2008年12月3日水曜日

50.大田区上池台 亀の湯

仕事が終わり、クルマで銭湯へ向かう。
大田区の銭湯を目指すが、今日は国の湯へ。

定休日が金曜日ということだが、到着してみてもまったく灯りが見えない。
どうやらシャッターが降りているようだ。
張り紙も全くなく、なぜ休みなのかが分からない。

後で調べてみると・・
廃業(と思われる)東京都銭湯リストに2008/4/30より休業しているとの情報が。
楽しみにしていたのに。

仕方ない。事情はよくわからないが、一日も早く問題が解決して、復活してくれる日を心待ちにしたい。

ここから近くの銭湯となると、稲荷湯。
しかし水曜日が定休日なのでこちらは無理。
歩いて行ける範囲だと明神湯だがつい最近行ったばかりなので、少し離れているが亀の湯へ。

車で5分も行くと着く。
亀の湯の側には駐車スペースらしき空間があるが、銭湯マップには駐車場マークが付いてないのでやめておき、道路を挟んだ反対側のコインパーキングへ駐車。

亀の湯の全景を眺める。
面白いことに煙突が建物から7〜8メートルほど離れた位置に設置されている。
建物自体は和風伝統建築でなく、なんだか体育館のようだ。













暖簾をくぐり中へ。
番台の親父さんの背中が傘入れ上の窓から見え隠れしている。

下足を預け、引戸を開き中へ。少々立て付けが悪く手応えが重い。

親父さんから小さな声で挨拶をされたがよく聞こえず。
ドリンクはビールをはじめ、ビン牛乳などを販売。少々だが駄菓子も売っている。
女湯境の時計(普通の時計)周りには、浴場組合のポスターが年代を追って並べられている。ソファがあり、正面には腰の高さほどのロッカーがあるが、その上に大きな水槽。大きく育った金魚が何匹も優雅に泳いでいる。

天井を仰ぎ見る。
少々高めの天井だが、なんと花柄だ。
内側が高い二段型になっていて、それぞれ違う花柄となっている。
明るい色じゃなく、暗めの色なので花柄とはいえとても落ち着いたイメージだ。

確保したロッカー上にはイタチの剥製が。気になりつつもパパッと服を脱ぎ浴室へ。

とても広い浴室。
天井は一段型なので低い。
かまぼこのような形をしている。
ビル銭湯じゃないのに一段型は来たことがなかった。
湯気抜きが大変なようで、左右天井近くに設置されている換気扇がフル回転している。
それでも湯煙が立ちこめている。
湯煙の雰囲気は好きなので悪くない。

しかし奥行きが広い。
カランはずらっと並び、女湯境から9-8-8-3。
島カランは一つだ。
3つ並んだカランの側には立ちシャワーブースが三基あり、なんと立ちシャワーブースの中にもカランがある。
となると正しくは、9-8-8-6ということか。
かなり大型。

お客は3名のみ。
体をじっくり洗い浴槽へ。

浴槽は3つあるが、3つとも紫色の湯だ。
ラベンダーの湯だ。
けど、天然のラベンダーでなくバスクリン系の色。
すべての浴槽が紫色だとなんか妖しい雰囲気だなぁ。

L字型に浴槽が並んでいる。女湯境の下は座ジェットが二基。深風呂になっている。
湯温は45℃ほど。
久々にアツ湯だ。
御徒町の燕湯、田町の万才湯以来だ。
しかし、そこまでは熱くなく、適温よりやや高めといった感じか。

続いて広めで外壁側まで続いている浴槽へ。
ミクロバイブラと赤い赤外線ライトが設置されている。バイブラ力がすこぶる高く、時折泡の高さは30cmほどにもなる。
ここの湯温が一番高そうだ。バイブラの勢いでより体感温度は高く感じる。

一旦出て、立ちシャワーでクールダウン。

さて、残りの浴槽ヘ行こう。
カラン側へせり出したような形の浴槽で、隣の浴槽とつながっているので湯温もほぼ同じかやや低いくらい。
泡が少々出ているが少ない。
ここは座って背景をじっくり眺めるところか。

背景はタイルで海外の山脈が描かれている。
手前には洋風の民家。
そんな時、女湯の方から外国語で話す声が聞こえてくる。
この背景のせいで、雰囲気も外国のようになってしまうのだろうか。
しかしよくよく聞くと、やはり日本語ではなかった。
どうやら女湯側は国際色豊かな状態になっている模様。

じっくり温まり、湯から上がる。
気づくとお客は自分一人になっていた。
平日の夜、こちらの銭湯はさほど混み合うことはないらしい。アツ湯もいい感じだしおすすめだ。

女湯境の壁には植物がいくつも飾られている。
時計の形も立方体で緑色。モダンな感じで、全体的に昭和のモダン銭湯といった雰囲気がある。

さて、脱衣場へ。
コーヒー牛乳110円をいただきながら、金魚を眺める。
そこでやたら九官鳥の声で「こんにちは」が女湯側から聞こえてくる。
あちらには九官鳥がいるのだろうか。
親父さんにお伺いすると、「昔は男湯に置いていたんですけど今は女湯に置いてあるんですよ」とのお答え。とても気持ちのいい笑顔である。初めはむすっとした暗いイメージの親父さんであったが、その実は違ったようだ。

またいつか男湯側に置くかもしれないとのことで、またいつか来て様子を見てみようと思う。

コインパーキングへ。
なんとこのコインパーキングはおつりが出てこない。小さく注意書きがしてあり「おつりは出ません」とのこと。
400円の支払いだったが、500円玉を入れると、確かにおつりは出てこなかった。
今時何という不親切なコインパーキングだろう。

亀の湯には電車&徒歩で来るのが一番なのだなと感じた夜だった。

1 件のコメント:

田篠 幸司 さんのコメント...

こんばんは第1亀の湯も残念ながら平成22年6月末に廃業になりました。拙者は30年前~23年前の約7年この付近に住んでいました。当時住んでいたところは風呂無し共同厠だったので、この湯屋も利用していました。主に利用していたのは住居の近くの第2亀の湯です。23年前には既に廃業
>今時何という不親切なコインパーキングだろう。確かに・・・でもコインパーキング利用するならそいうことも予想し最低100円玉を10枚(500圓玉が利用できない場合があるので)は用意するのも常識だと思います。>亀の湯には電車&徒歩で来るのが一番なのだなと感じた夜だった。あそこは最寄り駅から徒歩で来るのは大変だと思います。