2009年1月10日土曜日

69.目黒区目黒本町 冨士の湯

とても寒い1月の夜。
東京では今日の朝、初雪が観測された。
積もるほどではなかったので、物足りない気分だったのだけれど。

今日は武蔵小山駅最寄りの冨士の湯へ。
クルマで向かった。目黒区の銭湯にしては珍しく、こちらは駐車場完備。
到着した時間は23時頃。
狭いが2台は停められるスペースで、着いたときは一台もクルマは停まっていなかった。

入口には立派な迫力ある看板。
屋号が堂々としている。

大体クルマで銭湯に向かうときは、カーナビに銭湯の電話番号を入力して検索するのだけど、冨士の湯を入力した時、「高原浴場」と出た。

会社名だろうか。

看板の左は道路に向かって塀がせり出しており、中から松の木がにゅっと伸びている。
そしてちょろちょろと水の流れる音。池があるのだろう。

下足を預け、中へ。
フロントが正面にあり、休憩所には一人がけソファが4つ。イスが追加で二つある。

フロントに収まっている男性はかなりお若い。息子さんかな。
声が小さいながらも「いらっしゃい」。
スタンプノートを見て小さな声で「69個目ですか」。
反応は薄いながらも何かいろいろ感じておられるようである。
素朴な印象だがとてもまっすぐなものを感じる雰囲気のあるお方である。
フロントから真っ正面の位置に大きめの液晶テレビ。

広くはないけど、10畳ほどの居心地の良い広さだ。

さて男湯は左手。
中は昔ながらの銭湯を彷彿とさせる空間。
番台形式であったことが伺える。フロントへの小窓があり、開けて用を告げることができる。サウナに入る料金や、石鹸の買い物などができる訳だ。

天井は高く、格天井。
柱時計は大体ある浴室寄りにはなく、フロントよりのかべにあって、しっかり稼働中。
浴室よりの壁には打ち出の小槌を持った大黒様の木彫りがある。
これが大きめで立派なもの。

やはり道路側に面した位置に庭があり、縁側もある。
サッシを開けて鑑賞するが、イルミネーションが池の上にかかっていて和の趣はないなぁ。
しかし全体的にきれいによく手入れされている模様。夜なのでよく見えないのが残念である。
魚がいるのかどうかも分からない。

サッシの前には新旧マッサージ機が一台ずつある。旧の方はおなじみのローラー丸出しのやつだ。状態はよくきれいに使用されている感があって、大切にされているのだなぁと思う。
新旧がすぐ側に並んでいるのを見るのは珍しいけど、おじいさんと孫が並んでいるようで眺めていて微笑ましい雰囲気だ。

ロッカー上に小さな液晶テレビもあり、イスもあってフロントじゃなくてもこちらでゆっくり休憩できる。

トイレを利用させていただいたが、和式のもので壁には大切にご利用くださいのような手書きの貼り紙。この字がまた素朴なもの。
勝手な憶測であるがあのフロントのお兄さまが書かれたものだろうと考える。

パパッと服を脱ぎ浴室へ。
入口は外壁のサウナ室寄りと内側に二カ所設置されている。
浴室はとても清潔。
改装されて伝統的銭湯から卒業したようなイメージがある。
目黒区のHP(こちら>>>)には昔の浴室の写真が載っているようだ(2009.1.10現在)。

天井は二段型で高く、所々古くささも感じるのだけど半分より下側のタイルに関してはきれいである。
お客はたった一人。サウナ室に入って温まった後、脱衣場で休憩したりしながら時間を過ごしておられる。なんとここのサウナは100円。次にくるときはぜひ利用させていただくとしよう。

カランの数を数えながら座る位置を探してみる。
女湯境の壁に沿ってずらっとカランが並び、
そのまま奥の壁も全てカラン。
その向かいに4つカランが並んでいるので全部で20。
すべてのカランの上にライトが点灯していて明るい。この雰囲気は世田谷の月見湯温泉や、大田区の照の湯に近いものがある。立ちシャワーは二基で、冷温別のホース付きシャワーが付いているので「シャワーを使おうとしたら冷たい水が出て来て驚いた」ということがない。

立ちシャワーはもう一つミストシャワーにボディシャワーが付いているスペシャル版のものがある。

体をしっかり洗い浴槽へ。
冨士の湯は中央部分に浴槽スペースが形成されている。
二槽あって、奥側は薬湯。5人ほどがゆったり入れる。脱衣場よりはさらに広く、7人は入れるだろうか。
まずは白湯から。
湯温は43℃ほどで全体的にぼこぼこバイブラとなっている。
ジェットが二基並んでいて、二穴と強いジェットのもの。そして打たせ湯もあるけどあまり威力はない。

続いて薬湯ヘ行こう。
「福寿効」と書かれている。
赤みを帯びた色の湯で、やはりこちらの浴槽も全体的にぼこぼこバイブラとなっている。一件血の池地獄のようだ。
さりげなくジェットが三基付いている。
そして壁側に手すりが付いているんだけど、ここに首を預けると居心地が良い。きっとおじいさま向けに設置されているんだろうけど。

湯温は43℃ほど。若干白湯の方が熱めな気がする。
改めて奥の壁を見るが、こちらには残念なことにヴィジュアル的には楽しませてくれるものがない。ペンキ絵などがまったくないのだ。

目黒区のHPには富士山の絵が見えるんだけれども、改装の際にやめてしまったんだろう。
銭湯にはそういった楽しみも欠かせないような気がするんだけど、なにか考えがあり、必要ないと判断したんだろう。

湯から上がり、フロントでしばし休憩。
おばさんがフロントのお兄さまと歓談中。
お兄さまはとてもはっきりと大きな声でしゃべっている。
途中でお客がいらっしゃって「いらっしゃいませ」というが、それは非常に小さな声。
そのギャップが聴いていてとても面白い。
おばさんとは武蔵小山の病院についていろいろ語っている。
あそこはいいとか、お薬を宅配してくれるとか、そういったもの。

金曜の夜にしてはお客は少ないと感じた。
サウナ100円もいいし、全体的に清潔。庭もあるので池を見ながらのんびり火照った体をクールダウンするのもまた良し。
なかなか楽しめる質の高い銭湯であった。
帰りは近くの揚州商人で黒酢チャーハンと野菜ラーメン。
このお店は水道橋にもあり、昔からよく利用していた。
食べながら次はどの銭湯ヘ行こうか。また、どの銭湯の近くに住もうか。また自分が銭湯を経営するとしたらどんな銭湯にしようか。いろいろ思いを巡らせながら金曜の夜が更けていった。


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