2009年2月4日水曜日

78.目黒区緑が丘 みどり湯

今日は水曜日である。
月〜金に働くサラリーマンにとって水曜日は一週間の中日であり、やれやれやっと半分かという気に苛まれる。
そんな日はやはり銭湯である。
温かい湯に浸かり、気分をいい方向へ改めよう。

大井町線で自由が丘へ。
目指すは緑が丘のみどり湯である。
緑が丘とはいえ最寄り駅は自由が丘。
自由通りを東へ進み、ヤマダ電機を左手に見ながらさらに進む。
残念ながらヤマダ電機自由が丘店は1月12日で閉店になってしまったようだ。たまに訪れるお気に入りの店だったので残念でならない。

 

次の通りを左手に入ると目的地のみどり湯がある。

闇の中にまばゆく光る屋号の書かれた看板。
コインランドリーがあり、さらに正面に回ると建物にもみどり湯としっかりライト付きで屋号が記されている。
ビル銭湯の趣だがそんなことはない。しっかり銭湯専用施設である。

靴を預け、自動ドアを中へ。
正面にはロビーが広がり6人はゆったり休める広さ。
左手にフロントがある。
親父さんに湯賃をお預けし、左手の男湯へ。

脱衣場は天井低く、ロッカーは真ん中から上が100円投入式(もちろん返還される)のロッカー、下半分は普通のロッカーである。大きさは変わらないが高さ的に下よりは上の方が使いやすく需要が高いので、投入式にしているのかもしれない。

体重計はデジタル式。マッサージ機は比較的新しい物の、最新式ではない。パパッと服を脱ぎ浴室へ行こう。

浴室は湯煙が充満している。天井もどうなってるのかよく見えないほど。
かろうじてかまぼこ型であることが分かる。

島カランは一列。
立ちシャワーが一基で、外壁側はサウナ室、浴槽、ボディジェットシャワーの個室となっておりカランはない。
さっそく場所をとり体をしっかり洗う。
カランの湯が熱く、水との混合をするのが楽しい。銭湯はやはり湯と水を掛け合わせて自分に合った温度の湯にするのが乙なものである。

湯船へ。
こちらの浴槽はかなり広い。
大きく分けて二槽で、広い浴槽には座ジェット三基、ミクロバイブラと赤外線ライトが二基、外壁寄りの方は広々と何もないスペース。足を伸ばし、背景を見ながら無に浸れる。
こちらの背景は竹の壁紙。少し残念ではあるが、ここにペンキ絵があったとしても雰囲気にそぐわないのでこれでいいだろう。

湯温は44℃ほど。やや熱めである。
お客は5人ほどいらっしゃるが、湯に浸かる際にヘリに腰掛けワンクッションおいて体を湯の熱さに慣らしているとこをよく見かける。水埋め行為もよく見かけるが、浴槽が広いためさほど気にかかりもしない。

さてしっかり体に熱が入ったところで、ボディジェットシャワーへ。
プラ板の扉の側に「水」「湯」と書かれたボタンがあり、押すと周囲からシャワーが噴出する。
水とはいえ、さほど冷たくもなく湯とはいえさほど熱くはない。
ならボタンは一つでもいいのでは・・と感じるがそれも自由度が低くなってしまうのでよくないだろう。

その隣にはサウナ室があり、そして水風呂の浴槽。
熱い風呂かなと思い足を入れるが水風呂であった。しかしさほど冷たくはない水風呂。24℃ほどか。サウナを利用している人はたまたま見かけず、水風呂の方も需要はあまりなかった。
自分は湯、水の繰り返しを何度か。
湯はとても柔らかく、広さもあり、湯煙の雰囲気、そして照明もいい。
照明はよく銭湯にありがちな蛍光灯が並んでいるものでなく、落ち着いた照明(電球色)。かまぼこ型天井の端にずらっと丸形の電球が一列に並んでいるのもしゃれている。

湯から上がりほてった体を持て余す。
水風呂がぬるいせいもあって体が熱いままだ。立ちシャワーの水は冷たかったので、もっとしっかり浴びるべきだった。今度サウナを利用しに来た時はうまくやることにしよう。

帰り際親父さんにご挨拶。
この辺は銭湯も少なく、貴重な銭湯である。
実際訪れてみて、みどり湯が今日まで生き残ってきた理由が分かったような気がする。そしてまた訪れたい銭湯の一つを見つけることができた。有意義な一日であった。
駅までの道すがら、鶏料理屋が本日オープンしたのを見つけた。大きなスタンド装花がいくつも飾られており、その中に「王貞治、王理恵」と書かれている。何か関係があるのだろう。
街は破壊と再生を繰り返し、いつまでも継続していく。
また来たときはみどり湯を含め、どのように街が変化しているか。
それもまた楽しみの一つであり、そしてまたある種の切なさをも感じるのである。


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