2009年2月14日土曜日

81.新宿区若葉 若葉湯

信濃町駅の近くに若葉という地名がある。

そこにある銭湯、若葉湯。
本日はそこに訪れた。
入り口の暖簾の向こうには親父さんの顔が窓越しに伺える。
フロント形式になっているものの、番台のときに傘入れがある位置にフロントをこしらえたような感じである。

右手の男湯へ。
男女は入口から二手に分かれている。ここにも番台形式の名残が伺える。湯賃を親父さんにお支払いするとロッカーの鍵をくれる。
奥さんも今日は一緒なのだが、女湯の方はこのシステムは適用されないらしい。

脱衣場は天井低め。
ヤマ型の天井になっていて、平行に木材が渡されている。
庭などはないがお手洗いへのサッシを進むと金魚などがたくさん水槽に飼われている。脱衣場にも立派な金魚が水槽に泳いでいる。ご主人のご趣味なのかもしれない。
また、アナログ式の体重計が二つもあり、TANAKAとKEIHOKUのもの。

ロッカーの上に感謝状。
女性の名前で消防署長より感謝状だ。心臓発作を起こした浴場のお客に適切な処置を施したとのこと。
その他巨人の写真などがある。

さて、パパっと服を脱ぎ浴室へ。
お客は4人ほど。
天井は二段式になっているがかなり低めの天井。
全体的に小振りな銭湯で、その割に二段式になっているのでなんか可愛らしい雰囲気だ。
また、背景が独特でチップタイルのものなのだが子供が作ったような拙いタイル画。
中世の騎士が戦っており、鳥などが餌をついばんだりしている。
しかし緊迫感はみじんもなく、人の目がたれ目の用に描かれてしまっている。
戦いの場面なのでリアルに描く必要もないか。これでいいのかもしれない。

島カランは一列。
6-5-5-6。立ちシャワー1基の構成。
体をしっかり洗い浴槽へ。
二槽式で本日は薬湯の日のようだ。張り紙によると土日は薬湯だそうだ。ローズマリーという表記があるが、緑色で普通のバスクリン。

まずは浅く広い浴槽へ。
ジェットが三基あり、弱めの勢いで噴出している。
湯温は44℃ほど。
熱めなのですぐに温まる。
立ちシャワーでクールダウンし深い浴槽の方へ。

底でつながっているため湯温は同じ。
角が丸くカーブしているので背中をつけてゆったり背景をみながらのんびり温まる。
しかしこの背景ではさほど想像力も高まらず。
誰が考えたのか、誰が作ったのかという観点で望むとなかなか楽しい時間を過ごせた。

さて湯から上がり、脱衣場で金魚を眺めながら一休み。
フロントには休憩所がないのである。

奥さんから情報を仕入れると、女湯側の背景にはピエロが描かれていたそうである。
謎だ。

今晩は若葉湯のおかげでピエロや中世の騎士についての思いを巡らせながら、ふとんに潜ればすぐに眠りにつけてしまえそうである。


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