でピリピリ。
高温風呂は電気風呂になっている。
高温で電気か。こりゃストイックだ。
しばし中温を楽しみ、水シャワー。
次は高温ストイック風呂だ。
高温っていったってそれほどでも、と思ったが、中温よりさすがに少し上がり44℃ほどあるだろう。なかなかいい湯。
電気は端と端に極があるため、全然感じない。
端に寄ればいい感じだけど、自分はまだまだ電気初心者なのでほどほどにビリビリ。
次はサウナ。
脱衣場そばに4人入れるくらいのスペースがある。
スチームサウナ。
イスは白い清潔な石。フィトンチッドの看板があった。これは大岡山浴場でも見たな。
森の香りが漂っている。
サウナに香りは重要だな。
砂時計が三つあり、後はなにも設備はないけど、ガラス張りなので閉塞感はさほどない。
浴室を眺めながらのんびりサウナに興じる事ができる。
すると、おじさんが一名桶に水を汲んだ状態で入室してきた。
流してきれいにしてから使うのかと思いきや、自分がサウナを使用した後にザバ〜っと流す。
うん、なんてマナーの良い人だろうか。
自分はタオルをイスに敷くくらいしかしなかったが、流すくらいのマナーはあってもいいか。
水シャワーにサウナ、すっかり仕事の疲れが飛び去っていってしまう。
気づくとお客は10人ほどに。相変わらず若者にじいさん。
バランスの取れた客層だ。
子供もいたら銭湯の将来的にもいいかもしれないけど、まぁとりあえずうるさくなくていい。
上がるとロビーで飲むヨーグルトを購入。
居心地の良い空間だ。
庭が見え、テレビを見ながら、漫画をよんだり、ドリンクを飲んだり。
そして女湯から奥さんや彼女が出てくるのを待つ。
そんな風景がいままで何度となく繰り返されてきたんだろうな。
これからもずっとこの素晴らしい銭湯が長続きしてほしい。
地元なら確実に週に何度も来る客となっているだろうな。
1 件のコメント:
つばめ湯は古いけどあったかいかんじがしますよね!
とても気にいって通っています。
ご主人と奥様の人柄が良いんでしょうね◎
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