2009年1月11日日曜日

70.大田区鵜の木 第三松の湯(鵜の木天然温泉)



天気のよい日曜日。陽が傾き始めた4時頃、大田区の銭湯へとクルマを走らせる。

来月車検だが、今のクルマは大きめなので、銭湯へ向かう時に小さな路地などで苦労することがある。できれば銭湯用に小さなクルマにしたいところだけど、何人かで乗ることもあるのでそうもいかない。余裕ができたら銭湯用にセカンドカーでも欲しいところだ。
まぁ、しばらくは無理かな。

さて、鵜の木へ到着。
第三松の湯付近はクルマ通りは少ないけど、道幅も狭く、一方通行もあるので移動しづらい。少し離れた位置にクルマを駐車し、徒歩で移動。
すると煙突からもくもくと黒煙を吐き出している光景を見つけた。

煙突を見つけると、ほっとするものである。
湯が今まさに沸かされている最中。

あれだけ黒煙を出しても大丈夫ということはこの辺りに高層マンションなどがないということなんだろう。
あれじゃ洗濯物も干せないだろうし。

松の木が何本か建物の周りに生えている。正面から入口を望む。

控えめな千鳥破風造でやや内側にカーブがかかっている。

暖簾には「天然温泉」の文字。傘立てがあり、左手には下足入れ。下足板はプラスチックの物だ。

入口をくぐるとすぐ正面フロントがあり、上には空間が広がっているので番台形式をフロント形式に改装したことがわかる。

イスに座ってお迎えしてくれたのは5歳くらいの女の子。お孫さんかな。フロント前に実務をこなしている女将さん。とても元気のよい接客をしておられる。

右手には3人が腰掛けられる革張りソファ。テレビもある。
ドリンクケースも見える。

湯賃をお支払いし、左手の男湯へ。
脱衣場は中型。演歌が大ボリュームで流れている。
表に庭が見え、灯篭もある。
イスがあり、喫煙もできるスペースあり。しっかり分煙ができている銭湯のようだ。

女湯境に柱時計。しかし4時10分でぴたっと停止している。
天井はやや高く、白塗りに格天井。
ロッカーの上には常連さんの入浴グッズがずらっと。人気のある銭湯であることが伺える。ほこりも積もっていないし。

パパッと服を脱ぎ浴室へ。
営業開始間もない時間にも関わらず、浴室は多くのお客さんで賑わっている。
10人以上はカランに。
カランは島カラン一列で外壁から5-5-5-6。立ちシャワーが一基。
体をしっかり洗う。
シャワーはかなりぬるく感じたが、次第に熱くなって来た。

さて浴槽へ。
こちらは浴槽が主に3つ。いや水風呂があるので4つ。
女湯側に黒湯の深い浴槽。
隣には座ジェット二基。
外壁側にL字型で広い浴槽。檻に石が入っており、それに湯が当たり流れ込んで来ている。
どこにも「ガリウム石」のような貼り紙はなく、ありがたみはやや薄いか。

まずはこのL字型浴槽から。
湯温は43℃ほどで、バイブラが出そうな穴ぼこはあるが少ししか泡が噴出していない。
柔らかくいい湯だ。
背景はペンキ絵。やはり東京銭湯はこれだ。
「瀬戸内海 平成20年6月25日」と記されている。
ヨットも浮かんでいるのが見える。

続いて座ジェットへ。
深風呂になっており、水枕も完備。最初は冷たさが足りない枕であったが、徐々に冷たくなって来た。
湯温は43℃。少しずつ上昇しているような印象。

立ちシャワーでクールダウンし、黒湯へ。
深風呂で泡がボコボコと湧きだしている。
色は薄めで10センチほど先が透けて見えるほど。それでも銭湯で黒湯に入れるのはやはり感動だ。じっくり温まり、そのまま贅沢にも黒湯の水風呂へ。

こちらの水温は19℃ほど。蛇口をひねると(当然だが)黒湯(黒水?)が出てくる。
オーバーフローして排水溝へ水が流れ出る仕組みで気持ちよく水風呂を楽しむことができる。

立ちシャワーで体を流し、サウナ室へ。
4人が座れるほどの大きさ。室内には演歌が流れ、砂時計がある。
温度は75℃ほど。
おじさんが二名、世間話をしている。
温度が低めなのでなかなか温まらないが、無料ということで満足度も上がる。お金を払っても設備の良いサウナを求める人は別のサウナに行けばいいだろう。

さて、湯から上がり、フロント前の休憩所で一休み。
いい銭湯だった。
「黒湯温泉演歌系銭湯」といったところか。

近くであれば何度もお世話になりたい銭湯の一つだろう。


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