2009年5月24日日曜日

103.渋谷区西原 大黒湯

今日は渋谷の大黒湯へ。
大黒湯、とても縁起の良さそうな屋号だ。

代々木上原駅の側、踏切を抜けコインパーキングに車を駐車する。
大きなビルの一階に大黒湯があった。ビルの上には「サウナ 大黒湯」のネオンサインが見える。

土曜の夜23時頃に到着。
コインランドリーが店頭に並んでおり、パイプ椅子がいくつか置かれお客が二名ほど洗濯が終わるのをケータイをいじりながら待っている。



その先に暖簾があり、左手が男湯、右手が女湯となっている。
暖簾をくぐると下足入れ。左右下足入れが備わっており、入口は別なのだが中のフロントでつながっている。一瞬番台なのかと思う作りである。
フロント前は細い廊下のようになっており、女湯の方に椅子が二脚あり休憩できるスペースとなっている。

フロントには若めの親父さん。とてもハキハキと元気な接客である。自然な様子でとても好印象。間違って大田区銭湯のスタンプノートを出してしまい、スタンプを頂いてしまった。本来のスタンプノートに正しく押してもらったが、紙を貼るとかしてくださいねとのこと。

さて左手の男湯へ。
脱衣場には置物がいろいろあり、犬の等身大置きもの、大黒様、象牙、象、置物以外では安倍総理の父親のサインがある。安倍総理が現役の時に頂いたものであろう、「元」と書かれていなかったので。

サウナ室、というのがあり暖簾の先に休憩室がある。サウナ客のみ利用ができるようだ。今度訪れる時はぜひサウナを試してみよう。

体重計はTANITAのデジタル体重計が浴室入口側にあり、もう一つMORIYAのアナログ体重計が置いてある。どちらも腰の高さほどまでの背の低い体重計だ。MORIYAのアナログ体重計は初めて見た。古くなってきているが、現役でお客の体重をしっかり測っている模様。



天井は低めで、演歌が流れている。お客は土地柄若めのお客が多いようだが、演歌はこの置物群の雰囲気にぴったり合致しているようだ。

パパっと服を脱ぎ浴室へ。
浴室は中型銭湯。奥行きは特に狭い方だ。島カランは二列あるが外壁側は立ちシャワーと浴槽が配置されているのでカランがなく、4-4-4-4-5の配置。立ちシャワーは3基ある。
カランの一つを確保し、体を洗う。
浴室にお客は4人ほど。

浴槽に行くことにしよう。
外壁側に大きめの水風呂、隣の浴槽に座ジェットがあり、女湯境部分に小部屋が設置されておりサッシの向こうに浴槽がある。

さてまず座ジェット。
こちらは3基のジェットがあり、深めの風呂。水枕もあるが、高い位置なのであまり恩恵には預かれず。しかもやや冷たい程度。
湯温は42℃ほど。地下水を汲み上げて温めているとそこかしこに書かれている。
湯はとろみがある軟水とは対極にあるような湯。肌で感触を確かめると非常にシコシコしている。

さて幾分温まったところで水風呂へ。
水温は20℃ほど。なぜか水風呂にミクロバイブラがあり、元気に泡を噴出している。
そしてガリウム石もなぜか水風呂に流れ出す仕組みとなっており、よく見る石和田教授の名前も例のごとく書かれている。
ジェット浴槽にもガリウム石の仕組みが設置されている。しかし水風呂の方がしっかりした設備。

続いて別室の熱めの湯と書かれた浴槽へ。
こちらはミストシャワーが常時噴出しており、深い浴槽には備長炭もセットされているとの掲示。匂いもいいが、ミストも心地よい。
また深い風呂には電極も配備されており、二段式浴槽の背中部分に電極があるので腰掛けて背中に電気を当てることができる。これはかなり気分が良い。
やや狭い別室なので一人でいると独占してしまっているようで心苦しくなるが、それを感じるまではのんびりと楽しむことができる。
湯温は他の浴槽と水中でつながっているので劇的な変化はなし。43℃ほど。

さて最後に背景を楽しむ。
こちらはチップタイル画で森が描かれている。
空にはジェット機。別室の中までもチップタイルが連続してきている。
それから女湯境壁にタイル画。清水寺、金閣寺が描かれているが端から端まで規模の大きなタイル画。これもまた別室にまでせり出している。前に見たことのある画風だが、繊細さはやや薄れる感じ。それでも所々は細かく色使いは綺麗で美しく感動する。

さて湯から上がる。
脱衣場には竹籠もいくつか。
誰も使ってはいないがいつでも使えるようにスタンバイされている。お客が少なければ使ってもいいだろうが、次々と若めのお客が入ってくるので、とても繁盛している様子。脱衣場から出る頃にはお客も10人ほどになっている。

ビル銭湯ながらもレトロ感あふれる少し変わった面白い銭湯。いい意味で癖がある。来るたびに細かい部分で新しい発見がありそうだ。サウナ室、その先にもいろいろ楽しいものがありそう。また来たい銭湯である。

0 件のコメント: