2009年12月23日水曜日

140.大田区上池台 小松湯

今日は冬至、柚子湯である。

仕事を終え、寒風吹きすさぶ中駐車場へ。車で大田区銭湯へ向かう。
小松湯は洗足池の近く、坂道が多い街並の中にある。50mほど離れた位置にあるコインパーキングに駐車し、小松湯の正面へ。

切妻屋根が垣間見えるが表向きは改築されフロント前の休憩スペースになっている。







オリジナル暖簾を潜り、119ある下足入れの一つに靴を預け、中へ。
フロントでは女将さんがナンクロをやって時間をつぶしている。
フロント前から横長に休憩スペースが広がっている。
湯賃をお渡しするとロッカーキーを差し出される。右手の男湯へ。
脱衣場は天井高いが白い紙が貼られた普通の天井。デジタル体重計に、踏み石が30cm×50cmほどの大きさで置かれている。
その他島ロッカーもなく、4人がけのゴム張りベンチが置かれているくらいで広いスペース。ロッカーは外壁を取り囲むように配置されている。
壁にガリウム石の説明文が貼り出されている。だいたい浴槽の壁に貼られているもので、よく見ているので中身を覚えてしまっているが、それでも着替えながらつい目がいってしまう。

午後9時頃。脱衣場にはお客はいないが、浴室を覗くと4人ほどいらっしゃる。
パパッと服を脱ぎ浴室へ。
こちらも天井高く二段式。湯煙がスゴい。湯気抜きはしていないようだが、今日のような寒い冬の夜はそれでもいいだろう。

島カランは二列。外壁側より4-3-3-5-5-6の構成。立ちシャワーは一基で女湯境壁に配置されている。カランの湯は熱めで、水はぬるめだけど、シャワーは少しぬるすぎる。体が冷えているので余計そう感じるのかもしれない。何度かカランの湯を浴びる。

排水口のアルミ蓋の溝が絵になっており、カニが描かれている。また他の排水口を見てみるとそちらはヨットだった。一応全て見回ったがこのどちらかだった。

さて浴槽へ。
外壁側のカランが少なめであるだけに、外壁側の浴槽が若干洗い場にせり出して来ている。
広めの主浴槽、そして女湯境側に深風呂。その全てに柚子を入れた袋が浮かんでいる。やや香も漂い、湯にも黄色みがかった色がついている。

まずは浅めの主浴槽へ。「ぬるめ」と壁に貼り紙が出ている。
こちらには座ジェット二基、バイブラがある。
湯温は43℃ほど。初め柚子の成分だろうか熱めに感じるが、しばらく入るとすぐに慣れる。柔らかい湯でとろみもある。さすが柚子の力だ。柚子をそのまま袋に入れているのもあるが、ミンチしたものを入れている袋もあるせいで柚子風呂らしさが存分に出ている。いい湯だ。

バイブラはやや強めで、上であぐらをかき続けるのがしんどい。
座ジェットは奥行きも水枕もベストの設定。広すぎず狭すぎず、水枕は冷たすぎる事なく高さも申し分ない。湯煙に白く包まれた浴室の中、柚子の香を楽しみながら極楽の湯を満喫する。

深風呂の方は「あつめ」と書かれているが湯温は変わらない。
ガリウム石はこちらの浴槽にある。檻があり、その中にガリウム石。そして石のカエル親子も居座っている。背中に子を背負っているのである。吉祥寺辺りでこの石カエル親子を見かけたような気がするが、どうだっただろう。

さて、背景を眺めてみるが、白樺の木の壁紙だ。少し味気ないが湯が何にも増して素晴らしいので不満は特に感じない。

しっかりと体が温まり、湯から上がる。
脱衣場で着替えをしているとフロントスペースで女将さんとお話をする常連の湯客が何名かいらっしゃるのが声でわかる。女将さんがフロントにいらっしゃるせいか今の時間は女湯の方がホットなようである。寒さが厳しいという話等、盛り上がっている様子。

改築されモダンな雰囲気の漂う清潔な銭湯。
浴槽も広く快適。湯煙の濃さ、石カエル親子とガリウム石、湯の質もいいのでぜひまた来たいと思える銭湯だった。


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