2010年1月10日日曜日

--.世田谷区用賀 栄湯

三連休の初日、用賀の栄湯に再び訪れた。

以前来たときは26湯達成時だった。浴室が少々カビ臭いイメージと、背景が夕焼けという事もあり、建物の迫力に感動したのとは裏腹にあまり良いイメージは抱かなかったが…今日はどうだろう。

訪れた時間は19時頃。
脱衣場は折上げ式の格天井だが白い紙が貼られておりしかも所々剥がれてきている。
パパッと服を脱ぎ浴室へ。

湯客は10人ほど。小さなお子さんをお連れのパパもいらっしゃり、賑やかな様子。
お子さんは楽しそうにしているが、浴室全体に湯の流れる音が響き、湯煙も濃いめに充満し雰囲気は良い。湯音は広い浴槽にある丸い噴出口から湧きだしている湯から出ている。

体をしっかりと洗う。
島カランの一つを確保。端に座った前回よりも居心地は良い。

浴槽は3つ。広い中央の主浴槽と女湯境側に深風呂、外壁側にはやや狭めの薬湯槽。
薬湯に入る事にする。
特に記載はないが本日は漢方系の薬湯である。
宝寿湯などと呼ばれるものだろう。香りもいいが体に良くなじむ湯で肌触りが良い。ぬるめの湯温もいいし、長湯を楽しむ。浴槽が狭く二人も入ると狭く感じるくらいなので、入りたそうなお客がいらっしゃったら早めに出るのがいいだろう。

続いて広い浴槽へ。
こちらにはジェットが壁から噴出している部分があるが、幅が広めで同時にニ穴浴びるのは難しい。それぞれは独立して背中に当てるものかもしれない。
先ほども書いたが浴室全体に響く湯温はこの広い浴槽にある噴出口のものだ。見た目にも楽しめるし、音もいい。時折噴出しなくなる時があるがおそらく浴槽の湯の量が減ると出たりするのだろう。

背景は夕景の海。夕焼けは【沈む】ということで銭湯としてはタブーの部類に入る背景なのだろうけど、そこがこの銭湯の挑戦的な姿勢と受け取れる。何も考えていなかったのかもしれないが。

続いて深湯へ。
こちらはやや湯温も熱く感じるが42℃ほど。
体もよく温まった所で湯から出る。
脱衣場で一休みしていると、端のソファスペースで喫煙をしているお客がいらっしゃる。窓も開いていないので煙が脱衣場に広がる。
テーブルには灰皿もあるので喫煙を許しているのだろうが、湯上がりに煙を浴びて喜ぶお客が一体何人入るだろうか。著しく不快な気分になってしまった。

こちらとしてはやめてくれという立場にもないので早めに退散。
公衆浴場は禁煙、という決まりが東京銭湯にはあるはずなのだけれどやはり世の中には愛煙者も当然いるわけで、ルールとして決めるには限界があるのかも。

それを除いては夕焼け、唐破風屋根の表向きの荘厳さ、浴槽の広さに薬湯も楽しめるし素晴らしい銭湯である。慌てて出たので体も火照ったままで汗も次から次へと吹き出してくる中、風邪を引かないように家路へと急いだ。


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