2009年5月3日日曜日

98.渋谷区東 改良湯



渋谷にある銭湯、改良湯を訪れた。

明治通りから一本路地に入りすぐ目の前。コインパーキングが正面にある。
こちらにクルマを駐車し、改良湯の正面に立つ。
マンション銭湯になっており、コインランドリーは一階に。そして二階には女性専用のコインランドリーもある。
全体的には白塗りで、窓が円形であったり勘亭流のような書体で「湯」と壁面に大きく描かれている。

下足を預け、中に入ると正面にフロント。右手に休憩スペースが広がりソファが設置され6人ほどが休憩できる広さになっている。
女将さんがお座りになられていて、笑顔はないものの丁寧な接客をされている。
では右手の男湯へ。

脱衣場はテレビが一台、ロッカーの上におかれている。
お客がなかなか多く、繁盛している模様。脱衣場には5人ほどいらっしゃる。浴室にはざっと10人ほど。
日曜の夜6時頃、連休の真っ最中ではあるがこちらの銭湯を必要としている方はかなりいるようである。

パパっと服を脱ぎ、浴室へ。
天井はやはり低いが、ゆるやかなかまぼこ型天井。島カランは2列で端より3-6-6-6-3。立ちシャワーは三基もある。
カランにものを置く棚がついているが、体を受け入れられるように正面部分がへこんでいる。これで幅を稼げるので、浴室の全幅を有効に使えるというものだ。

体をしっかり洗っている間に親父さんが一名、体も流さずに浴槽へ直行なさっている。しかもそんな御仁に限って、風呂イスを座る前に必要以上に洗い流していたり、浴槽に浸かれば水面の湯を外に掻きだしたりして水質をあげようとしている。あなたの体が一番汚いのではないのかと問いたくなる。

さて深く気にせず浴槽へ。
こちらは女湯境側より「バイブラ浴槽(高温)」、「座ジェット三基」、「超音波座風呂」、「水風呂」の構成。
まずはバイブラから。湯温は43℃ほど。肌にちくりとくる湯の触り。しかしバイブラのおかげで多少柔らかさのある湯。とても気持ちよい。
深風呂であり、背景を見ながらしばし湯を楽しむ。
こちらの背景は「白樺」の壁紙。あまり面白みはないが、何もないよりはとその白樺の中に何か発見を見いだそうとしばらく思いふけってみる。

続いて座ジェットへ。
威力はさほどでもないが座り心地がよく、水枕もあり冷たさは合格点。
湯温は42℃ほど。

続いて超音波座風呂へ。
浅めの設計になっており、座るというよりは寝るに近い形となる。赤外線ライトが二色浴槽を彩り、バイブラの泡とともにとても美しい浴槽となっている。体もしっかり温まり、そしてここで水風呂へ。
水温は20℃ほど。水がやや井戸水なのか濁っている。それが効果的に体へ作用していくようなイメージを与えてくれる。広さは3人ほど入れる大きさだが、長方形なので実質様子を見ながら皆さん一人ずつ利用している。
改めて水風呂があるかないかは非常に重要であると感じる。特にサウナ、高温浴槽がある銭湯に限ってはなくては困るといったレベルだ。

芯までしっかりと温まった後、湯から上がりロビーへ。
のんびりしようかと思うが、喫煙している方がいらっしゃったので早めに退散。
玄関口に灰皿があるのでロビーでは禁煙かと思ったのだがそうではない様子。皆が休憩するスペースなのだからぜひ禁煙にしてもらいたいものだ。
風呂上がりの一発目にタバコのにおいを服や体にしみ込まされる事ほど嫌な気分のする事はない。昔は自分も喫煙者であったが、そのときは全く考えない事だった。

話がそれたが、こちらの銭湯は都心の一等地にも関わらず地道にこれまで立派に営業されてきたと思う。浴槽は広さも形も洗練されており、ぜひまた訪れたい銭湯の一つとなった。

帰り際、コインパーキングの料金は40分で600円。さすがに駐車料金も高い一等地だ。
改良湯には今後とも末永く渋谷の銭湯として生き残ってもらいたい。


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