2009年1月22日木曜日

73.目黒区碑文谷 鶴の湯


今日は雨模様。
今日もクルマで銭湯へ向かおうと思う。
仕事が終わり、新宿での用事が済んだ後に目黒区の銭湯へ。

今日のターゲットは不動浴場。
番台銭湯である。
到着し、付近にコインパーキングを探したが見つからず今日のところは諦めることにする。
暖簾の先に植木がいくつも見えたが・・また来るときの楽しみにとっておこう。

続いては碑文谷にある鶴の湯へ。
こちらはコインパーキングが銭湯を取り囲むようにいくつもあり、まるで銭湯の為の駐車場である。

暖簾は鶴の湯オリジナルのもの。
書体がとても上品だ。右手が女湯。右手は駐車場なので、珍しく女湯側が開けた空間になっている。


では左手の男湯へ。
下足入れは松竹錠と書かれている。
正面にかさ入れ。
かさ入れと書かれた札の字は手書きのとてもかわいい字である。

引戸を開けると番台には女将さんがお座りになられている。

スタンプと湯賃をお渡しし、寒い中どうもすみませんねぇとのお言葉を頂く。

そしてロッカーで自分の準備の悪さに気づく。
なんと入浴グッズを一切忘れてしまったのだ。銭湯に行こうと準備をしたはずが、肝心の入浴グッズを忘れてしまうとは。

女将さんにお話しすると、タオルを貸してくれるとのこと。シャンプーもリンスも石鹸も貸して頂けるというので、シャンプーとリンスは購入し、石鹸とタオルをお借りすることに。
何から何まで本当に申し訳ないなと思う。

いきなりの大きな忘れ物に脱衣場をゆっくり観察するココロの余裕を失ってしまった。

脱衣場は二段型の天井になっていて、外壁側には縁側への引戸があり、その先に和式トイレ。庭もあって、池が壁づたいにながっぽそく広がっている。
暗いため魚は見えないが、ちょろちょろ水の流れがあるので何か飼っておられるのだろうおそらく。

和式トイレは扉を開けても電灯のスイッチがなく少々焦る。スイッチは脱衣場側の壁にあるので、外に出る前に点けるのが正しい動きのようだ。

体重計はTANAKAのものがある。鶴の湯と書かれているが、そんなに古くもないようだ。あと大きな乾燥機と洗濯機も。

さてパパッと服を脱ぎ浴室へ。
まず感じるのは空間の広さ。
天井はかまぼこ型である。
入口が宮造りであるのに浴室の天井が二段型でないのはなんか変な感じである。
しかも脱衣場は二段型であるのにも関わらずだ。

島カランは一列で、外から6-6-6-7。立ちシャワーは一基。
島カランにはシャワーが付いていた形跡はあるが外されている。

女湯境の壁にはチップタイルが広がっている。
海に面した社がある。あと沖に赤い旗がある。ゼビウスのスペシャルフラッグのようだ。もっともゼビウスの方は黄色だが。

さて浴槽へ。
三槽あり、深風呂、浅風呂、木の浴槽となっている。

まずは中央の浅風呂から。
バイブラが少なからず噴出しており、湯温は44℃ほど。
肌がややヒリヒリする程度。熱すぎず、長湯を楽しむにはとてもいい温度である。
壮大なペンキ絵が眼前に広がっている。
「和歌山 平成17年10月25日 早川」と記されている。
切り立った海沿いの崖が迫力のあるペンキ絵。島には松が一本。反対側には滝。
空が広く、それがこの銭湯の空間の広さにつながっている。

続いて深風呂へ。
湯温はほぼ同じ。
こちらは座ジェットになっている。
威力は強すぎず弱すぎず。
立ちシャワーでクールダウンし、木の浴槽へ。
檜ではないが、木の肌触りが楽しめる浴槽。
湯温は42℃ほど。

湯から上がる頃にはお客は自分のみとなっていた。
平日の夜に訪れる鶴の湯はおすすめである。

タオルと石鹸を番台にお返し。
番台の女将さんはお若い女性に交代されている。
ありがとうございましたと笑顔でお送り頂いた。

銭湯マップ2008が発売されてから、現在までに廃業してしまった銭湯は浴場組合のHP(こちら>>>)に掲載される訳だが、今のところ目黒区の銭湯はどこも廃業していない。
銭湯を愛する街の人と、モチベーションの高い経営者により、いつまでも目黒区の湯が守られていってほしいと願う夜であった。


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